食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。北摂管理栄養士の山村です。
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やっと春です☆桜です☆やる気の4月です☆
私は娘が1人いるのですが、先日、中学生になりました。
入学式は感慨深いものがありました。仕事と子育てをしているせい?かあっという間でした。
やっと首が据わったな~と言っていたのが昨日のようです。
超適当な母親ぶりですが、私の仕事はとっても応援してくれてます。
すごくパワーをもらってます。新年度、頑張らなくっちゃーと気合は十分です♪


先日、ケアマネージャーさんと同行で新規の依頼で自宅へ訪問してきました。
70歳代、男性、独居、糖尿病、認知症、性格温厚。
気になる血糖コントロールは服薬で安定できてらっしゃる模様。
(ヘルパーさんが服薬管理)

が、訪問面談時も終始、お酒を飲んでらっしゃる状況。毎日、朝から夜まで飲酒。
肝機能は全く問題なし。
面談時も日本酒のパックを飲み干され、ケアマネージャーさんに『買ってきて~』
ケアマネージャーさん『だめ、だめ』と。
あかん!しかし、認知症なので、制御不能。
それでも、なんとか在宅で支えたい思い。今までにも、
なんどもケアマネージャーさんとこういう場面に遭遇しているなと、思い出していました。
ケアマネージャーさんが、
『こんな状況なので、もしよければ配達してもらう時に家の中まで持って入って様子を見てもらえるかしら。
はーとさんって入って(自宅内に)もらえますかね~?』
『もちろんです。お家の中まで入らせてもらいます。それが仕事
ですので。毎日、お顔を見て声かけし、様子を見させていただきます。』と
私。
本人様はお酒を飲み、いい気分で酔っ払っておられる中、
私とケアマネージャーさんは色々お話をしていました。
身寄りもなく、認知症で疾患もおありです。皆で支えていかなくてはなりません。
社会で支えなくてはならない高齢者がまだまだいらっしゃると思います。
この男性は糖尿病なのですが食事制限以前に食事の確保が重要です。
もう少し元気な時は自分で食事を調達。が、しかし、好きなものしか購入せず、
当然の事ながら偏食に。
本来、栄養コントロール食(制限食)が必要ですが、健康バランス食
(制限はしてないが栄養面はバランスが取れている)をお届けする事に
ケアマネージャーさんと合意しました。
生きるための1食をお届けする事にやりがいを感じるのと、使命感にかられます。
安心をお届けし続けたいです。
私より、年上の気の合いそうな看護士・ケアマネージャーさん。
『もうすぐ、辞めるのよ』とおっしゃいました。とっても残念!
あつかましいながら色々教えて頂きたかったなーと思いました。

嬉しい出会いと、残念ながら訪れる別れを大切に日々、一生懸命取り組みたいです。
まだまだ、私達を必要としていらっしゃる方は多数いらっしゃると実感しています。

はーと&はあと 管理栄養士 山村 豊美

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

桜も咲き出し、春が来たところですが
また寒くなり・・
体調を崩されぬようにお過ごし下さい。

2月初めにあるケアマネージャーさんから
今回は腰椎圧迫骨折で入院したんだけど
糖尿病もあり、心臓と肝臓も悪くて・・相談をうけ

訪問したKさま。70代の女性です。

入院前は自分で食事の用意をしていました。
糖尿病という自覚もあり、食べ過ぎないよう心掛けていたようです。

病院のお食事は食べられていたかと確認すると・・・
味がなくてほとんど完食していなかったようです。

入院中の味気ない食事と、好きなものが食べられなかったという
ストレスからか、
退院したらあれもこれも食べたい!という意欲が強くて(^^;

普段の食生活をヒアリング途中でも
「梅干しは食べていいかしら?うす塩やから大丈夫やと思うんやけど。」
「のりの佃煮でご飯が食べたい。」
「鮎〇の昆布巻きが食べたい。」
「羊羹、少しぐらいならいい?」
「おかきやおせんべい、ちょっと後口に食べてもいいやろか?」

思わず苦笑いしてしまいました(^^;

「Kさまがお好きなモノは塩分が多いので心臓のことと肝臓のことを
考えると食べていいですよ・・とは言えないんですよ。」

と伝えると、かなりがっかりした様子。
「ご飯食べれるかしら・・」

梅干しも昆布巻きも食べない替わりに
のり佃煮を1日1回ティースプーンに1杯までを許可しました。

間食がHbA1のが上がる原因と伝えてから
週3日まで、時間を決めて、明るいうちに食べて夕飯後は食べないでね。
と伝えて帰りました。

そして一か月後、ちょうど私が体調不良で休んでいる間に
「栄養士さんの言うことがきつくて続けられない。」と連絡が・・

食事開始1週間後に電話をした時は
「思った以上に味もついて美味しく食べてます。梅干しも食べていませんよ♪」
と明るく答えてくれていたのですが・・

「栄養士さんの言うことがきつくて続けられない。」とは・・(T T)
う~ん、そんなキツイ制限だったかしら?
とショックを受けながら、体調不良から復帰後に電話をすると

「先日、血液検査を受けたら、良くなっていて♪先生からも褒めらえたんよ。
食事のおかげです。ずっと、間食もしてないし、梅干しも食べてないし。」

と明るい声でした。
担当のケアマネージャーさんに、前もって伺っていたのですが
その頃、少々精神的に不安定だったよう。
まぁ、腰の痛みも消えず、不安定にもなりますよね。

「配食のおかげじゃないですよ。Kさまの間食しない、大好きなモノを止めた努力の結果ですよ。」

止めたいまで言っていたKさまでしたが、次の検査結果が出るまで、このまま続けます♪と。

それから1か月、
退院時7.2あったHbA1cが5.8まで下がって主治医の先生からもさらに褒められ、
体調もキモチも回復・前向きになったところで
一旦、配食はストップ。
「自分で用意してみます。本も買ってきたし、勉強します♪」
と、明るく卒業して頂きました。

特に糖尿病は配食だけでは改善しません。
配食以外の食事や食習慣改善が大切です。
ご本人様の心がけや努力の成果が出るところです。

一人で不安を抱えていると、うまくいかないものです。
はーとはそんな方のお手伝いや背中を押したいと思っています。

気軽にご相談ください(^^)ノ
一緒に取り組みましょ

管理栄養士 大都宏子

こんにちは、北摂栄養士の島田です。

23年度も終わり、新年度に突入しました。
新学生や新社会人で通勤電車もバスもいっぱいです。
4月はこんなに混むのに、GWすぎると人数も他の月と変わらず
普通に戻ってしまうのが不思議。あの人々達はどこにいってしまうのでしょうか。

さて、先日ケアマネジャーさんからご相談を受けたKさま
他社の配食を利用されていましたが、腎臓の数値が上昇し
蛋白制限20~30gと先生から指示があり私どもにご依頼となりました。

訪問は、ご自宅でKさま、Kさまの娘様、ケアマネジャーさんの
4人でどうやって蛋白質制限を行っていくかを相談
Kさま、在宅酸素されていますが会話は問題なく食欲も体調も安定されています。

いままで召し上がられていた配食さんの1週間の献立を拝見し
塩分はだいたい1.5~2.5gの幅で平均する2.0g
蛋白質は1食あたり12gと少ない時もありますが20gオーバーの日も
あり平均すると15gぐらいとられています
(これはおかずだけで!ご飯をプラスすれば20g近くとっている計算)

状態の経過を見るために検査は1週間ごとに行われていて
尿素窒素(BUN)が100→87→97と超高め
でもクレアチニン(Cr)は2.55→1.71→2.10とびっくりするぐらいの
高さではありません。カリウムは大丈夫。
利尿剤を止めたり、薬の種類を変えたりしてもなかなか安定しないことから
塩分管理だけでの安定は難しい、たんぱく質制限もと先生が判断されたようです。

まず、お伝えしたことが
クレアチニンの数値に対して尿素窒素が異常に高く体に毒がたまっているため
その毒を出すことに専念される必要がありという事実
方法は二つ
1.毒を体に入れないこと(たんぱく質を少なくすること)
2.毒を体の外に出すこと(カロリーをとって排泄力をアップすること)
1のために、食事を変えて1食あたりのたんぱく質は15gの食事にすること
(これで昼・夕あわせてたんぱく質は30g+朝食分となり今より10g程度
 抑えることができます。朝の牛乳も当面禁止しました)
2のために甘いゼリーや缶詰を必ず食べること
(K様、甘いものは好きでないようでしたが、毒が少なくなるまで
 薬と思って食べてもらうことにしました)

それでも、先生の指示の30g以下を実践するのは困難です。
そこで
『1をされて明らかにたんぱく質を摂る量は減りますから
 それで様子をみてください。それでダメであれば、
 低蛋白米という腎臓病用のたんぱく質を除いた特殊食品と配食のおかずを
 組み合わせることで、さらに10g弱制限することができるので、ご相談ください』
娘様も、ケアマネジャーさんもいきなり食事内容も変わって
特殊食品を使っては本人負担が大きいと納得いただき
段階的に取り組んでいかれることに合意いただき利用スタート
(半分以上の強制的な面もありながら)

しかし、翌日先生に経過と内容を報告したところ
「え?20g~30g内で蛋白制限してほしかったらお願いしたのに
 大丈夫(かなり不信感あり)無理なの?」といわれ
改めて上記を説明
「昼夕でかなり蛋白制限できますし、30g以下は実際には難しくても
 30gオーバーぐらいで抑えることはできます。
 そもそも、いままでがとりすぎていたので、これで十分だと思います。
 でも、先生がどうしても30g以下絶対とのことでしたら
 特殊食品の話はご家族やケアマネジャーさんにしていますので
 使うことは納得はしていただけると思いますが、どうしましょ」
 (大丈夫っていいきってしまった。ほんまに大丈夫なんか~)
「ちょっと、考えてみます」と電話を切られ
再度お電話いただくと
「入院していた病院に確認したところ、入院中も同じぐらいBUN高かったようで
 Kさまに関してはそれぐらいが普通だそうです。
 先生がいわれたとおり、当面食事だけで蛋白制限をお願いします」と
いっていただきました。
(ほっ。よかった。見立てが間違っていたらアウトやったわ)

高いのが普通といわれても、少しでも体の毒が少なくなるよう
フォローしていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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