糖尿病の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは、京都管理栄養士松政です。
秋っぽくなってきましたね。
栗などの秋の味覚を既に楽しんでいるという方もちらほら。
ある利用者様は熱燗が恋しいが自制すると言っておられました。

クリニックでの栄養指導でのお話。
50歳代、女性、糖尿病、M様。
健康診断で数年前から高血糖は指摘されていました。
そのため、ご自分でも糖尿病について調べるなどして一応気をつけていたと。
今回は下がっていると思っていたのに上がっていたということで来院。

血糖値121、HbA1c(JDS)6.1。
生活スタイルをヒアリングすると6年前に職場が異動となり帰宅が遅くなり、平日はなかなかご飯も作れず買ってきた、脂っこい物が多く、野菜不足。
また最近ポテトチップスにはまり、夕食後に半袋を食べるのが日課になっていたとのこと。
ご主人様はメタボ体型とのことで、その食生活はご主人様にとっても良くないことを説明。

わかっていたんですがね・・・と。
お忙しいため、買ってきた物を使うのもアリです。
でも選び方を注意して、作れる場合は野菜もプラスすることに。
最後に悲しそうに、
「私、ラーメンと餃子が大好きなんですが、もう食べれないですか?」とM様。

「食べてもいいですよ。」と私。
糖尿病になると色々食べれなくなると思っておられたようです。
もちろん病状によっては、「やめましょう」というものもあります。
ただし、しっかりコントロールできていれば、調整は必要な物も多いですが、食べれないというものはありません。
私自身も食べることが大好きなので、大好きな物を制限させると、本当に辛いです。
余計ストレスが溜まってしまいますよね。
そのため、ちゃんと自分で調整できるようになってもらいたいのです。

ラーメンや餃子も家で作れば、野菜類もプラスできますし、調子もしやすいです。
外で食べる場合も、組み合わせを注意することや食べる回数を調整するなどして調整されている人もいます。

M様も、「そうですよね、毎日食べていたわけでないですから・・・結果がでれば自分へのご褒美にします」と帰って行かれました。
無理なく、食事療養を続けていってもらいたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。
先日ある利用者様の食事内容を確認するためにお昼時に自宅訪問しました。

70歳代、女性、糖尿病のY様。ご主人様とお二人暮らし。
食事支度は主にご主人様。
ご主人様は、昔、料理屋さんをされていました。
ただカロリー計算をして作ることはできないと、はーとでは夕食をご利用中です。
でもなかなか血糖値が下がってきません。
入院中は下がったのに退院後に上がるということは、オーバーして食べているということです。
お電話では、「できるだけ食べさせないようにしてるんだけどね・・・ついついかわいそうでね。」とご主人様。
そう、M様はお菓子が大好き。食べることも大好きで病識が薄いです。
ご主人様も「ついついかわいそうで」が口癖。
このままではいけないと思い、自宅に訪問してきました。
その日の昼食メニューは松茸ご飯に小うどんとカボチャの煮付け。
炭水化物のオンパレード。
目の前の食事を見ながら、Y様とご主人様にバランスの取り方を説明。
その他冷蔵庫も覗きながら、果物や間食についても注意。
夕食後にあられなどのお菓子を食べてしまわれます。
いきなりは無理でも半分ずつでも減らしていきましょうとお話しました。
ご主人様もできるだけとは思い頑張ってはおられます。
でも、食べさせないことがかわいそうなことだと思っておられます。
その意識を何とかしないといけません。
再度、合併症の怖さなどを説明。
これから何度も何度もの繰り返しになると思います。
でも引き続き注意し、少しでも血糖値を下げれるようにサポートしていきます。

はーと&はあと管理栄養士 松政千佳子

こんにちは。
京都管理栄養士の宮川です。

朝晩、涼しくなってきましたね~。
ちょっとずつ秋の気配です。

さて、私たちは、通常の業務の他に、週に何度か担当のクリニックで栄養指導をしています。
今回はその患者様の話です。

A様、40歳代の男性の方です。
糖尿病になってから10年程。

今年にはいってから、ヘモグロビンA1cが急上昇。
初回、3月に来られた時は、8.3%(JDS)でした。
現役でばりばり仕事をされていて、家庭では中学生か小学生の子供さんがいらっしゃるよいお父さんです。

この数値が続くと、合併症の危険が高まります。
お父さんが倒れたら大変ですよ、と意識を持ってもらいました。

食生活をお聞きすると、
仕事柄、接待が多くてビールもよく飲まれるよう。
家での食事は、朝はパンとコーヒーでささっと。
昼は手作りのお弁当(冷凍食品が多いようです)。
夕はビールとご飯と子供さんに合わせたボリューム満点のおかず。
その後テレビを見ながら、スナック菓子を子供さんといっしょに・・。

これでは数値があがってしまいます。
問題はいろいろありますが、何ができそうか、いっしょに考えてみました。

接待を減らすことはできないし、夕食のビールも飲みたい・・
お父さん、それでは下がらないです・・

そこで簡単にできる、食べる順番療法を紹介しました。

これは、野菜から、毎食5分以上かけて先に食べるという方法です。
量は1日400gを目安。
最近はやっていて、効果を出されている人も多いですよね★

A様「う~ん、野菜を先に食べるくらいならできそうかな。」
私「そうですね、奥様にも協力していただいて、それで1回やってみましょう!」

ということで、3ヶ月後の6月、さらに3ヶ月後の9月に来ていただきました。
気になるヘモグロビンA1cは・・7.3%、6.7%!順調に下がってきていました。

こんなに順調にさがるなんて、驚きでした!すごいです。

様子を聞いてみました。
A様「夕食に、先に野菜を食べるようにしただけですよ~。
こんなに下がってびっくりです。」

詳しく聞くと、野菜を食べる事で、おなかがいっぱいになり、ご飯やおかずの量、スナックの量がかなり減らせたようです。

ストレスは全くなく、数値も下がって、とても喜んでおられました。
結果が出てきていることで、自然と朝昼の食事の内容にも少し気をつけるようになっておられます。
よい傾向です♪
食べる順で、こんなにも順調に効果が出たケースは初めてでした。

この調子で、続けていきましょう、
コントロール良好域の6.5%までもう一歩です、と3回目の指導を終えました。


喜んでくれる人が増えると、とてもうれしいです。
やっててよかった~と思う瞬間です。

在宅でも栄養指導の場でも、喜んでくれる人を増やせるように、日々精進しなければ!


管理栄養士
宮川曜子

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。
朝晩は涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑いですね。

70歳代、男性、要支援2、糖尿病、腎機能低下、既往歴は脳梗塞のY様。
包括支援センターのケアマネージャーからの紹介で利用され二年になります。
現在は塩分調整食をご利用中。
お一人暮らしでご自分のことは何でもされます。
料理もご近所からの貰い物の野菜なども上手に使い、調理されます。
ただそこがやっかいな所でどうしても、お持ちする食事にご自分で作ったものを足してしまわれます。
何度も何度も注意をし、やっと減ってきました。でもまだまだ油断は禁物。
先日訪問した時もテーブルの上に醤油がよく浸み込んでそうな大根の炊いたものの食べさしが・・・
またおやつも好きで、「仏壇に供えなあかんしな」を言い訳に買ってしまわれます。
貰い物、お仏壇のお供え物があるのは高齢者の特徴です。
いつも、「お供え物は、造り物ではダメなのかな~ご先祖様も病気のことを思ったら許してくれるでしょ!」と思ってしまいます。

Y様については、やっと6%まで下がってきたと思っていたヘモグロビンA1cも、この前上昇。
「あっ、何か食べた!!!」 と思い訪問してきました。
正直に話してくださいます。
「いやー暑いやろーだから、あずきバーにはまって・・・あとそうめんも足してたな・・・」

甘いものと炭水化物は血糖値を上げることを説明。
すると
「あずきバーはもう買わへん。だから最後の一袋松政さん、食べて帰って!」
Y様の為と思い、いただいちゃいました(笑)。
確かにおいしいんですがね。
最近は低カロリーのおやつもたくさん販売されてます。
どうしてもの時はそれらを上手に使いましょう。

次の日にY様が配送員に
「松政さんから頭の痛い話をされた」とぼやいておられたそうです。
そう、皆さんに頭の痛い話を口が酸っぱくなるまで言うのが私の仕事です。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは。京都管理栄養士の藤本です。

日中はまだまだ暑いなと思いますが、
朝晩は気温が下がり過ごしやすくなってきましたね。
少しずつ秋の気配です。

今日は栄養指導の患者様の話です。
6月末に初めて栄養指導をさせていただいてから、先日2回目の指導でした。
糖尿病や脂質異常症などお持ちの男性。
家では調理もなさっています。
前回の指導終わりにはかなり意欲を持って帰っていただいたのですが…
今回来られるなり「だめでした…」と少し落ち込み気味。
血液検査の数値としては改善されているのですが(もちろん薬の効果もありますが)、
前回の指導内容である「間食」の誘惑に負けてしまったそうです。
「最初の1ヶ月くらいは頑張れたんですけどね~」
とおっしゃっていましたが、続けられなかったと反省モードです。

話を聞いてみると、
ご家族様と一緒にほぼ毎日アイスキャンディーやかき氷を食べてしまったとのこと。
暑い夏ですしね。冷たいものが欲しくなりますよね。と共感しつつ、
でも!と切り替えて指導。

アイスクリームは脂質も高いと思ってアイスキャンディーやかき氷にしていた、とのこと。
アイスクリームは商品にもよりますが、1カップ200kcal以上、多いものでは300kcal以上あります。
その点、アイスキャンディーやかき氷は100kcal以下のものが多いです。
なので、選び方としては正解☆

ただし、甘いもの・冷たくて美味しいものの誘惑に毎日負けてしまうのは…ダメでしたね。
毎日食べ続けると、それが習慣となってしまい、なかなか抜け出せなくなってしまいます。
本人様も反省しておられたので、
(私はそれが大事だと思っています。
振り返ってみて、これでいいやと思うのか、ダメだったと思うのか。
この気持ちの差で今後は大きく変わります。)
過ぎたことはもうネチネチ言いません!
これからどうするか、が大切です!

とりあえずアイスキャンディー類はやめましょう。
家族様につられてしまわないようにしてください。
幸いもう夏ももう終わりなので、やめやすいかなと思います。


その他にも何点かお話させていただきましたが、
「最初の1ヶ月くらいは頑張れたんですけどね~」
ということなので、今回は2ヶ月後ではなく、1ヶ月後にまた来ていただいて、
頑張っておられるかチェックしたいと思います。

少しでも達成感があると頑張れるので目標は小さく。
その小さな目標を積み重ねていって、
病状の改善・安定につなげられるように、私も全力でサポートしますね!


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

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