島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

最近、バイクで西へ東へと長距離を走ることが
増えたことで、新しい道や景色、地域にお伺いする
おもしろさを体感しています。

でも、ずっと担当していた地域を走る機会がめっきり減り
先日久しぶりに淀川区を訪問した時は街並みに懐かしさを
感じてしまいました。

そんな、淀川区の新規のご利用者さまMさまのお話です。
ご主人が長年腎臓病で、その食事をMさまが作られていたのですが
ご主人が入所され、現在は一人暮らしをされています。
Mさま本人は腎臓病ではないのですが、ご主人と同じ食事をされていて
ずっと、塩分控えて油ものを控えて食事量も控えて等々
(本来の腎臓病の食事療養とは少し違う制限食をずっとされていた
 ようですが、特に指導を受けておられた感じはみられませんでした)
そんな、食事をとっていたので、徐々にMさまも栄養不良になられ
体重も減っていたようです。

面談に同席いただいたM様の娘さまも気にされて
「お父さんと同じものを食べていたらダメだから、お母さんは
 別にしっかり食べないと」と、いって聞かせていたようですが
ご夫婦そろって同じものを、というところが昔ながらの夫婦像を想像させられます。

一人暮らしになったものの、自宅で裁縫の教室もされていて
現役で先生をされているMさま、日中忙しく食事を抜くことも。
それも、栄養不良ぎみに繋がっています。

来月中には娘様と同居されるため引っ越し予定なのですが
それまでの短期間だけでもしっかりとした食事を1日1食は
食べて欲しいと娘様の希望から、はーとの配食をご利用いただくことに。

栄養コントロール食の話題になると
「もっと、以前に知っていたらお父さんのをお願いできたのにねぇ」と
こぼされましたが
「Mさまの食事管理も大事ですから、短期間ですが
 しっかり栄養とるようにしてくださいね」とお話しました。

配食後、M様からも
「薄味で自分にあった食事で、完食できています」と
お声をいただきました。

食事療養でよくなるには長い期間が必要な場合がほとんどですが
短期間の食事管理と栄養摂取にご利用いただくことも
食事療養のサポートです。

引っ越しされる日まで、お元気なMさまを見守りたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

梅雨入りしてますよね・・・?個人的な感覚として
今年はあまり雨に当たらないような気がします。
せっかくいままで5年以上使っていたバイク用カッパを
新調したのに、お披露目回数が少なくて残念です。

さて、最近真面目なブログが多かったように思います。
これも個人的に。真面目すぎると肩も凝りストレスもたまって
いいことはありません。
そこで、今回はoffな話を。

皆さん、『財布は春に買うべき』という格言をご存知ですが?
そう、春に買った財布は中身が張るのでお金持ちになるっていう
ありがたい格言(ダジャレ)です。
先輩栄養士の大都さんに教えていただきました。

教えてもらったのは昨年の春。なるほどと思い次財布を買う時は
春にしようと決意し1年経過。
先日、ついに春に張るだろう財布を買いました。
(買ったのは五月末ですから、ぎりぎり春)

ここも個人的なことですが、僕は物を買う時はめちゃくちゃ吟味します。
雑誌、ネットはもちろんいろんなお店を歩き回り店員さんから情報も収集し
自分で心から納得してから買います。
(納得できなければ、同じお店に二度三度四度と足を運ぶこともいといません)

今回の財布も3月から吟味に吟味を重ねて、納得して購入させていただきました。
前の財布は7年前に買った安物でした。
(今回は張ることを期待してちょっといいものを、でも高すぎないものを)と考え
たどり着いたのは鞄職人さんが作られた財布(京都に支店があります)

決め手は、鞄職人さんが、こだわり、吟味し、選び抜いた革で作られた財布は
使い込めば使い込むほど味わいが出てきて、ウイスキーのような熟成さと個性を
醸し出し、自分だけにフィットするものになるというおもしろさに引かれたからです。
(店員さんも同じようなことをPRされていました。)

でも、僕が今回のブログでお伝えしたいのは、好みの財布を買えた喜びでも
革製品の特性・おもしろさでもありません。

それは店員さんの一言!

商品を袋に詰めてもらい、お店の前で見送られるさい
普通は「ありがとうございました」と言われるところを
『どうぞ、お楽しみくださいませ』と言われたのです。

いわれた瞬間は「えっ?」と思ったのですが心の中で復唱すると
すばらしい言葉です。お楽しみくださいませって!
使えば使うほど本来劣化していくものを
その変化を時間経過とともに『お楽しみください』って。

正直ものを買って、こんな言い方をされたのは初めてでした。

と、同時に自分が利用者さんに「楽しんでくださいね」という言葉を
使っていないことに気付かされました。

ありがとうございました。がんばりましょう。大丈夫ですよ。とは言うものの
『食事療養を楽しんでくださいね』って、いえないなぁ、言わないなぁ。
言えたら最高だけど。

これからは「楽しんでくださいね」っていえる栄養士になりたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
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こんにちは。腎臓プロジェクトメンバーの島田・宮川・辻本です。

5月に東京・お茶の水女子大学にて第65回 日本栄養・食糧学会大会が開催されました。

今回は島田がプロジェクトメンバーを代表して
『増加しつつある腎臓病患者への在宅における食事療養サポートの取り組み』を発表してきました。

以下は発表した内容です。

【背景】毎年、慢性透析患者総数は増加を示している。
我々在宅食生活サポート事業部においても、腎臓病や透析治療を受けておられる利用者が年々増えてきていると実感している。腎臓病の治療の目的は慢性腎不全への移行を予防し、少しでも透析治療を遅らせることにあり、それには、食事療養に取り組む必要がある。

【目的】在宅で食事療養に取り組むときの問題点を調べ、それらの解決にあたり訪問・相談や配食を組み合わせることで腎臓病の食事療養を継続できるかを検証した。

【方法】サービス希望者に対して当社の管理栄養士が、個別訪問・相談を担当し、配食を参考に、本人や家族、またホームヘルパーに対して栄養指導等を行なうことで食事療養の継続をサポートしている。今回取り組みの中で得られた症例を2例発表する。

【症例】症例①82歳、男性。10年前から腎機能が低下し、医師から減塩とたんぱく質制限を指導されサポート開始。定期的に栄養相談を行ないながらヘルパーさんに昼食調理のアドバイスやレシピの提供を行い、夕食は栄養コントロール食を利用され療養中。透析寸前と言われたが現在はCr4.7mg/dlで推移し腎機能を維持されている。


症例②93歳、女性。高血圧と慢性腎不全から高カリウム血症で入院され在宅復帰と同時にサポート開始。カリウム除去の為の方法を指導し、定期的な訪問にて毎月の検査数値の確認を行なう。値が安定してきたこともあり服薬が中止となりK4mEq/dlで管理でき、Crも2.0mg/dlで推移している。


【考察と課題】症例では食事療養を継続できていることで、透析導入も避けられている。しかし、まだまだ寛解を得られるケースは少ない。今後も慢性腎臓病の利用者の関わりが増加すると予想され、さらなる多岐に渡るサポート力が必要であると認識しており、個々のスキルアップと合わせて、ケーススタディや経験をチームとして活用できるよう取り組んでいきたい。

発表後の質疑応答では、
「症例数をあつめて、集計としてどれくらいの方がよくなっているのかを
 調べられるともっとおもしろい」とか、
「糖尿病性腎症では食事療養していても、腎症の進行が早く
 なかなかうまくいかないが、在宅でどのような指導をされているのか教えてほしい」や
「震災の影響で、不安ながらも施設から在宅に戻らざるを得ない人たちも沢山いると聞くと
 このようなサービスがもっと拡がってほしいと思います」など様々なご意見やエールを
いただきました。

個人的にうれしかったのは質疑応答の後で個別にご挨拶いただけた方から
「この演題のように、人を対象とした発表がまだまだ少ないので
 これからも是非、たくさんの報告をしていってくださいね」と後押しをいただけたことです。

ラットを用いた比較対象実験や、大学・病院などで多くの患者を対象した研究と
比べると、今回発表した内容はあくまで一症例にすぎないと認識しています。
でも、在宅の現場では患者さまがどのようなことに困っていて
どのように食事療養をされているのかを伝えることができるのは
はーと&はあとの管理栄養士ならではのよさであり、使命だと感じました。

今後は、ひとり・ひとりの声を大切に大事に集めて、もっと大きな発表とインパクトを残せるよう
取り組んでいきたいと思います。

はーと&はあと 腎臓プロジェクト 管理栄養士 島田天心

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

そろそろクールビズの準備が必要な季節になってきました。
汗っかきの自分としては蒸し蒸しするのも
ダラダラ流れる汗も回避したいところですが、
バイクで日中の大半を外に出ている身としては
避けて通れないのが悲しいところです。

さて、以前アイフォーンを楽しんでいます的ブログを
書き、あれから少しは慣れたこともあり
ちょこちょこアプリを増やしながら
スマートフォンの威力を感じています。

この威力は是非利用者にも体験してほしいと思い
栄養相談にアプリを使ってみました。

アプリその1
健康計算機 性別・年齢・身長・体重を入力するとその方のBMIが
計算されて一日の必要エネルギーが算出されるもの

※糖尿で肥満気味のかたに標準体重をお伝えするのに使ってみました。

アプリその2
eGFR計算機 腎臓の機能がどのくらい残っているかを推測するeGFRを
性別、年齢、クレアチニンから算出されるもの


※腎臓病の方で訪問時に拝見した血液検査のクレアチニン値からeGFRを算出して
腎臓への負担を軽減するために食事療養が必要なことをお伝えするのに使ってみました。

アプリその3
カロリー検索 五訂食品成分表の食品を簡単に検索でき、その食品ごとに
可食量を入力することで、単品ごとのカロリーやたんぱく質などの栄養価がわかるもの


※腎臓病の方にクロワッサン1個と食パン1枚のたんぱく質や塩分の違いを伝え
さらに
「コーヒーを牛乳20ccぐらいで割って飲んでもたんぱく質の取りすぎにならないか」と
心配されていたので、20ccぐらいではたんぱく質は0.7gしかないので
大丈夫です、と安心してもらうのに使ってみました。

とくにカロリー検索は食品成分表を持ち歩かなくて済むので便利ですね(^^)
ペーパーレスがこんなにもスマートだとは思いませんでした。
『アイフォーンじゃなければ、それはもうアイフォーンじゃないのです』と
いってしまいそうな感動でした。

食事に興味を持ってもらって食事療養を継続してもらうためにも
理論的かつ直感的にも必要性をお伝えできればと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
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こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

前回のブログでお伝えした豊中のYさまの続報です。
残念なことに、軟菜食にかえても食べづらく
なかなか満足のいく仕上がり感に納得が得られませんでした。
そこで、昼・夕それぞれの仕上がりを写真にとり事務所でも
同じ食事を試食し、改めて仕上がりに統一感がないと思い
調理担当に、仕上がり感の統一を指導しました。

その結果か
ここ最近は仕上がりに統一感が出てきてYさまからも
「よくなった」とお声をいただきました。
この改善が短期的なものにならないよう取り組んでいきたいと思います。


さて、この話はご家族も知らない話としてブログに書きましたが
今回はご家族の後押しがあって配食をご利用いただくことになった
東淀川区Aさまのお話です。

急性膵炎で入院し、体調回復を待って退院日の調整をされていたAさまの
相談員の方から
「ご自宅に戻られてからの食事管理に配食をお勧めしたいので
 よろしくお願いします」とご依頼があり
(遠方にお住まいの娘さまもA様の独居での在宅復帰を非常に心配されていて
 是非にも配食を考えておらえるようでした)

一緒に入院中の病院にて担当者会議に参加させていただきました。
病棟ナースや作業療法士の方などからADLの状態や病院での御様子を聞き
在宅でのアドバイスをお聞きしました。
少し腎臓の働きも弱ってきているとお聞きしていたのですが
当面は膵臓を保護するために脂質制限食で療養していただくこととなりました
ご入院前はハンバーグやラーメン、お刺身などをスーパーで買われて
自由にお食事をされていたのですが、在宅酸素が必要なため
当面は外食もできないだろうとのことから、昼夕とも配食でご利用されることに。
(しかし、ご家族も出席を予定していた担当者会議に連絡なく欠席されたことから
 退院日が決められず配食の説明もできないまま終了となってしまいました)

会議の後、ご本人にご挨拶にお伺いしたところ、面談もそこそこに
「年金生活のわしに、こんな高い飯は無理やわ~」と配食を拒否。
相談員の方とあれこれ説得を試みましたが「無理やわ~」の一点張り。
埒が明かず娘様との改めてご相談させていただくことで退席。
(説明どころか配食利用すら暗礁に乗り上げてしまった)と思案していると
相談員の方がご家族に連絡をとられて、再度ご家族を含めて
その日の内に面談してもらえるよう調整していただけました
(なんでも、ゆくゆくは入所を考えておられるようで
 新設された老健施設に見学にいかれていたようです)

相談員さんの事務所で再度退院後の計画をご相談させていただき
改めて『食事は必要なので、ご家族からA様を説得してもらえるよう』
ご家族にお願いし、退院日が決まればご連絡いただくことに。

後日、相談員の方からご家族が説得してもらって
予定通り昼夕でお願いします。とご連絡いただきました。

やはり、ご家族の後押しって力強いですね!

これからも、周りからも後押ししてもらえるよう
必要とされる質の良いサービスであり続けたいと思いました。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」