島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。
寒気の急な来訪に戸惑いつつすでに防寒装備で出勤・外出しています。
インフルエンザの予防接種をしなければと思いつつ
まだ出来ていない現実。手洗い・うがいはこまめにしていきたいです。

さて、先日長年ご利用いただいているS様から
(長年とは今は昔、北摂が2食配食していた頃の4年以上前からご利用です)
配食時に
「食事が飽きてきたので別のものに変更してほしい。前からお願いしていたけど、
 変わっていない。」と訴えをいただきました
Sさまから、これまで一度もそのような訴えをいただいたことがなく
(もちろん、前からというもの初耳で)
どちらかというと昔の職人気質というか寡黙な方ですので
配送員ともども(え?なぜに。)と最初は意味がわからず
(もしかしたらお昼は別の配食業者を利用されているので
 そちらと間違われているのかも)と思っていると
また二日後に
「健康食に飽きてきたので別のものに変えてくれ
 たまには、散らし寿司や巻き寿司が食べたい」と
またまたはっきりとした訴えをいただきました。

一度ならず、二度もはっきりと意思を表現されたので
別の配食業者への変更などをご家族やケアマネジャーと相談されているのかと
思い、Sさまからお聞きした内容を娘様とケアマネジャーに報告したところ
どちらともから「そんなことを相談したことはないし聞いたこともない、
なぜ急にそんなことを言い出したのかわからない」と私たちと
同じように初耳ですといった反応
ケアマネジャーさんからは
「先週、プランの更新に訪問した時は食事については
 まったく不満や意見を言われなかったので安心してました
 急にそんなことをいうなんて?」と明らかに先週とは様子が違うことがわかり
娘さまからは
「一度、本人に意図を確認してみます」と、おっしゃっていただきました
娘様と話され、結局は従来通り健康食でお届けさせていただくことになったのですが
後日談をケアマネジャーからお聞きすると
「Sさま、脳梗塞を二回されているので、少しずつ認知症的症状が
 でている。通常の生活は大丈夫でも、いつ何どき急に進行するかわからない
 もしかしたら、今回の急な訴えもそれに類することなのかもしれません。
 たしかに、先週の訪問の際も、これまで週2回だったデイサービスを
 3回にしてほしいと、強く本人から訴えがあり
 これまで、そのようなS様本人からのはっきりとした希望を表示されたことは
 なかったので、驚きだったのですが。」とADLの変化を教えていただき
「最後は、娘様からSさんに
『はーと&はあとさんで毎日の安否確認や服薬の声掛けもしてもらって
 お世話になっているのに、急に変えて欲しいってなにをいっているの。
 これからも、はーとさんを使ってください。お願いします』と諭されたようで
 Sさんからも「ちょっと変わったものを食べてみたかっただけだし・・・
 わかった」といわれ、落ち着かれたみたいです」と安心のコメントを
 いただきました。

飽きや口に合わない以外にも、症状の進行の影響で食事を変えてみたいと
訴えられることもあります。
日々の変化を見逃さず、これからもSさまの在宅でのサポートに
取り組んでいきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂管栄養士の島田です。

11/4の淀川マラソンでハーフ21kmを無事完走できました。
ゴール直前かぶり物をした二人組を発見し
かぶり物して俺より速いのかよ!と思わず
記念に写真撮っておきました。
(天気もよく、ゲストの高橋尚子さんもかわいかったです)


さて、先日栄養指導先で地元の中学生が職場社会見学にこられていました。
いろいろな職場の中から希望して医療系の職場を選択され
1日見学体験にきたようです。

そのクリニックではリハビリや体操などに力を入れていて
患者さんに交じって一緒に体操を体験した後
栄養指導の方も見学させてほしいと事務長さんからのご依頼で
メタボリック指導の方の相談を見学してもらいました。
(男の子2人に)

相談終了後、一人の男の子から
「あの~これはどのような仕事なのでしょうか?」と質問
もちろん、管理栄養士に会うのも初めてでしょうし
栄養指導という仕事があるというのもたまたま指導日に
見学に来て知ったことでしょう。体を動かすわけでもなく
ドクターのように診断するわけでもない、見た感じ
患者さんと雑談しているだけの(しかも内容はまったくわからない)仕事って
なんなのだろう? ぽか~んとした顔で質問されました。

中学生にもわかるような言葉で管理栄養士の仕事を説明するって・・・
難題です(最初、言葉に詰まりましたが)

「自分は管理栄養士っていう仕事をしています。
 若いうちは大丈夫だけど、年齢を重ねると体の中の方が色々と
 悪くなってきて、血圧が高いとか、疲れやすいなどの
 生活習慣病という病気にかかる人がいます。
 それは薬でよくなることもあるけど、一人一人の
 長年の生活のリズムや食べているものに原因がある場合もあって
 食生活を少し見直してもらうことで、病気がひどくならないよう
 また元気に過ごしてもらえるようにお話しをしているんです」
と、できるだけ自分としてはわかりやすく説明し
 「この方は今年1月に来られた時はコレステロールというのが
  270ぐらいあったけど、先月の検査で220になってたんだ」
と数値の変化を見てもらい
「へぇ~、ほんとだ下がってる」とほんの少しだけ関心を示して
もらえました。

その子が管理栄養士になることはないでしょうが
管理栄養士って仕事もあるということを知る初体験に
関与でき、自分自身も中学生に管理栄養士を説明するという
初体験ができました。

ハーフ完走も初体験できましたし、成長期の中学生には及ばないまでも
これからも色々な初体験にチャレンジしていこうと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

涼しい季節から、あっというまに寒い季節になってきました。
バイク乗りも我慢の季節です。

さて、先日お伺いしたTさま(80歳女性)のお話しです。

担当のケアマネジャーさんから
「ご主人が介護者で奥様の食事を作っているが
 料理がマンネリ化しバランスの方も気になるので
 一度配食を勧めたい」との相談をうけ訪問にいきました

ご本人はデイサービスにいかれている時間帯での訪問希望であったため
面談できず、ご主人との相談になったのですが
お聞きすると、朝は5枚切りパン、ヨーグルト、チーズ、バナナ1/2本程度
お昼はデイサービスで食事をされ
夕食をご主人がご用意されていました。

ただ、料理によってはあまりTさまの箸が進まず、ご飯も小さいお茶碗に半分
程度食べるのがいっぱいとのこと。

体重も30kgを切っていてご主人としては増やしたいけど食べてくれないから
増えないと相談をされました。

他にもいろいろとお聞きしたのですが、食事量が少ないのもさることながら
気になったが水分があまりとられていない点。
デイサービスでは水分をとるようにされているとのことでしたが
帰宅後は湯呑に1杯程度しか飲まず。1日トータルでも1Lも水分を
とれていないようでした。

水分摂取量の低下は慢性的な脱水を起こし、意識レベルも下げてしまい
食欲もわきません。

まずは、しっかり帰宅後も水分をこまめにとってもらうようお願いし
また、食事は全部は無理でしょうが、Tさまが食べたいと思う料理を
選んで小鉢に盛りつけ直して召し上がっていただくことになりました
(お食事の内容はとりあえず健康食でご用意しました)
後日、補食として栄養補助食品で蛋白質補給用のゼリーをお届けし
デイから帰られた時間や、食事間の補食に食べてもらうようお願いしました。

しかし、高齢女性とはいえ体重30kgない状態というのは危険ですね。
担当のケアマネジャーさんも心配されていました。
そこまで落ちてしまった食欲低下のほんとの原因てなんなのでしょうか?

近くのかかりつけの先生が運営されているデイに通所されているということで
診察は定期的に受けておられるようですが、Tさまの栄養状態の改善に
どのように取り組んでいくのがよりよいのか、これからもケアマネジャーさんや
かかりつけの先生のご意見をお聞きしながらサポートしていけたらと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

秋の雨が寒いですね。来月の淀川マラソンを控えて練習中ですが
さすがに雨の日は走れないので自宅でストレッチの日々です。

さて、以前のご登場いただいたK様
腎臓病でたんぱく質制限が必要な食事療養をされていますが
数値が上がってしまい、前回ご訪問させていただいたときに
たんぱく質の摂りすぎ防止のため間食のソーセージを
食べないようにお願いしておりました。

先日、配送さんに血液検査の結果を渡していただいて拝見すると
BUN(尿素窒素)が70から53に低下
Cr(クレアチニン)も4.05から3.09に低下しておりました
クレアチニンについては薬が増えた影響も大きいと思いますが
ソーセージをやめて4ヶ月、徐々に効果が出てきたようです。

Kさまの体調も夏を終えても変わりなく元気にお過ごしです。
これからも安定な状態が続くようサポートしていきたいと思います


さて、話は変わりまして先日大阪歯科医師会の研修会に参加してきました。
演題は「胃ろうよさよなら―再び常食へ―」
全国では40万人といわれる胃ろうの方たちがおられます。
講演をされた先生は、胃ろうから元の『経口常食』を食べられるまで
回復されることに取り組まれている方です。

先生曰く、誤嚥性肺炎のリスク回避や認知症の進行に伴う栄養不良状態の
回避のために胃ろうが作られているが、胃ろうをしても、その後の合併症や
誤嚥は改善されず、むしろ常食をかんで食べさせることの方が
嚥下・咀嚼障害を起こさず人間的な尊厳を保つことができると力説されていました。

先生の指導のもと、いくつかの特養では胃ろう全廃を達成され
入所されているご高齢の方全員が常食を召し上がられているそうです
(胃ろうになっても導入が一年以内であれば1ヶ月から2ヶ月程度で
 常食が食べられるまで回復できるようで)

そのための最重要ポイントは噛むこと。
とにかく自力で常食をしっかり噛んで食べさせることが一番効果が
あり、噛む為にはゼリー食やペースト食ではダメで
いきなり常食を食べさせることが回復までの最短ルートだとご講演されていました。

内容については、自分自身が無知な点もあり、?がつく点もありましたが
噛むということがいかに大事かというのは非常に納得・腑に落ちました

日々の相談では「良く噛んでゆっくり食べてくださいね」と言いながら
「お宅のかぼちゃは硬い、葉物の繊維が残って食べづらい」との声を聞くと
「すいません、もう少し軟らかく作ります。気をつけます」と答えてしまいます。が
ちょっと待てよ!皆さん、そもそも噛めてんのか?いや、噛んでんのか?
咀嚼できる歯の状態で喫食できてるのか?
という確認をとばしてしまっていたような気がします。

もちろん、我々が食べて硬い仕上がりの料理は調理人に指導が必要ですが
まずは、良く噛んで噛んで噛んで食べるという原点を忘れないように
しようと勉強になった講演でした。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

過ごしやすくなってきましたね。
夏が終わってもまだ熱中症のニュースを
目にしますが体調管理には気をつけたいところです。
在宅訪問の道中、小学校の近くを通ると
運動会の練習でしょうか。先生・生徒が校庭で音楽に
併せて踊っている風景を季節がらよく目にします。
自分が小学校のころは、ドラゴンボールや
踊るポンポコリンなどアニメの主題歌が選曲されていたのを
記憶していますが、
最近は【嵐のHappiness】や【エグザイルのRising sun】が
流れていました。時代の差を感じます
(最近の先生はたいへんだ・・・)

さて、先日新しくご相談訪問に伺いましたSさま(女性)のお話を。
若いころに腎臓を患い、それ以降家族の協力を支えに
ご自身でも食事管理・健康管理に心がけ療養を40年以上続けて
こられていました。

ご主人が亡くなられてからは日中は息子様が御様子を見に来られるなどして
お元気に過ごされていたのですが、先月ご主人の三回忌がおわったころに
ふとした気の緩みと今年の暑さの影響でしょうか。まったく食事が
のどをとおらなくなり、体力・気力とも減少し毎食の自炊が困難に。

そこで、お昼だけでもお食事をお届けしてもらって、しっかり食べることから
生活を立て直して欲しいとケアマネジャーさんから相談をお受けしました。

お伺いした頃には、一時の落ち込みからは少し回復され
「自分でもびっくりだけど、気がついたら部屋の隅にずっと座り込んで
 何時間も自分の部屋を眺めていたこともあって
 こんなにうちの家って広かったっけ?て、感慨にふけっていたの。
 先生から鬱の初期症状だから、それではダメだといわれて
 はっとしたわ」などど、お話ししていただきました。
腎機能が低下された状態ではもちろんあるのですが、先生からも
「まずは、食事を食べるところから直してくれればよいから
 塩分制限の食事でお願いします」とオーダーを受け
塩分調整食で昼のみご利用頂いています。

食事が食べられなかった頃の話をお聞きしていると
「テレビ見てたら、若い人たちはものすごい量を食べているのね
 観てたら次から次と注文してあの人達、あんなに食べて大丈夫なの
 かしらって思っちゃって。毎日あんなに食べているのかしら」
と、ぼそっと言われ。私も同席していたケアマネジャーも
最初は?だったのですが、よくよく聞くと
帰れま10の番組の出演者を心配されてのコメントだとわかり
「あ~、あれはバラエティーですからね。きっとあの人たちも
 翌日は量を少なくして調整されていると思いますよ
 自分だったらあれだけ食べたら翌日は一日欠食しますね」
「Sさんも、まずは1食しっかり食べる事から食事バランスを
 元に戻していきましょう」とお伝えさせていただきました。

継続して利用頂いているS様。最近では十三まで買い物に
いけるようにまで体力が回復してきました。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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