腎臓病・透析の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。
暑いですねぇ、嫌でもこの言葉が出てきてしまいます。
体力作りをして、この夏を乗り切らないとっ!


さて先日、透析患者さんを対象に集団栄養指導をしてきました!
8年ほど前から、入院・外来の透析患者さんへ透析食を提供させていただいている医院さんで、年に数回栄養指導しています。

今回、導入期の方には、『透析中の食事療法の大切さ』を、
維持期の方には最近リンの過剰摂取が問題点だとお聞きし、『リンの管理の重要性』を、伝えてきました。
足元の悪い雨の中の栄養指導となりましたが、全員で12名の患者さんが参加して下さいました。

維持期の方にとっては復習となる内容でしたが、
『透析中の食事療法の大切さ』としては、透析治療+自己管理(服薬・食事)がとても大切であり、
合併症予防として
①食塩・水分のコントロール
②カリウムを摂り過ぎない
③3大栄養素の調った食事をする
をポイントにお話しました。

『リンの管理の重要性』としては、
リンを少しでも減少させるなら…、
この食材を食べるならこちらを選んだ方がリンが少ない…、
以外にこんなものにもリンがたくさん…、
などなど、私もリンについて勉強したり、管理栄養士のメンバーに相談したりして、お話しました。
十分な透析時間をかけることも1つの方法ではありますが、体内に入ってくるリンは全て食事からであるため、食事の管理が必要です。
どの食材にも含まれている、リンやカリウムの管理はなかなか難しいものがあります。

栄養指導の最後に、「ちょっと良いですか?」と後ろの方から。
患者さんからの質問かな?と思っていると、声の主は医師でした!
何を言われるのだろう…?と内心ドキドキしながら、お聞きすると、
入院患者さんはリンの数値が大変安定しているそうです。逆に低いくらいで安定しているとのこと。
外来患者さんになるとリンの過剰摂取が目立つようです。
それって配食を毎日昼・夕食べているから、安定されているんじゃないですか?と。

配食ってやっぱりスゴイ★と思えた瞬間でした。
透析以外の疾患であっても、退院後自宅に戻ると病状が悪化したりすることは多いにあります。
それを防ぐためにも、『目安量を自分自身で知っておく』『自分自身で調節する』ということはやはり自宅で食事療養していくにあたって必要不可欠です。

ぜひ、はーと&はあとからお届けするお食事で、ご自身の病状に適した目安量の確認を行って下さい。
そして一緒に病状の維持・改善につなげていきましょう★


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。

暑くなってきました。
梅雨ですが今週は、雨の日も少なく、走りやすいです。
でも紫外線が気になります・・
曇っている日でも、油断禁物です!

さて、今回も再開の方の話になります。
最近、なんとなく再開の方が多い気がします。

夫婦2人でお住まいだったのですが、昨年ご主人が亡くなられ、今はお1人暮らしです。

この奥様の配食の利用は、3年程前。
その後はご主人のみ利用されていたのですが、ご主人の入院とともに配食は停止し、
連絡をとることもなくなっていました。1年以上ぶりの再開のお電話でした。

実は、ご主人もそうだったのですが、奥様も腎臓が悪いです。

今回の再開の相談は、主治医の先生に「カリウムが高い」と言われた為です。

訪問して様子をお聞きしました。
「先生にそんなこと言われてなぁ、どうしようかと思って電話したんやぁ、来てもらって悪いねぇ、1人になったし娘にも迷惑かけれんしなぁ」と奥様。

ご主人が亡くなり、ご自分の時間をもてるようになりました。
娘様に迷惑をかけず、家で過ごしたい、という思いがあります。

ずっとご主人の食事療養にもお付き合いされているので、腎臓の食事療養にはかなり詳しいはずです。

が、お聞きすると、消化器系の病気もあり、胸やけして、食欲がなかった為、バナナばかり食べていたり、もらいもののピーナツを食べていたりしたそうです。

ピーナツは、成分表で、落花生(乾)で調べると、カリウムが740mg(/100g当たり)もありました。ちなみにバナナは1本だいたい360mgです。
思った以上にピーナツもカリウムが高い!

それが原因でしょう。
カリウムが5.3になっていました。
(でもその前の検査では6近くになっていたよう・・)

食事でなんとかするように言われているので、カリウムの薬は出ていません。

バナナやピーナツ(は、食べてしまった為もうないとのことです)は、やめて、食事からカロリーをもっとしっかりとるようにしてもらいました。
「バナナはせやなぁ、先生も言うてたわぁ」。

胸やけで食べれない時は、ゼリーや缶詰めの果物を使ってもらいます。
カロリー不足は、腎機能を悪化させます。

「そおかぁ、食べたらあかんと思ってたわぁ」。
ご主人の相談の時にもカロリー不足に気をつけるように、ってお伝えしましたよ。

年齢も重ねてらっしゃるので、やっぱり、その都度お伝えしないとなぁ、と感じました。

配食は、油ものも控えるように言われているので、塩分・蛋白調整食(油の使用が多くなります)ではなく、塩分調整食で再開です。

朝食でたんぱく質の量は調整してもらい、様子をみていきます。

病状を維持できるよう、食事の面からまたサポートさせていただけることを嬉しく思います。
またよろしくお願いします!


晴れ間の紫陽花もきれいですね~♪


管理栄養士
宮川曜子

こんにちは、管理栄養士の藤本です。

これを書いている今は台風がきてる真っ只中なのですが、皆さん大丈夫でしたか?


今日はそんな雨風の中、サービス担当者会議に参加してきました。
週3回透析されている利用者様なのですが、ちょうど配食スタートして1ヶ月になります。

先日された血液検査の結果を確認すると、
看護師さんから「もう少し栄養のあるものを食べても大丈夫ですよ」とのコメントが。
総たんぱく質やアルブミンの値が基準より低くなっておられ、
看護師さんからもう少したんぱく質もとって大丈夫と言われたとのことでした。

この利用者様、もともと小食でもあるのですが、
あんまり食べ過ぎたらダメだ、と思っているところもあったようです。

この結果には訪問看護の看護師さんからも、食べ過ぎはダメやけど食べなさすぎも良くないよ、と。
あまり気にしすぎず食べられる時はしっかり食べて、
検査結果を見ながら調節していきましょうと話をしました。

お嫁様も一緒に管理してくださっているので、水分制限と塩分の制限は守れていらっしゃいます。

次の検査までこのまま水分と塩分は気をつけていただいて、
これまでよりも肉や魚、卵も少し増やしても大丈夫であること、
何よりご飯の量が少ないので(お嫁様が計ってみたら60gほどしか食べていないとのこと)
お茶碗1杯分くらいは頑張って食べてとお伝えしました。

食べ過ぎたり、水分を摂り過ぎたりでうまくコントロールできていない方もいますが、
食べなさすぎも栄養不足、体力・筋力低下になってしまいます。
血液検査を見ながらどう調節していったらいいのか、私も一緒に考えますので、
食べられる時はしっかり食べてくださいね!


6月に入ってから、家の近くでホタルが飛んでいます。
残念ながら写真はうまく撮れなかったのですが…
久しぶりに見ましたが、やっぱり綺麗ですね☆


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。
カッパが活躍する季節になりましたね。
ジメジメの中、スカッと晴れた日は、心も晴れ晴れしますね♪


さて、先日ケアマネージャーY様からの紹介で、訪問させていただいたO様。
訪問前にY様から「食事の利用は希望されていないけど、食事療養は必要な方のため、栄養相談にだけ来てもらえないか?」と問い合わせがありました。

O様は少し頑固な部分もあり、病院も苦手。食事はご自身で準備したり、ヘルパーさんに準備してもらうことで問題ないと言われているようです。
かかりつけの医院さんには通院されているようですが、なかなか食事についての意見はいただけず、検査結果を手にしたY様が本当にこのままで良いのか?と、不安に感じてのご連絡でした。

せっかくなので「食事療養が必要なのであれば、見本の食事を持って栄養相談に伺うのはどうですか?」と提案しました。
「食事の利用の可能性としてはゼロに近いかもしれませんが…」と言われていましたが、とりあえず一緒に訪問しましょう!と、行ってきました。

お問い合わせの電話では具体的なことがわかりませんでしたが、訪問して検査表を確認させていただきました。
糖尿病のO様でしたが、腎機能の低下が始まり、尿たんぱくが3+(通常は-)。身体のだるさも感じておられます。

「食事は今のままで良いんです。十分できています。」と言われるO様。
普段の食事内容を聞いたり、見せていただいたりすると、問題点がたくさん…。
野菜の摂取は意識されていたのですが、1回の食事の全体量が多く、生野菜・生果物の摂取が目立ちます。
お米の摂取は少ないですが、同じ仲間の芋類の摂取がたくさん。
また、医院さんで「栄養不足」と指摘されたようで、プロテインを牛乳に入れて飲まれていました。

今は『糖尿病の食事療養』ではなく、『糖尿病性腎症の食事療養』を行わないといけない時期になっていますよ!!とお伝え。
O様のY様もビックリ!少し戸惑っておられる様子もありました。
でも、今気付いたんです。今から、今の病状に適した療養を行っていくことをお話ししました。

週に1回でも食事を利用していただければ、ご自身に適した食事内容を目で見て食べて感じることができ、療養の見直しを一緒に定期的に行えることなどを伝えると、
乗り気でなかったO様の口から「食事は週1回の利用でも良いの?」と。
ご自身から食事療養への取り組みに意欲を持ってもらえたことに、Y様と顔を合わせ、喜びの表情になりました★

週1回の食事の利用が始まり、Y様から「食事準備で関わりの多いヘルパーさんへ食事指導してもらえないか?」と。
O様初め、O様を支えるサポート仲間の意識が1つに◎
近々、ヘルパーさんへの勉強会を予定しています。

食事の利用の可能性としてはゼロに近いとも言われていたO様でしたが、他にもそんな方がたくさんおられることと思います。
周りのサポート仲間が初めから諦めモードではいけません!
まずはお電話下さい☆ご自身の病状と向き合い、正しい療養をしていただくため、お手伝いさせていただきます。


  
先日、両親と沖縄へ~♪
旅行続きですが、実は4年前からの企画☆少しは親孝行にもなったかな??
お天気は曇り。紫外線ばかり浴びて白いまま帰ってきたので、みんなに突っ込まれましたっ。


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。
6月に入り日差し強くなってきました。もう梅雨ですし、
節電の夏、今から暑さに慣れていこうと思います。

余談ですが、先日、ちょっと「お~っ!」と思ったことがありました。
それは、先月の電気代です。1484円でした。なかなかでしょう!
今までの最低を記録しました!
結婚後、「1人暮らしの時と意外と変わらないな~」と思い、最近のエコ家電のすごさを実感していたのですが、冬を過ぎ、暖房などを使わなくなったのと、今月は休日も外出することが多かったためか、こんな結果に。どこまで記録を伸ばせるか頑張ろうと思います。

さて、今月で利用1年になる利用者様。
80歳代、女性、糖尿病性腎症のS様。
S様の話を通し、水分管理の大切さをお伝えしていた方です。
去年の6月、退院後に利用が始まったのですが、秋から冬にかけて入退院を繰り返しておられました。
病院でもなかなか病状が安定せず、何が原因だと先生も首をかしげてしまった方です。
一つの原因は、水分管理、服薬分の水を水分量と入れておらず、水分オーバーに。
あと、食事の残食が多かったことも原因だったと思います。
しかし、年明けに退院されてからは、食事も全量摂取を目指し(娘様が管理)、水分についても気を付けておられます。
その結果、その後の入院はありません。また、Creが2台になり、5月は2.3でした。
体重管理もできてきます。
ちゃんと計算されコントロールをされた食事でも食べていただけないと意味がありません。
特に高齢者の方は体調や精神的なことなどで摂取量が変わることがあります。
S様の場合は好き嫌いだったのですが・・・
そのため食べれていないとなると何が原因なのかを確認することが大切です。
制限よりもまず食べていただくことを優先することもあります。
一緒に原因を探し、しっかり食べていただけるようにサポートしたいです。
管理栄養士が毎回利用者様の所に行き、摂取量を確認することはできないのですが、その代わりに配送員が声かけさせていただきます。
残す量が多くなった場合は一言伝えてください。
より長く在宅で過ごしていただくためには、やっぱり、食事が大切です。

先日ならまちに行ってきました。
あるお酒の蔵元で試飲をさせていただきました。
グラスを購入すると5種類試飲させてもらいました。
おまけに奈良漬試食もできる。
グビグビと飲み、いい気分になりました。


はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」