食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

前回のブログでお伝えした豊中のYさまの続報です。
残念なことに、軟菜食にかえても食べづらく
なかなか満足のいく仕上がり感に納得が得られませんでした。
そこで、昼・夕それぞれの仕上がりを写真にとり事務所でも
同じ食事を試食し、改めて仕上がりに統一感がないと思い
調理担当に、仕上がり感の統一を指導しました。

その結果か
ここ最近は仕上がりに統一感が出てきてYさまからも
「よくなった」とお声をいただきました。
この改善が短期的なものにならないよう取り組んでいきたいと思います。


さて、この話はご家族も知らない話としてブログに書きましたが
今回はご家族の後押しがあって配食をご利用いただくことになった
東淀川区Aさまのお話です。

急性膵炎で入院し、体調回復を待って退院日の調整をされていたAさまの
相談員の方から
「ご自宅に戻られてからの食事管理に配食をお勧めしたいので
 よろしくお願いします」とご依頼があり
(遠方にお住まいの娘さまもA様の独居での在宅復帰を非常に心配されていて
 是非にも配食を考えておらえるようでした)

一緒に入院中の病院にて担当者会議に参加させていただきました。
病棟ナースや作業療法士の方などからADLの状態や病院での御様子を聞き
在宅でのアドバイスをお聞きしました。
少し腎臓の働きも弱ってきているとお聞きしていたのですが
当面は膵臓を保護するために脂質制限食で療養していただくこととなりました
ご入院前はハンバーグやラーメン、お刺身などをスーパーで買われて
自由にお食事をされていたのですが、在宅酸素が必要なため
当面は外食もできないだろうとのことから、昼夕とも配食でご利用されることに。
(しかし、ご家族も出席を予定していた担当者会議に連絡なく欠席されたことから
 退院日が決められず配食の説明もできないまま終了となってしまいました)

会議の後、ご本人にご挨拶にお伺いしたところ、面談もそこそこに
「年金生活のわしに、こんな高い飯は無理やわ~」と配食を拒否。
相談員の方とあれこれ説得を試みましたが「無理やわ~」の一点張り。
埒が明かず娘様との改めてご相談させていただくことで退席。
(説明どころか配食利用すら暗礁に乗り上げてしまった)と思案していると
相談員の方がご家族に連絡をとられて、再度ご家族を含めて
その日の内に面談してもらえるよう調整していただけました
(なんでも、ゆくゆくは入所を考えておられるようで
 新設された老健施設に見学にいかれていたようです)

相談員さんの事務所で再度退院後の計画をご相談させていただき
改めて『食事は必要なので、ご家族からA様を説得してもらえるよう』
ご家族にお願いし、退院日が決まればご連絡いただくことに。

後日、相談員の方からご家族が説得してもらって
予定通り昼夕でお願いします。とご連絡いただきました。

やはり、ご家族の後押しって力強いですね!

これからも、周りからも後押ししてもらえるよう
必要とされる質の良いサービスであり続けたいと思いました。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは、めでぃ京都東川です。

先日訪問した利用者様のお話。
80歳代、女性、独居、要介護Ⅱ。
糖尿病がありますが、血糖コントロールはHbA1c5%台と良好。
服薬もなしでコントロールされています。
週に1回、はーとの栄養コントロール食をご利用いただいております。

「最近のご病状の確認にまわらせてもらってます。」と伝えると、
「まぁまぁ、それは、それは・・・」と言って、家の中に上げてくださいました。
病状についていや食事について確認をさせていただいきました。
果物が大好きな方なので、1日の摂取量などについて説明。
しかし、その後の大半は、普段の生活についてのお話を伺いました。

お独り暮らしで、定期的にご家族様が来てくださるそうです。
ただ、ご家族様もお忙しいようで、頼り切ることができないと。
周りにとても気を使われる方なので迷惑をかけまいと頑張られるのでしょう。
でも、本心は、心細さや不安があるのだなと感じました。
そう、そんな、普段の生活での不安を話されたのです。

「元気そうに見えるでしょう・・・。でもね・・・。」と。
そして、その後に
「あらっ、いやだ、こんなこと周りにはあまり、言ったことがないのよ。
なんだか、あなたと話していると、つい言っちゃったわ。でも、ありがとう。」と。

そうですね。
自分の思っていること、考えていること、不安に思っていることって、近いがゆえに言えないことってあるかもしれないですね。
でも、そういう時にこそ、第三者にポロっと言うことも大切だと思います。
溜めこんでしまうとしんどくなってしまいますものね。

この方、配送員の声掛けについても、とても喜んでくださっています。
「色々気にかけてくれるから、嬉しいわ。」と。
そう、私達が届けているのは、食事だけではないんです。
食事の配達を通し、その方の生活が健康にそして元気であることをサポートしているんだと改めて感じました。

たくさんの人がいると、その分だけ不安や悩みがあるでしょう。
その内容も様々。私たちができることは限られているかもしれません。
でも、少しでもその不安や悩みを共有し、お役に立ちたいと思いました。
食事だけでない、安心や元気をお届けします。

はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

こんにちは、めでぃ京都の藤本です。

毎日暑い日が続いてますね。今何月やっけ?とわからなくなりそうです。
先日はさっきまで晴れていたのに急に風が冷たくなってきたな、と思ったら土砂降りの雨とひょうが降ってきました。
だんだんと、夏が近づいていることを実感しています。

さて、先日訪問した方のお話しを少し。
ショートステイから自宅に戻られた、心疾患と腎疾患をお持ちの方です。
娘様と2人暮らしですが、お2人とも濃い味付けに慣れておられるようで、制限の必要な食事の準備ができないということで配食を利用になりました。

最初に病状などをお聞きするのですが、あまり把握されていらっしゃらない様子。
血液検査の結果なども手元になく、お医者様からのお食事の指示もわからない、とのこと。
そこで、ショートステイ先で食べておられた食事に合わせてお持ちすることに。
塩分をしっかり控えた食事で出ていたようですが、ケアマネージャー様からショートステイでは全量摂取されていたとのこと。
少しは薄味になれてきておられるのかな~と思うのですが、当の本人様は配食には乗り気でない様子。
「食べてみて気に入らんかったら断ってもいいんやな?」としきりに繰り返されます。

ご自宅に戻ったからには好きなものを食べたいという思いがあるのは、ごくふつうなことなのだと思います。
ただ、これまでの食生活を聞いていると、やはり味付けが濃かったり、お漬け物などの塩分が多いものがお好きだったり…。
これまでもショートステイから自宅に帰ると、だんだんむくんできたりということがあったようです。
このまま塩分の多い生活をしていると、身体に負担がかかります。
むくみも出るし、心臓・腎臓にも悪影響だということを本人様・娘様にお伝えし、
とにかくしばらくの間は塩分控えめの食事を続けてください、とお願いしました。

お持ちするお食事は塩分5~6gのもの。
朝と昼は娘様に用意をしていただくので、配食を娘様にも少しつまんでいただき、味付けの参考にしていただくようお伝えしました。
この方の場合、自宅での食事療養を続けるには家族の協力が必要です。
娘様自身も今は大丈夫でもこのままだといつか身体を悪くするかも知れへんな、とおっしゃっていたので、少しだけでも塩分控えめの食事の必要性を感じていただけたのかな、と思っています。
本人様があまり乗り気でないのがちょっと心配ですが…
娘様も巻き込んで、お2人でこれまでの食事を見直すきっかけにしていただいて、減塩に取り組んでいただきたいと思います。
私もなんとか薄味の食事を続けていただけるように、声かけ・サポートしていきたいです。


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

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