食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは、カスタマーセンター小山です。
先日、ケアマネージャー様より、こんな質問がありました。

「透析の方で水分制限が700mlだが、なかなか守れない方がいらっしゃります。
カロリーも取れるし、濃厚流動食を水分代わりに進めてみたいと思うが、
商品は取り扱っていますか?」と。

当社では、サポートサービスにて、様々な商品の取り扱いをしています。
今回、問い合わせいただいた商品も取り扱いをしているので、
商品のお届けまでの流れを説明させていただきました。

しかし、濃厚流動食を水分のかわりに摂取するのは、
濃度も高く、逆に水分を必要とされる可能性もある旨、お伝えさせていただきました。
透析の方の水分制限は皆さん、悩みどころですよね。

私がいた特別養護老人ホームでは、
口の中での滞留時間が長く喉の渇きを紛らわしてくれる氷や、
ミニゼリーなどを凍らしたものを口に含んで頂き、
喉の渇きを潤していたのを思い出し、アドバイスさせていただきました。

ケアマネージャー様も、納得していただいた御様子で、
「また、相談させてもらいますね!」とおっしゃっていただきました。

ただ、一つ、
「どの商品が、サラっと飲みやすい?」と質問され、
私自身、飲み比べたことが無く、お応えできなかったことが残念でした。
担当栄養士からまた、回答させていただくことを約束し、失礼しました。

商品を取り扱っているからには、
味などの比較はできるように、今後も商品知識を増やしていきたい!
まだまだ勉強不足でした。
今後は、たくさんアドバイスできるよう、知識増に努めます★

はーと&はあと 管理栄養士 小山祐子

1月30日、新しく完成したばかりの北摂オフィス&デイサービス(写真)にて、
社員へのお披露目を兼ねた、勉強会が開催されました。

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勉強会は、嚥下・摂食障害をテーマに「食医とは~知っておきたい口の機能」と題され、
講師には、医療法人美和会 平成歯科クリニックの小谷泰子先生をお迎えしました。


はーと&はあとでは、在宅での食事療養のサポートを理念に掲げ、
1人暮らしの高齢者や生活習慣病患者の方々に食事を提供してきましたが、
その延長線上にある次のテーマは、嚥下・咀嚼が困難な方へも食事を提供することであり、
勉強会の内容は、まさに私たちがチャレンジしようとするテーマにふさわしいものでした。


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会場は3月にスタートする併設のデイサービスを使用し、
約1時間半にわたった勉強会は、真剣で熱気あふれる空気に包まれました。
実際に誤嚥の起こる仕組みを体感したり、
液体が気管支に流れ込む瞬間を動画で見たりと、
より身近に嚥下障害と口腔ケア、そして食事について勉強することが出来ました。
終了後も担当の利用者を思い浮かべた管理栄養士が熱心に質問を続けるなど、
新たなチャレンジが動き始めた象徴的な時間となりました。

(勉強会の内容は柴田管理栄養士のブログでもう少し詳しく紹介しています)

小谷先生には、予定時間を大幅に超えて熱心なご指導を頂き、本当にありがとうございました。

今後とも密に、長くご指導頂けることを願っております。

こんにちは。管理栄養士の柴田です。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るといいますが、
まさにそのとおり、あっという間に1月が終わってしまいました!
2月、3月もあっという間に終わってしまうのでしょうか。
1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

さて、3月にデイサービスがオープンします。
先週建物が完成し、私自身も京都から南茨木の事務所に引っ越しました!
新しい建物ですし、新規オープンということもあり、わくわくしています。
今は毎日オープンに向けてドタバタですが、
来ていただくご利用者様に喜んでいただけるサービスができるよう
頑張っていきたいと思います。

さて昨日、さっそく新しい事務所で社内勉強会を行いました。
講師は、歯科医師の小谷泰子先生。
小谷先生は、寝屋川市で摂食嚥下障害やドライマウス、睡眠時無呼吸症候群に特化した歯科を
開業されています。
「食医とは~知っておきたい口の機能」というテーマで90分講義をしていただきました。

講義の初めに、小谷先生からこんな質問がありました。

「みなさん、口編の漢字、どれだけ書けますか?」

いざ、書こうとするとなかなか描けませんでしたが、
味、吹、呼、吸、鳴、叱、吐、喰、喉、嚥、呪、・・・

実はたくさんあります。

どれも、口を使って行われる動作、行動だったりと、
口はとてもたくさんの役割がある事に気づかされます。

今回の講義では、代表的な嚥下障害の症状はどのようなものがあるのか、
また誤嚥とはどういう状態なのかなど、口の機能について具体的に話をしていただきました。

実際にお茶を飲んでみたり、お菓子を食べてみて、自分の嚥下を確認。
一口目お茶を口に含ませて、さらに二口目のお茶を飲むとどうなるか、
口を開けたまま飲み込もうとするとどうなるのか、
お菓子を食べている時の舌はどのように動いているかなど
普段当たり前のように行っている食べる、飲むという行為を改めて注目することで
食べる、飲むが障害された時いかに不便であるか、そして危険性をであるかを感じました。

また、食べ物を飲み込むときの嚥下の様子をレントゲンを当てて観察する
嚥下造影検査(VF)の嚥下内視鏡検査(VE)の映像を見せていただきました。
嚥下の様子はVFやVEを行わない限り客観的に見ることができません。
にも関わらず、誤嚥を起こすと誤嚥性肺炎になることも多く、
抵抗力の落ちている高齢者にとっては生命を脅かす原因になりかねない大変怖い障害ですから
口腔内で何がおきているのか、映像としてイメージできることが大切なのです。

今や肺炎は日本人の死亡率は肺炎が第三位であり、高齢者の肺炎の1/3は誤嚥性肺炎だといわれています。

誤嚥性肺炎を予防する上で大切な事は「口腔ケア」だそうです。
口腔ケアを行うことで口内がキレイになり誤嚥性細菌の原因細菌を除去することができますし、
口腔ケアの刺激により舌や頬、唇など嚥下・咀嚼に必要な筋肉をほぐしたり、唾液分泌を促し、
嚥下・咀嚼機能を助けることにつながるのです。

高齢化と共に、摂食嚥下困難という問題は切っても切り離すことができません。
摂食嚥下困難は、原因疾患にもよって治る場合とそうでない場合があるので、
必ずしも治す事がゴールではなく、
周囲の人間が「どうしたら食べてもらうことができるか?」「どうしたら安全に食べていただくことができるか?」など、介護に関わるあらゆる人(家族、介護スタッフ、医療スタッフなど)が皆でご利用者様を支え、その周囲の環境を整えていく事が大切だということを
教えていただきました。
これこそが小谷先生が推奨する「食医」という考え方です。

3月にオープンするデイサービスでは、スタッフ皆が食医です!

むせたり、食べこぼしたり、食欲が低下したり、食事時間が極端に長くなって来たり・・・
ご利用者様のサインをしっかりキャッチして支えてあげられる、そんなスタッフを目指して行けたらと思っています。

皆さんも、一緒に「食医」になりましょう!

まずは身近にいるご家族様の食事に着目してみることから始めてはいかがでしょうか?

管理栄養士 柴田満里子

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