島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

すこ~しだけ暖かくなってきました。
花粉が心配ですが寒いよりはマシと感じる年度末。
日々、ご利用者さま含めいろいろな方にお会いすると新しい発見があるものです。

先日も、関係機関の方との面談時での会話で衝撃を受けたのでお伝えします。

1件目は糖尿病専門医の先生と面談していたとき
「先生、最近はほんとに腎臓病(特に糖尿病性腎症)と診断された方が多くてですね
 相談も増えているんです」
「たしかに、ガイドラインができてからCKD(慢性腎臓病)と
 診断されやすくなっているからね」
「なかでも、いままでクレアチニンが高かったのに
 Drから腎臓病って言われたことなくて、 『このままでは透析になるよ』って
 急にいわれ、うちに相談に来られる方もおられて
 もっと早くに先生言ってくれたらよかったのに・・・て
 こぼされる方もおられて大変なんです。そういう方ってクレアチニン3とか
 4ぐらいあって、食事療養ではそこまで高くなるとなかなか難しいですよね」
「それはDrが早くにつたえる必要がある。
 クレアチニン2.0越えたら透析の話はしておかないと」
「そうですよね。あと、そうなってから減塩食とか実践しても
 なかなか、薄くて食べられないって方が多くて。必要性を伝えて継続がね・・・」
「糖尿の人は、血糖高いと味覚も落ちるからね。
 血糖をしっかりコントロールしないと減塩食も食べ続けるのはきついだろね」

それを聞いて(あ、そうだよな)と納得
 たしかに、血糖が悪ければ味覚も悪くなります。
 そう、当たり前ですよね。血糖不良が続いて腎臓が悪くなったのであれば
 味覚も当然悪い。そこに減塩食を食べろっていわれてもきついですよね。
「うすくて食べられない」というお声。よく聞きます。
減塩食になれていないから。自宅の食事とギャップがあるから。
味がしっかりつきにくいからなど理由はさまざまですが
もう1つ、血糖コントロールは良好か?も減塩食を続けてもらう上で
重要なファクターであることを改めてご指導いただいた面談でした。

2件目
病院の検査技師の方との面談
「最近、嚥下や咀嚼にお困り方へのサポートサービスを始めたんですけど
 やっぱり、噛む力って年々衰えるものなんだなって改めて実感しますね」
「へ~そうなんだ。でも、噛む力が弱ってくると軟らかいものしか食べなく
 なってきてしまわない」
「たしかに、栄養コントロール食食べている方からも 
 硬いから、もう少し軟らかくしてほしいって声が多くなってきて
 形態のバリエーションも増やしていかないとダメなのかなって思っています」
「ふ~ん。たしかに噛めないとつらいかもしれないけどね
 噛まずに食べられるものは消化も早いから、食事した後でもすぐお腹空くよね
 特に、糖尿の方とはカロリー制限で量が決まっているから
 やっぱりゆっくりよく噛んで食べないと、お腹空いて間食しちゃうでしょ。
 僕なんか、30回噛めってよく言ってるし、30回噛んで食べたら
 食事時間も長くなって満腹感あるもんね
 そういう意味では軟らかい食事だけじゃなくて硬い食品もよく噛んで
 食べる必要あると思うな。生野菜とかね」

そうですよね(たしかに噛むって満腹感出て間食予防になる)
硬いものは食べられないからと提供するものを軟らかくしてしまっては
空腹感がまして間食を促進してしまうかも!?
硬いものもしっかりよく噛んで食べることが基本だな。と
再認識した面談でした。

知識として常識として知っていることでも、しっかりと理解していないと
その大切さや必要性をご利用者さまに伝えることはできません。
栄養士としてわかっていたつもりでも、他人から改めて言われて
(あ!そうだったのか。そうだよな)と再認識し
いままでよりも深く理解することができました。
そういう情報をさりげなく
(たぶん先生、検査技師さんは僕が心の中で
 ものすごく納得していることは知らないはず)
教えてくれたことに感謝です。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂栄養士の島田です。

以前にブログで読書メーターの話をして
それ以降も読破した本を書籍・文庫・漫画関係なくアップしています。
ただ、最近はめっきり読む量が少なく読書量を更新できず・・・
読みたい本ばかりが増えている現状です。時間は作らないとダメですね。

さて、今回はそんな時間の話です。
先日お伺いしたお一人暮らしのK様
糖尿の数値が高くなり、間食も多く、なかなか血糖を下げることができていない
状況。包括支援センターの担当の方から少しでも配食でなんとかしたいと
ご依頼をいただきました。

ご本人、結構人見知りが強く、いきなり1対1での面談は拒否があるだろうと
ご配慮いただき、当日はK様とお近くにお住まいの娘様と三人で
ご面談させていただきました。

やはり、血糖が高く、間食もちょこちょこされていて
ふらつくと低血糖かもと心配されまた間食するの繰り返しで
徐々にHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)も6.9まで上がってきていました。
担当の先生からも6.5以下にはしたいね。と、指摘されています。

まずは、1.血糖が高くなる間食を控えてもらい
2.御飯が好きで、まず最初にご飯を食べてしまう癖を野菜から食べてもらい
3.週2回のデイサービスでの食事も600kcalと多かったので
ご飯の量100gまで減らしてもらえるようお願いすることをお伝えしました。

しかし、相談以上にびっくりしたのが、お住まいのマンションのセキュリティー!
もちろん、オートロックなのですが本人部屋の前に行くまでに
何重ものハードルがあります。

①まず、手始めに部屋番号から呼びを押して本人にオートロックを解除してもらう
②オートロック扉を入ったらエレベーターまでダッシュして
 その方の部屋番号を入力
『入力しないとエレベーターが空きません。
 さらに、ロック解除からエレベーター前のボタンで部屋番号入力を
 五分以内にしないと、またロックがかかりエレベーターのボタンすら
 押すことができなくなります)
③そして、無事エレベーターに乗れたら、今度は本人の部屋の階数が
 点滅しているかを確認して階数のボタンを押す。
 仮の本人が5階にお住まいでしたら、5の番号が点滅しています
 していなければ、5階まで上がれないので①に戻ってやり直しです。
以前にも、同じマンションにお住まいの方にお届けしたこともあるのですが
非常にセキュリティーが高く配送さん泣かせのお届け先。

業者用の搬入口を使わせてもらえないか娘様から管理人さんに
お願いしていただいたのですが、契約した業者のみしか
使用できず、今も上記の方法でお届けしています。

でも、何度かお持ちして御様子をご家族にお聞きしたところ
「受け渡しが大変ですいません。でも、やっぱり食事のおかげで
 血糖が下がっていて、本人は喜んでいます」と
うれしい言葉をいただきました。

時間制限のある配達ですが、血糖安定のお手伝いができるよう
配送さんにも、さらなる協力をお願いしたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂の栄養士の島田です。

今月の電気代請求額も高額でした。
早く暖かい春がきてほしいものです。

さて、先月の栄養指導で不思議な現象に遭遇しました。
それは、70代女性、コレステロール値270で
脂質異常と診断されたA様からお聞きしたことです。

半年前にコレステロールが高くて指導にこられ
食生活からは、魚や野菜の不足と
肉好き(ほんと最近のご年配の方は肉食です)の偏食がみられました。

ご主人の趣向に合わせての食事だったことも一因ですが
これまでは特に食事に気をつけてこられなかったA様

コレステロールが高いことのリスクと食事の改善ポイントを伝え
肉食から魚・豆腐食に、そして肝心な野菜たっぷり食事に取り組んでいただくことに。

三ヶ月後、コレステロールが250以下に下がり
「順調ですね。しっかりしていますね」とフォローすると
「そうです、あれから肉をやめました。魚と豆腐を
 しっかり食べてます。主人からはお前のせいで肉が食べられないと
愚痴をこぼされてます」と厳格すぎるぐらい肉食系から変化していました
「まったく食べないのは鉄不足などにもなりますから
 週2~3回ぐらいは大丈夫ですよ。
 ご主人のストレスも少しは緩和してあげてください」と伝え、さらに三ヶ月後。

指導前に確認したコレステロール値は290!!!
(え!?なんで。肉食に戻し過ぎたのかな。どうしよう)と
指導の甘さを反省しながら面談に
「Aさん、数値上がってしまってますね。ごめんなさい
 肉食を許してしまったからですかね」と切り出すと

「そうお。でもね先生、先生の言う通り食事を見直してから
 私すごく調子がいいのよ。
 前は外出するのも面倒で家にいることが多かったけど
 食事を気をつけ出してから、外出も苦にならなくて
 この前も遠出して楽しかったわ。ここ最近では一番
 体調はいいし。うれしいわ~」と明るく切り替えされ

「え?そうですか。体調いいですか。それは何よりです。」と
とりあえず同調し
「でも、年末年始挟んだだけでこれだけ戻ることはないとおもうんですよ。
 A様は善玉コレステロールといわれるHDLが70と高くて
 動脈硬化指数も4以下ですから、すごく危険レベルではないです。
 ただ、この値が続くのは問題ですから次回三ヶ月後までは
 もう一回食事内容を気をつけながら療養してください」
と、お願いし、三ヶ月後には体調も数値も、もっとよくなった状態でお会いできる
約束をさせていただきました。

数値が高くなっても、体調がよくなることってあるんですね
一時的なものでしょうか?それとも体調変化の後に数値の
さらなる改善が見られるのでしょうか?三ヶ月後が楽しみです。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

寒さが続きますね。スポーツデポで室内用の暖かい部屋着を買ったのに
先月の電気代の請求額がめちゃくちゃ高くてびっくりしました。
月9,000円にも達する額に体が固まってしまいました。
今日から節電に努めようと思います。

さて、先日長らく配食をご利用いただいていたO様から停止の
ご連絡をいただきました。

2010年の夏、大腸癌の手術をされた後に病院で面談させていただき
退院後は栄養コントロール食の軟菜食をご利用され
状態の回復に合わせて、その後は脂質の少ない脂質調整食になり
最近までは、健康食をご利用いただいていました。

状態が回復されるまでは1食を数回に分けて食べたり
ご自宅でもヘルパーさんに調理を気をつけてもらい
姪御さまの助けを借りながら、一人暮らしで療養を続けていました。

持病からくるめまいで受け取りが大変なときやお体がしんどい
時もあるのですが、その都度配送さんからの声掛けや見守りを
させていただき、1年半が経ちました。

最後にご本人様から直接停止のお申し出を受け
「長く使わさせてもらったけど、最近はお宅や周りに
 頼りすぎてしまい、先生からももっと自分でできることは
 自分でしないと気持ちが弱ってしまうよ!と激励を受け
 ちょっと自分で頑張ってみようかなと思うの。
 また、お願いすることがあるかもしれないけど
 これまで、島田さんにも配送さんにも、ほんとに
 よくして頂いて、止めると伝えるのは心苦しいのだけど
 お食事、停止してもらえるかしら」
と、大変うれしい言葉をいただきました。

ご利用中も大変丁寧な方で配送全員、毎日の配送が楽しかったようですが
最後にもほんとに丁寧なご挨拶をいただきました。

気が付けば1年半も経っていますねとO様と少し感慨にふけりながら
「また、大変なときはご相談ください」とお答えしました。

頼りすぎになるのもいけないのですが、頼られるサービスであり続けたいなと
改めて感じる停止連絡でした。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『食事療養をお届けするのだ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは。北摂栄養士の島田です。

寒さが厳しい。この冬初めてカイロを購入しました。
先日TVで冷え症にはタイプがあり
タイプによって改善方法も違っていて、間違ったアプローチをすると
治る冷え症も治らないといっていました。
僕は下半身が冷えるタイプ。若年者より中年・高齢の方に多いタイプのようです。
(あ~そうですか、そうでしょうとも)
冷えは万病の元。しっかり食べて保温機能を高めようと思います。

さて、先日クリニックで栄養指導に来られた方のお話です。
以前より肝臓の数値γ-GTP(ガンマジーティーピー)が高く
女性の方ですがお酒も嗜むとのことからアルコール性肝炎の改善に
夏前から定期的に指導を受けられている方です。

現役の頃は営業職でバリバリのキャリアウーマン
毎日のようにお酒を飲んでいて、その習慣が抜けず仕事をやめられた後も
夕食のときにたまの晩酌が続いていました。

女性の方は男性に比べてアルコール分解力が低い方が多いため
男性ほど飲まれていなくても肝炎になりやすいといわれています。
この方も現在は週に2回程度の飲酒でしたが、これまでの蓄積が大きく
お酒の量が少なくなっても数値は180ぐらいありました
(別の方でもお酒をやめて2年以上たっているのに
 それまでの蓄積で肝臓が弱られているのか
 数値が150と高値を示しておられる方もいらっしゃいました)

アルコール肝炎から肝硬変、肝硬変から肝がんになる危険があることを
伝え、禁酒と減量(BMI25オーバーで肥満だったので)を目標に
療養していただくことに。

非常に意識され禁酒と減量に取り組まれていて
数値も150、120と下がってきていたのですが
先日お会いしたときは190(1月の血液結果)に跳ね上がっていました。

「先生、正月は親戚も多く来て、飲みすぎ・食べすぎてしまいましたわ
 おいしいものがあるのに呑まないのもなんか物足りなくて
 原因はわかっているんです。」と自己申告され
『そうでしたか、たしかに数値は跳ね上がっていますね。
 こんなにもはっきりと上がるものなんですね。僕もびっくりです』
「体重も少し増えてしまって、やっぱり正月の不摂生ですね
 また今日から三ヶ月頑張ります」
『正月は僕も飲みすぎましたらから、一緒ですね
 また今日からお互い規則正しくいきましょう』とお話し
引き続き療養していただくこととなりました。

年を重ねるごとに、子供のころより年末年始のイベント性が薄れて
きているように感じますが、やはり正月はお祝ごとなのですね。
飲みすぎましたの申告に(同じです・・・)と反省し
アルコール性肝炎からの進行を予防できるよう
これからも指導に従事していきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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