高血圧・心疾患の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

秋になり、夜が涼しくなってきました。
秋は読書の秋でしょうか。そう思いながらも
夏前から読みかけている「図書館戦争」がまだ読破できず
前に進めていません。それなのにまた新しい本を買って
未読の本の山ができている本達とそろそろ格闘しようと思う夜長です。

さて、先日、塩分調整食をご利用いただている方から
実践語録を頂戴しました。

血管疾患の療養のため塩分調整食をご利用いただている方は多いですが
塩分管理の療養を継続されるための目標設定には難儀します。

糖尿病なら血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
脂質異常症ならコレステロールや中性脂肪
腎臓病ならクレアチニンなどその療養の安定度を測る指標がありますが
血管疾患の方は主に血圧管理と水分管理ぐらいで
先生からも特別こうしなさいという指示がでないこともままあります。
さらに、最近はいい降圧剤が多いのか塩分管理を指導されたかたも
血圧は130ぐらいと特段高いこともなく、安定されていることが
多く、血圧は安定しているから大丈夫なのに
塩分は抑えて、こんな薄い味の食事を食べないといけないの?と
不満を持たれている方もおられます。


塩分管理が必要な方には、まず1日に摂取量を守れるよう
味の濃い料理や塩蔵品を控えてもらい
塩分を多く含む食品や調理もポイントなどを伝えますが
実際どの程度塩分をとられているかは正確には把握しきれません。
「配食の味に慣れてもらう」ことからスタートされる方も多いです。

そんななか、長年塩分調整食をご利用の方に定期相談に伺ったところ
はーと&はあとのお食事は週1回ご利用の方から
「週1回だけど、薄味の食事を持ってきてくれるので参考になり
 助かっている。やはり基準の味付けがないと不安にあるので
 ありがたい」とおっしゃっていただき、
また、週2回だけご利用の方からは
「血圧が安定しているので気が緩み、つい味の濃い食事にしてしまう。
 配食の味との違いに気づき、薄味にしないとと反省して
 自宅でも薄味になるよう注意している。」との声いただきました。

配食のお食事だけに頼るのではなく、自宅で療養してもらうための
ツールとして配食を利用されている、このような方々の実際の声は
担当管理栄養士としては勇気をもらいます。
(ああ、ちゃんと自分でブレを修正されていているなあ)と感じ
自己修正ができる食事療養をサポートできるよう
同じ塩分制限でお困りの方には、この語録を伝えていこうと思います。

はーとはあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
9月というのに暑い日が続きますね。
30℃を超えています。外に停めたバイクのシートがとっても熱い!
今更ですが「日焼けしたね~」と友人に言われました。
9月と思って紫外線対策、油断してました・・・。

さて、今回は、栄養指導の患者さんのお話しです。
60代の男性の方で、去年、お仕事を引退されています。

月に1回のペースで来ていただき、半年くらい栄養指導を担当させていただいています。

なぜ、栄養指導へ?

診断名は、肥満、高血圧です。

実は、お仕事引退後1年間で10kgも太ってしまったんです。
Drも、このままでは、もともとの高血圧で血圧もあがるし、他の疾患も心配、もっと体重が増える可能性もある、と懸念されて、栄養指導の予約が入りました。

初回、来られた時は、170㎝、体重は74kg。
BMIは25.6と、25を少し超えて、“肥満”の域にはいっています。
ひとまず25以下にしていきましょ、72kg目標です!

何か思い当たることは・・?の私の質問に、「間食やろな、わかっとるんや」と。

今までお仕事で動いていたのですが(職人仕事をされていました)まったくしなくなり、
家でテレビを見ながら、おやつをポリポリ・・夕食後にアイスをパクパク・・

運動がマイナス、おやつがプラス。

これでは太ってしまいます。
ご本人も分かっています。

このまま体重が増え、血圧も上がっていくと、腎臓が悪くなったり、脳梗塞になったりの危険が高くなります。お孫さんの成長も楽しみですよね?!

「そや。わかっとるしな、もう間食はやめる」と言われ、『間食やめる』を次回までの目標にして、初回は終了しました。

そして2回目の栄養指導。
間食、どうでした・・?とお聞きすると、きれいさっぱりやめておられました。
ストレスは・・?全くないとのことです!

すごい。職人さんだったからか、とても意思が強いです。
体重はあまり変わりませんが、もう少し様子をみていくことになりました。

次は運動、ウォーキングを目標にいれました。

そんな感じて、毎回目標をこなし、半年、体重は71kg台までに!!
マイナス3kg成功です!!

ゆっくりの減量ペースなので、ご本人、「いつになったら減るんや、減らへんなぁ・・」と、
こぼしてられましたが、72kgの壁を超えて、“肥満”の域を脱却されました。

本当にすごいですね。
今は、週に3回、自転車で1時間程のサイクリングも取り入れておられます。

70kg台まで、もう半年くらいで落とすのを目標に頑張っておられます。

一度目標に届くと、やる気が増します。
今、この方はとても良い方向に向かれています。

配食利用者様でも、栄養指導の方でも、なかなかうまくいかない方もいます。
私の力不足もあるかと思います。

この方のような成功ケース(この先山あり谷ありかもしれませんが!)が増やせるよう、
個々に合わせて提案し、導いていける管理栄養士になりたいです。
成功ケースが増えると、本人も、家族も、私もうれしいです。もちろん医療費も減ります!
毎日の仕事、毎日の出会いを大切にし、経験をつんで、できる管理栄養士を目指します!


ちょっと暗い写真ですが、先日、上の写真のエンシュアリキッドを試飲させてもらいました。
低栄養や、食欲不振の利用者様が処方されていることがあり、
よく、「まずくて飲めへん・・」と聞いていて、気になっていました。

飲んでみると、意外にサラッとしていたんですが、後味が甘ったるい、油っぽい感じでした。
ゼリーにしたり、コーヒーや牛乳とわったりしたら、まだ飲みやすいかもと思いました。
利用者様でこれを1本飲むのは確かにきついかも・・。
でもいい経験になりました。

はーと&はあと
管理栄養士 宮川 曜子

こんばんは。めでぃ京都の藤本です。
とうとう梅雨入りですね~。
毎日のように雨が降っていると、バイクに乗るのもちょっと憂鬱です。
去年の今頃は雨というだけでバイクの運転にちょっと不安がありましたが、
ここは2年目。
バイクに関しては、去年よりも自信を持って運転できています(笑)
でも、油断大敵!ですよね。安全運転を心がけます。

さて、先日、ヘルパーさん対象の勉強会をやってきました。
「高齢者の食事について、というテーマでお願いします」という依頼だったので、
「低栄養」と「高血圧」について、少し話してから、
ちょっとした試作とはーとの食事の試食をしていただきました。

勉強会の時間が1時間だったので、ほんとに少ししかお話しはできませんでしたが、
さすが普段から利用者様の近くにおられるヘルパーさん。
こういう利用者様がいて…
こんな時はどうしたらいいの?
色々と質問してくださりました。
また、実際に、はーとの健バラと栄コンの塩分調整食と食べていただき、塩分の違いを実際に感じていただいたのですが、
お持ちしたのは、高血圧の方の目標塩分量である、1日塩分6gの設定のお食事。
塩分6gというのがとっても薄味だと皆さん思っておられたようで、
食べてみると、意外としっかり味ついてますね!と驚いてくださりました。
そうなんです!意外と塩分控えめでもおいしいんです☆
利用者様へ調理なさる機会も多いヘルパーさんに「薄味でもおいしい」をわかっていただけたことはとても嬉しいです。

普段から味の濃いものがお好きな方でも、だんだんと薄味には慣れてもらえます。
急に薄味にすると慣れる前に「もう嫌」となってしまう方も多いかと思います。
なので、少しずつでもいいので「今よりも薄味」「今よりも改善」に気をつけていただいて、それを続けていただくようにお願いしました。

今回、ヘルパーさんへの勉強会をさせていただいて、
いつも利用者様の近くにおられるヘルパーさんの仕事について話を聞けて、
私自身もいろいろと気づけたり、勉強になりました。
こうやって、利用者様をとりまく介護の関係機関の皆様と連携をとっていって、
利用者様へよりよいサポートができるよう、努めていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

今回はご主人が塩分制限のトライされているお話しです。

一ヶ月ほど前から、はーとのお食事をご利用いただいている
ご夫婦で
1.脳梗塞と心筋梗塞をわずらっている奥様は栄養コントロール食
2.ご主人は健康バランス食
をお届けしています。

そもそも、利用のきっかけは奥様が退院されるにあたり
自宅での塩分管理が困難なことから配食利用となりました。

デイケアやヘルパーさんで食事用意ができないときに
お届けしているのですが
なかなか奥様が薄味に慣れていただけない状態です。

お食事は概ねしっかり食べていただいているのですが
はーとの食事だけでは、ちょっと食が進みづらいようす。
そこで、ご主人が味噌を通常量の半分にしたお味噌汁や
奥様が好きなお刺身(もちろん、醤油の少しだけつけて)をご用意して
うまく食の満足度を落とさないよう工夫されています。

いままで、家事はまったくされたことがなかったというご主人
奥様のため
塩分の高い食品のリストを市の栄養課にいって資料をそろえ
食品をかわれるときも、栄養成分のナトリウム量をチェックしながら
購入されています。
「お刺身も貝類は塩分が多いから、魚の切り身を選択している。
 味噌汁はインスタントの味噌1本で二人分を作るようにしている
 お宅の食事も塩分が2.1gと時もあれば2.4gのときもあるので
 塩分が少ないときは上限を2.5gまでとして1品追加したりしている」
などなど、取り組めることから少しずつ塩分を抑える調理にトライしていただいています。

ご高齢のため目も弱くなられているので、ナトリウム量などを
見るのも大変ということだそうですが、食事療養に向かわれる姿勢がとても謙虚です。

(もともと、食に関心がある方や、ご自身の場合はいやいやながらも
 我慢して療養されている方もおられるなか、奥様のためにとはいえ
 なかなできることではないなぁ。栄養士からみても頭が下がります)
と、感じてました。

昨日、近くをとおることがあったのでお顔見せに拝見したところ
その理由が判明。

「あれ(奥様)が脳梗塞で緊急入院し、さらにICUで心筋梗塞も併発したときは
 生死を彷徨ったからね。親族・友人を集められもした。なんとか自宅に戻ってこれたから
 もう同じようなことにはさせたくし。
 そのためには塩分だけはしっかり抑えておかんとねぇ」

いや~夫婦愛ですね!独り身には理想的な夫婦愛を目の当たりにしました。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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