腎臓病・透析の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

前にも書いたかもしれませんが9月は私の誕生月です。
また、1歳、歳を加えてしまったと思うと鬱になりますが
残暑に負けず新しい年齢での一年間を楽しみたいと思います。

いま、北摂ではご利用者さまに誕生日カードを配布していて
カードには誕生石を載せています。
9月の誕生石は「サファイヤ」
サファイヤは慈愛・誠実・徳望の象徴だそうで
不運を寄せ付けず、持ち主を守護する働きがあるようです。

さて、本題ですが、先日透析開始をされたのを機に
はーと&はあとのサービスをご利用開始されたF様宅に
調理指導にお伺いしてきました。

もともとは在宅復帰を機に自炊だけでは不安な食事療養を
配食と併用で取り組んでいきたいとご本人・ご家族からご依頼を受け
相談訪問に伺いました。
F様透析導入前から非常に真摯に療養に取り組んでおられていて
きっちりした性格の方です。

話を進めていくと週1回ヘルパーさんにきてもらって調理も
お願いしようと思っているとのこと。(奥様の炊事負担軽減のためだそうですが
もちろん、きっちりとした透析食を作ってもらう予定だとか)

面談後、担当のケアマネジャーさんから
「ヘルパーさんも、減塩食は作ることができるけど
 透析の食事に関してはまったくわからないので、できれば訪問介護日に
 一緒にF様宅にきていただいて調理の実施指導をしてくれないか」との
ご依頼を受け、後日改めてご訪問させていただきました。

訪問一週間前に、担当のヘルパー責任者さまと面談し
透析食の基本「1.塩分管理 2.蛋白質の量について 3.リン・カリウム制限
について」調理でのポイントをお伝えし
訪問当日はヘルパーさんに調理をしてもらいながらアドバイスをさせてもらいました

その日の献立は「鯛の塩焼きとかぼちゃの煮物と茄子と鍋しぎ」
ご家族が用意された食材だけで透析食を作らないといけないヘルパーさんは
献立から自由に作れる我々より使える食材が限定されてしまい大変です・・・

カリウムを除くために野菜は1度下茹でしてもらうこと
できるだけ断面を多くして小さめにカットしてもらうことや
カロリー確保のため必ず1品は油料理を作ってもらうこと
塩焼きに使う塩はご家族が塩分50%オフのやさしおを購入されていたので
通常の分量の塩加減で料理してもらって大丈夫なことをお伝えしました。

ご家族には「魚は白身魚の方がよいのですが、鯛は料理が塩焼きか煮付けに
限定されやすく他の料理に使いづらいため、できればカラスガレイやホキ
メルルーサなどの他の白身魚を買ってきておいてくれると
パン粉焼きやムニエルなど油を使った料理も作れるのでいいと思います。
あと、青菜はカリウムが多いですが生で食べるものではないので
料理でカリウムはある程度取り除くことができるので買ってもらって
大丈夫です」と食材のオーダーも出させてもらいました。

ヘルパーさんからは、「生姜や胡椒は使っても大丈夫なのだろうか?
鍋しぎの味噌の味付けはこれぐらいは大丈夫?」など質問を受けつつ
横では
「ボールとお鍋が足りないので買ってもらわないとダメね
 包丁は1本しかないけど、買ってもらえるようお願いしてもいいかしら」など
在宅ならではの問題点や制約などを直に体験させてもらいました。

病院や施設のように調理環境が整っていない在宅でも
食事療養ができる方法を提案できるようこれからも訪問を継続していきたいと思います

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

今年の夏は厳しいですね。まだまだバイク走は夕方には疲労困憊になります
今日愛車が動かなくなりました(涙)バイク屋まで押して行って
調べてもらうと駆動系がダメになってしまっていて
基礎の部品ごと交換しないといけないといわれました。
暑さの中、月何百キロと奔走していたのが災いしたのでしょうか。
元気になって戻ってきてくれることを祈ります。

さて、そのバイクが元気なころに訪問した豊中市のKさまのお話を。
春先に退院されたのをきっかけに配食サービスをご利用いただいているK様
ただ、自立歩行が難しいのと、配達時間帯はデイにいかれているため
お食事はご家族にお渡しするか、不在置きが多く
直接Kさまからお食事の様子をお聞きする機会がありませんでした。

そこで、担当のケアマネジャーのHさまにお願いして
ご自宅に一緒に同行訪問に行ってきました。

夏の一番の心配は食欲低下と脱水です。
食事の摂取量含め、その辺をお聞きすると
「れんこんや、ごぼうなど煮物で調理されているときは
 カットが大きくて食べづらい時があって少し残してしまうけど
 それ以外は、しっかり食べてますよ」と元気な声が返ってきました

土日は配食ではなく、息子様にお弁当やお惣菜を買ってもらって
「このまえはうな重をぺろっと食べた」
(おお~と、食欲があるのかいいけど、うな重は
 軽度糖尿があるのに大丈夫か?)
「朝もしっかり食べてるよ、4枚切り食パン1枚と牛乳と」
<え?4枚切りですか。それはボリュームありますね>
 めちゃくちゃ食欲あるし。
 これには、ケアマネジャーのHさんと一緒に笑ってしましました。

体重増えてないですか?と聞くと
入院で少し減った体重が退院から4kgほど増えたそうです。
食種は1400kcalで1食あたり450kcal程度なのに
それで4ヶ月で4kg増って、とりすぎです。

幸いにもKさま、もともと身長がおありの方なので4kg増えても
標準体重内で血液検査の数値も上昇なく安定されていました。

でも、このまま増え続けるのはストップしないと
とりあえず、土日の食事での高カロリー食を指導させていただきました。


夏バテで食欲がないという声を沢山聞く中
Kさまの食欲を別の人にも分けてあげたいと思った訪問でした。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。
梅雨があけ、湿気と太陽の熱で、身体の水分が失われていくのがわかります。
セミの声が夏を感じさせますね!


さて先日、担当者会議+栄養相談訪問をしてきました。
退院直後のT様。今回の入院により、透析が開始されました。
入院前、糖尿病性腎症の時期をサポートさせていただいていましたが、血糖値の上下が激しい方でもあり、糖尿病・腎臓病以外に、心疾患・肝疾患なども患っておられました。
退院後は透析の方用の食事内容へと変更し、毎日の夕食を利用されることとなりました。

入院前はコンビニのお弁当になることが多かったT様。
病状の悪化を防ぐために、ヘルパーさんに食事準備してもらうことを、ケアマネージャーさんと一緒に勧めるも、断固拒否でした。
塩分の摂取が多く、蛋白源になる肉や魚などの摂取も多かったと考えられますし、糖尿病であるという意識も強かったため、カロリー不足もあったのではないかと思います。
残していただく方法や、コンビニで選んでいただく内容など、お伝えはしていたものの、もっとこの時期に伝えておくべきことはたくさんあったことだろうと思い、透析が開始された知らせを受けた時、反省の気持ちになりましたっ。

しかし、透析が開始されてから、T様の気持ちに少し変化があったように感じます。
自分の病状にはこんな食事が必要だったんだ、これからはこうしないといけないんだ、という発言がチラホラ。
今は退院直後だから、意識が持てているということも考えられますが、T様の口からそんな言葉が聞けるとは★

また、今回介護認定の更新をされ、要支援から要介護になられる予定です。
食べ過ぎることを気にしすぎて、数日間麺類で簡単に済まされていました。
カロリー不足が生じていたため、何とかヘルパーさんに介入していただき、カロリーアップのための間食準備や朝食の温野菜の準備などをしていただけることになりました。
T様も納得の上、ヘルパーさんが介入していただけることにもなり、今後またコンビニ弁当の摂取が増えてきた場合に備えて、ケアマネージャーさんやヘルパーさんとも連携をとっていきたいと思っています!

T様がヘルパーさん介入を受け入れて下さったこと自身が療養へ前向きだということの証★
透析になられてからも、食事の療養は必要です。
1日3食欠かせないものですから。
糖尿病性腎症の時期と療養の方法は異なりますが、より良い暮らしへと繋がるよう、T様を支えるサポート仲間で連携をとり、今後の療養のサポートをしていきたいと思っています。


暑い日は続きますが、花火にお祭りにプールにカキ氷!
夏を楽しんで乗り切りましょう~♪


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。
梅雨があけて本当に暑いですね。

ある利用者様から検査表が配送員経由で届きました。
今回はどうかな!?とドキドキしながら開けると維持できてました。
よしよし!
慢性腎不全、80歳代、男性、T様。奥様と二人暮らし。
はじめは、厳しい制限をしなくてもよいということで、担当医からの指示で制限がなく普通食の健バラでスタートした方です。
一時期にクレアチニンが上がったことがあり、担当医から制限の指示がでて、栄養コントロール食に切り替え、もう一年以上になります。
一年前は、塩分の多い食品の加工品や汁物の摂取が目立ちましたが、今ではほとんどありません。
そのためクレアチニンも上がる前の数値、1.8~2.0を維持してます。
担当の先生が、病状の変化があった時に直ぐに食事制限の指示を出してくださり、食事療養に取り掛かれたのが現在の病状維持に繋がっていると思います。
また、担当のケアマネージャーさんや訪問看護の看護師さんも協力的でみんなでT様の状態を共有しています。
このような職種間連携は本当に大切だと思います。
そして特に在宅ではこの周りのサポート者の連携というのがその方の在宅生活をいかに長く過ごせるかの鍵になると思います。
まだまだ連携が不十分に感じることもあります。
しっかりと周りの方と連携をして、その方の在宅生活をバックアップしたいです。

DSC_0049.jpg
自宅のマンション壁に羽化したばかりのセミがいました。
羽がまだ透明で、すぐ横に抜けガラがありました。
セミは羽化後、短い命だそうです。
思わず「がんばれ!」と言ってしまいました。

はーと&はあと管理栄養士 松政千佳子

こんにちは。北摂の管理栄養士島田です。

先月、腎不全を患われているK様宅に訪問にいってきました。

Kさま、今年3月から腎臓のケアのためサービスをご利用
いただいています。
他にも心疾患、糖尿病もお持ちです。
最初の面談の時は外食がほとんどで自宅で料理をすることはなく
昼・夕食ともはーと&はあとの食事をご利用いただくことになり
利用中も食欲低下もなく食事はしっかりとられていました。

しかし、定期的にいただく検査結果の状態はよくなく
腎臓の働きを示すクレアチニンの上昇が止まらず
先生からは透析の話もでだしたとお聞きし
相談訪問にいってきました。

クレアチニンの数値と同様に尿素窒素の値も上昇を続けており
昼・夕の食事で蛋白質を制限しているのになぜ?と
思いながら配食以外の食事をヒアリングしてみると
朝のパンに焼き豚をのせて食べている
牛乳は1日250ml程度のむ
夕食後にお腹が空いた時にソーセージ1本ぐらい
食べる時があるなど。

明らかに蛋白質源の過剰摂取が判明
初回面談時のヒアリングではたんぱく質源は
牛乳小さいカップに1杯程度の摂取にとどまっていて
間食もされないとお聞きしていたので、大丈夫と
思ってしまっていましたが、
食生活って知らず知らずの内に変わっていくものですね。
反省です。

Kさまには、今一度蛋白質源となる食品のとりすぎは
注意してもらうため、間食のソーセージは止めて、牛乳は半分にして
一日置きに飲んでもらうようお願いして
引き続き療養していただくようお伝えしました。
(焼き豚は止められそうになく、とりあえず保留に)

節電の夏の乗り越えて、少しでも透析導入の時期を延ばして
いけるようサポートしていけたらと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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