食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは、めでぃはあと京都の辻本です。
朝夕は少しばかり涼しくなりましたが、昼の暑さはまだまだ続きそうですね。
服装が難しい時期です。ご体調にお気をつけ下さい★


さてさて、いつもは主に糖尿病患者様に栄養指導させていただくことが多いのですが、別の医院さんにて、透析患者様に栄養指導させていただく機会がありました。

腎臓の機能が低下すると、人工透析により腎臓の働きのお手伝いをしてもらうことが必要となります。しかし、人工透析で腎臓の働きを全て行うことはできません。
腎不全の時に比べてお食事制限は緩やかになるものの、薬物療法や食事療法が大変重要となってきます!

今回、栄養指導させていただいた25年間透析しているというA様。
他の方とは異なる方法で療養されており、私もA様を通じて、透析方法には様々あり、その方法によって食事内容に気をつける内容も多少異なることを学びました。

A様の治療方法とは、『オフラインHDF』というもの!
HDFとは、「血液濾過透析」のことを言います。普通の透析(HD)に加え、透析中に点滴を行い、その分の液も濾過します。
そのため、普通の透析に比べて濾過量も多くなるわけです。普通の透析では取りきれない小分子タンパク質などの除去効率が上がり、透析条件が良くなることが期待できるようです。

また、HDFには「オフラインHDF」と「オンラインHDF」とがあります。
透析を長期間続けると、合併症を起こす可能性があり、手の親指から中指にかけて痛みやしびれが出現し、ひどくなると手術される方もおられます。
合併症を予防することができることも、HDFの特徴のようです。

患者様によっては、透析時間も異なりますが、A様は6時間の透析を週3回されています。
そのため、タンパク質の漏出が気になる点であるとA様より意見がありました。
最近はご家族様と同じ食卓内容ではありますが、透析前でもアルブミン値や総タンパク質といった数値が低い状態が続いておられるようです。
塩分・リンが多い食材に注意し、タンパク質の制限に関しては厳しく注意されなくても良いだろうと、同席いただいた看護師様とお話しました。

患者様によって食生活が異なるのはもちろんですが、透析方法の異なりによっても栄養指導の内容にも変化をつける必要があると実感した栄養指導でした。

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先日、ぶどう狩りへ行ってきました♪
写真はまだ未熟なぶどうですが、熟したぶどうはおいしかったです。
水分でお腹がいっぱいになりましたっ。


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは!めでぃ京都の寺田です。
台風も過ぎ、秋の気配を感じ始めましたね!
今日はバイクを乗っていると少し肌寒く感じました。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので風邪をひかないよう気をつけましょう!

さて、先日一人の看護師様から嚥下困難な方のご相談がありました。
『病院でペースト食を食べているのですが、
自宅での食事確保ができていないのに自宅に戻ることになったのです。
ペースト食を用意してもらえますか?』
本当は配食してもらえたらうれしいんだけど・・・とのことでしたが、
今年から開始した嚥下・咀嚼サポートサービスの説明をさせていただくと
会員になってくださるとのこと。
さっそくご入院先の病院に訪問させていただき、ご本人様のご様子を
確認させていただきました。

80歳代の女性。介護者は旦那様です。

入院前は旦那様の介護のもと、常食を食べておられたのですが、
1か月半ほど前、発熱、誤嚥により入院となりました。
それ以来病院では、1200kcal、五分粥、ペースト食、水分補給はポタージュ状のとろみをつけておられます。
食欲はあり、いつもほぼ完食。
200kcalの補助食品もしっかり摂っておられました。
病院からは、嚥下機能の低下もなく、
徐々に形態を刻み食に変更していくことを念頭にいれてよいのではとのこと。
在宅での主治医の先生とも相談させていただき、
退院後もまずは入院中と同じ形態ものを用意させていただくことになりました。

翌日すぐに退院されるので
すぐにご用意できるレトルト商品のセットと、
病院で出されていたものと同じ200kcalの補助食品、
水分につけるとろみ剤、
後は不足カロリーを補うためのペースト状のサンプルをご用意させていただきました。

退院初日。
きちんと食べていただけたか旦那様にお電話に確認すると、
問題なく食べておられたとのこと。

よかった・・・。

主治医の先生も看護師様もケアマネージャー様も
とりあえず一安心です。

後は、一日1200kcal摂取していただけるように、
ご購入いただいたもの以外にスーパーで買える卵豆腐やプリンやゼリーなどの商品をご紹介をさせていただいて、
食べる姿勢やスピード(とにかく焦らないように!!)に気を付けていただくようにとお伝えしました。

それから約一週間後、
『ぺースト食は今の所順調なので一度刻み食を試したい』と連絡がありました。
主治医の先生に確認し、ちょっと早いような気がするが大丈夫だろう
と判断していただいたので、さっそく刻み食でのお届け。

翌日様子を伺うと、無事食べられたとのこと。
主治医の先生にも報告し、刻み食へ移行か決まりました。
退院後、1週間という早さでの移行ですが、
現在も、刻み食で継続中です。

介護者である旦那様は、奥様の介護にすごく一生懸命で、
一刻も早くぺースト食から刻み食への移行を希望されておられました。
また誤嚥するかもしれないというリスクを心配し、
スタッフとしてはもう少し時間をかけてから刻み食に移行してもよいのでは?
という雰囲気ではありました。
しかしこの方と主治医の先生との信頼関係は強く、連携がとれている環境だったので
旦那様の意志を尊重し、早めに刻み食へ移行することができたのではないかと感じています。

とはいえ、まだ誤嚥のリスクがないわけではありません。
今後も連携を取りながら
今後は常食を召し上がっていただけるよう
サポートしていきたいと思っています!


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
週末の台風はすごかったですね。
強い風でマンションがガタガタふるえていました。
大きな被害のあった地域も多く、自然の災害は侮ったらいけないと、地震以来感じます。
いよいよ秋ですね!

さて、先日よりお食事の再開をされている方の話です。
T様80歳台、認知症があります。2年ほど前から利用してくださっていましたが、7月停止されました。

糖尿病ですが、ご家族がお仕事で不在のお昼間に、1人で出かけてはジュースや菓子パン等を買って来られ、血糖も高いままで推移していました。
配食は当初栄養コントロール食でお届けしていたのですが、
味が薄くて全然食べない、ということで、健康バランス食に変更してお届けしていました。

認知症がすすみ言ってもきかれない、勝手に食べてしまう、ということで、ご家族もしょうがない・・
という気落ちで見守っておられました。

糖尿病で高血糖が続いているので、合併症が心配されたのですが、やはり7月にご家族の娘様に電話した時に、「腎機能が低下して・・」ということをお聞きしました。

Drからは食事療養するように、と言われ、外来の栄養指導も受けておられました。
低たんぱく食品のカタログをもらってこられ、どうしよう・・といった状で混乱されていました。

配食を腎臓食に切り替えて、栄養相談に訪問したいと伝えたのですが、娘様は昼間は仕事で忙しいので遅くなってしまうし、栄養コントロール食は本人が食べないんじゃないか、と心配。

どっちにしても相談にはのりたい、と伝えたのですが、カタログから買ってみる!と言われ配食は停止となってしまいました。

食事療養のサポートができていなかったのか、
なぜ気付けなかったのか、合併症を防ぐよい提案がもっとあったのか、何とかできなかったのか
と落ち込みました。

でもこれからのT様とその後家族のゆくえが心配です。

その後、担当のケアマネージャー様にお願いして、月1回のサービス計画の見直しの為の訪問時に同席させていただくことにしました。
ケアマネさんは「実は忙しいご家族と時間を合わせるのは毎回大変なんやわ、食事のことも聞いていなかったし・・よかったらいっしょにどうぞ」と言って下さいました。

訪問時娘様とお話できました。
7月に糖尿内科から始めて腎臓内科に行かれ、検査され、クレアチニンは2台です。
低たんぱく、減塩の指導を受けられていましたが、具体的な制限は不明。

透析はご家族にも負担がかかるので、なんとしても避けたい!
そのためには食事療養は絶対必要!

とりあえずレトルトや冷凍の腎臓の補助食品で昼夕を確保されていました。

が、ご本人、1人の時はどの商品を温めていいのか分からなかったり、商品も何品も温めすぎたり、どうもうまくいっていないようです。また家の冷凍庫もいっぱい。

配食だったら、そういったことはなかったのに・・と娘様。

ケアマネさんとも相談し、とりあえず、栄養コントロール食の腎臓の食事で配食を再開してみて、本人が食べられたら、これでいきましょう、というように話がつきました。

ということで再開です。

配食は夕食のみなので、あとは家での朝食、DSの昼食、DSのない時の昼食をどうしていくか、です。再開して1週間になり、その間に1回通院もされるので、食事の指示をきいてもらうように伝えています。

そろそろお電話してみようと思います。
緊張します。ちゃんと食べているか、Drからの指示は、今回の検査結果は・・

今回の再開ではなんとしてもサポートさせていただきたいと思っています。


先日ある事業所に訪問した時に、いただきました♪
施設で作ったようです。
500mlペットボトルの底で作った小物入れです。
ペットボトルの上の部分は、風鈴にされていました。
アイデアですね~★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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