食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは!FFS事業部の柴田です。

12月末から約3週間ほど本社を離れ、神奈川県厚木市で
摂食・嚥下困難者に対する栄養ケアの在り方について研修に行ってきました。
こちらでは居宅療養管理指導の訪問栄養指導を主に行っており
依頼の約7割が摂食・嚥下困難でした。

こちらの管理栄養士の皆さんは、摂食・嚥下困難な方に対して
「吸引以外は何でもやります!」という姿勢で取り組んでいます。
食事前の呼吸リハビリやマッサージ、口腔ケア、食事介助など
アプローチ方法は多岐にわたっていました。

食べる機能は5つに分けられます。
先行期→準備期→口腔期→咽頭期→食道期です。
摂食・嚥下困難の方にアプローチするためには、
このうちどこに原因があるのかを観察し、それに応じた訓練を行います。

例えば、準備期に問題がある場合、
唇を閉じる力が弱い、咀嚼時間が長い、食べこぼしがみられるなどの症状が表れます。
また口腔期に問題がある場合、飲み込んだ後に残渣が見られます。

これらの症状がある場合、
口輪筋や頬筋のストレッチ、舌の側方・上下運動、ブローイング法などを行います。
また、唾液分泌が少ない方には唾液腺を刺激したり、口腔内をマッサージして
唾液分泌を促します。

さらに、体は安定しているか、食べにくい・飲み込みにくい姿勢になっていないかなど、姿勢の確認を行います。
もし不適切な姿勢であれば、クッションや枕で姿勢の調整を行います。

このように、その方に合わせて、食べる準備を一つ一つ整えて始めて食べる準備が整うのです。

摂食嚥下困難の方はただでさえ、噛む・飲み込む力が低下しており
誤嚥性肺炎などのリスクを背負った上で経口摂取に挑んでいるので
摂食嚥下の評価を行うためにはこのような食べるための事前準備が必要不可欠だという事を
目の当たりにしたように思います。

口から食べられる機能が残っているのに、
その機会を失っている人はたくさんいるかもしれません。
また、誤嚥するリスクに気づかないまま、危険な食べ方をし続けている方もいるかもしれません。
その声に手を差し伸べてあげるためにも
「食べる」という事を多方面にわたり広く深く理解し、ケアできる技術が必要だと感じました。

学んだことは余りにもたくさんあり、書ききれませんが
3月にオープンするデイサービスのご利用者様の力になれるよう
日々勉強しなければ!!

不安も多いですが、たくさんの方の笑顔にお会いできるよう
頑張りたいと思います!

はーと&はあと 管理栄養士 柴田満里子

こんにちは。京都の管理栄養士の宮川です。

1月も半ばですが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
公私ともども去年よりもっといい出会いがあるように、積極的に動いていきます!

今年のお正月は実家に帰ってゆっくりしてきました。
私は愛知県出身です。愛知といえば、モーニングが有名ですよね?
地元でお正月早々いった喫茶店でこんなモーニングを見つけました。

はさみ方が思いきった感じです(笑)。朝からボリューム満点!

さて、そんなお正月も過ぎ、はーとでの毎日が戻ってきました。

昨年12月に、急性胆嚢炎で入院されたM様。
80歳台、女性。肥満。糖尿病があります。
先週退院されることになりました。
入院前は、カロリー調整食をお届けしていたのですが、食事指示量が変わるということで、退院時の栄養指導に、娘様といっしょに同席させてもらいました。

栄養指導前、娘様と話していると、こんなことが分かってきました。

娘様:
「宮川さん、ごめんなさい。 (私:なんで謝るのかな??)
はーとさんの食事だけにしておいたらよかったのに、母が甘いものがすきでお肉も好きだからつい食べさせていたんです。」

M様:
「私もねぇ、つい月に2回くらいならと焼き肉にいったり、はーとさんの食事に唐揚げをつけたり、おかしも1個じゃおさまらなくて・・、食べてたんです。」

あらら・・
食べても1個くらいっていっていたのに・・

M様のご主人も糖尿で、利用してくださっているのですが、ご主人のHbA1cは改善してきていたのですが、M様自身はなかなか改善せず、体重も変わらないので、なんでかな?と思っていたのです。

娘様:
「せっかくお食事届けてもらっているのに、ごめんなさい。
この歳になって制限で、おいしいものが好きな母がかわいそうで。宮川さんに恥ずかしくて言えなかったんです。」

そうだったんですか。年齢のことを言われる方多いんですが、合併症が起こったときしんどいのはご本人なんですよ。

この積み重ねが原因で今回胆嚢炎になりました。

栄養指導の際の指示量は、1400Kcal、脂質30g、塩分6g未満。
病院の管理栄養士さんからは、脂質はかならず守るように、間食はしないこと、という言葉。

この入院でとても痛くてつらい思いをされたようです。
M様も、娘様も、とても反省されていました。
退院後は、再発しないよう食事療養をきちんとしていこうというお気持ちです。
病院の管理栄養士さん、M様、娘様、私でしっかり退院後の食生活を決めました。

退院後は、脂質制限食に変更し、頻度も増やしてもらいました。

配送員からは今のところがんばって食べていると聞いています。
でもなんといってもおいしいもの好きなM様ですので、嫌になってきていないか心配。
そろそろ電話してみます★
今度はかくさずに言ってもらえると思います。


新たな気持ちでスタートです!


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ
今年も宜しくお願い致します。

今年最初の担当者会議が先日ありました。

利用者のYさま、娘様、担当のケアマネージャーさん、訪問看護の看護師さん、ヘルパー事業所3か所のサービス提供責任者、そして私が出席。

Yさまは腎臓、心臓の機能が低下した80歳の男性。お独りでお住まいです。

毎日の昼食をお届けし、夕食はヘルパーさんが調理をされています。
2年前の担当者会議で、当時調理担当のヘルパーさんがなかなか塩分、蛋白質制限、カリウム制限対応の食事作りができず、調理担当ヘルパー事業所を一本化し、食事記録をつけ私がチェックし指導すると決まってからのお付き合いです。

今ではすっかり慣れたヘルパーさんが調理をしておられ、検査結果も安定しています。

そんな中、開催された担当者会議。
今回は担当ケアマネ―ジャーさんが変更したこともあり、各事業所の役割分担やルールの再確認を行ったのです。

会議終盤、12月にみんなが気になっていたことが話題に上がりました。

それは・・
「アルコール」です。
日本酒1升瓶1本、ウイスキー角瓶2本、ビール1ケース

これは配送員さんが日誌に挙げていたYさまの玄関に置いてあったものです。

私をはじめ、訪問看護の看護師さんもヘルパーさん達もみんなが
「ご家族が年末年始にかけて呑まれるために購入したもの」と思っていたのです。

ところが、娘さま曰く「アルコールは買ってませんけど??」
もちろん、買い物担当のヘルパーさんも「買ってません!」

ご本人様が酒屋に電話をして配達してもらったことが判明。

その場の皆が、「あ~・・・なるほどね」と苦笑いです。
看護師さんは絶句してましたが。

既に、アルコールはYさまのお腹の中です。

「Yさん、もうお正月は終わりましたもんね。」私の一言で担当者会議が終わりました。

担当者会議では利用者さまの在宅生活を支える事業所が集まり、在宅生活をサポートする提案や問題点を一緒に考えます。


今年も担当エリアの管理栄養士として
在宅生活のサポートに携わりたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 大都宏子

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9人の管理栄養士プロフィール

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