腎臓病・透析の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは、北摂管理栄養士、小山です。
10月に入り、雨が降るたびに気温がどんどん下がってきてます。
かと思えば、日中は暑かったり・・・。
体調管理が難しい季節です。上着の選定に日々苦戦しています(+_+)。
空気が乾燥してきましたので、喉のケアも忘れずに・・・

さて、以前より健康バランス食(特に制限のないかた向けのお食事)をご利用頂いていたF様から連絡がありました。
「e-GFR35.1になった。食種変更をしたいので相談したい」との内容でした。

e-GFRとは、換算糸球体ろ過量のことで、数値が低くなればなるほど腎臓機能障害が重症になります。
さっそく、詳しくお話を聞きました。
ここ1~2年で腎臓機能低下を指摘され、今回の血液検査で担当医師より栄養指導を受けるように指示があり、受けてきたところだとのことです。
普段の食事は朝食はコンビニで買ったサンドイッチ、温泉卵。昼食・夕食は当社の健康バランス食に味噌汁を1杯ずつ召しあがり、間食に菓子パンをたべていたとのこと。
腎臓機能低下のためエネルギーは1600Kcal、たんぱく質45g、塩分6gとの指示。
当社のお食事は塩分・たんぱく質調整食に変更し、味噌汁は1日2杯から1杯へ減らして頂き減塩みそを使っていただくようアドバイスしました。
塩分・たんぱく質調整のため朝食のサンドイッチをトーストへ変更したため、野菜を摂ってほしかったのですが、
F様より、「作れない。コンビニのサラダでもいいけど毎日買いに行くのもなあ・・」とおっしゃられたので、
冷凍野菜なら保存もききますし、小分けに食べれますよとアドバイスしました。
「それならできるなあ」とおっしゃって頂け、一安心です。

F様は、透析にはなりたくないという目標ができました。
わたしも、透析回避を目標に食事療養のお手伝いをさせて頂きたいと思っております。


はーと&はあと 管理栄養士 小山祐子

こんにちは、めでぃはあと京都の辻本です。
朝夕は少しばかり涼しくなりましたが、昼の暑さはまだまだ続きそうですね。
服装が難しい時期です。ご体調にお気をつけ下さい★


さてさて、いつもは主に糖尿病患者様に栄養指導させていただくことが多いのですが、別の医院さんにて、透析患者様に栄養指導させていただく機会がありました。

腎臓の機能が低下すると、人工透析により腎臓の働きのお手伝いをしてもらうことが必要となります。しかし、人工透析で腎臓の働きを全て行うことはできません。
腎不全の時に比べてお食事制限は緩やかになるものの、薬物療法や食事療法が大変重要となってきます!

今回、栄養指導させていただいた25年間透析しているというA様。
他の方とは異なる方法で療養されており、私もA様を通じて、透析方法には様々あり、その方法によって食事内容に気をつける内容も多少異なることを学びました。

A様の治療方法とは、『オフラインHDF』というもの!
HDFとは、「血液濾過透析」のことを言います。普通の透析(HD)に加え、透析中に点滴を行い、その分の液も濾過します。
そのため、普通の透析に比べて濾過量も多くなるわけです。普通の透析では取りきれない小分子タンパク質などの除去効率が上がり、透析条件が良くなることが期待できるようです。

また、HDFには「オフラインHDF」と「オンラインHDF」とがあります。
透析を長期間続けると、合併症を起こす可能性があり、手の親指から中指にかけて痛みやしびれが出現し、ひどくなると手術される方もおられます。
合併症を予防することができることも、HDFの特徴のようです。

患者様によっては、透析時間も異なりますが、A様は6時間の透析を週3回されています。
そのため、タンパク質の漏出が気になる点であるとA様より意見がありました。
最近はご家族様と同じ食卓内容ではありますが、透析前でもアルブミン値や総タンパク質といった数値が低い状態が続いておられるようです。
塩分・リンが多い食材に注意し、タンパク質の制限に関しては厳しく注意されなくても良いだろうと、同席いただいた看護師様とお話しました。

患者様によって食生活が異なるのはもちろんですが、透析方法の異なりによっても栄養指導の内容にも変化をつける必要があると実感した栄養指導でした。

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先日、ぶどう狩りへ行ってきました♪
写真はまだ未熟なぶどうですが、熟したぶどうはおいしかったです。
水分でお腹がいっぱいになりましたっ。


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
週末の台風はすごかったですね。
強い風でマンションがガタガタふるえていました。
大きな被害のあった地域も多く、自然の災害は侮ったらいけないと、地震以来感じます。
いよいよ秋ですね!

さて、先日よりお食事の再開をされている方の話です。
T様80歳台、認知症があります。2年ほど前から利用してくださっていましたが、7月停止されました。

糖尿病ですが、ご家族がお仕事で不在のお昼間に、1人で出かけてはジュースや菓子パン等を買って来られ、血糖も高いままで推移していました。
配食は当初栄養コントロール食でお届けしていたのですが、
味が薄くて全然食べない、ということで、健康バランス食に変更してお届けしていました。

認知症がすすみ言ってもきかれない、勝手に食べてしまう、ということで、ご家族もしょうがない・・
という気落ちで見守っておられました。

糖尿病で高血糖が続いているので、合併症が心配されたのですが、やはり7月にご家族の娘様に電話した時に、「腎機能が低下して・・」ということをお聞きしました。

Drからは食事療養するように、と言われ、外来の栄養指導も受けておられました。
低たんぱく食品のカタログをもらってこられ、どうしよう・・といった状で混乱されていました。

配食を腎臓食に切り替えて、栄養相談に訪問したいと伝えたのですが、娘様は昼間は仕事で忙しいので遅くなってしまうし、栄養コントロール食は本人が食べないんじゃないか、と心配。

どっちにしても相談にはのりたい、と伝えたのですが、カタログから買ってみる!と言われ配食は停止となってしまいました。

食事療養のサポートができていなかったのか、
なぜ気付けなかったのか、合併症を防ぐよい提案がもっとあったのか、何とかできなかったのか
と落ち込みました。

でもこれからのT様とその後家族のゆくえが心配です。

その後、担当のケアマネージャー様にお願いして、月1回のサービス計画の見直しの為の訪問時に同席させていただくことにしました。
ケアマネさんは「実は忙しいご家族と時間を合わせるのは毎回大変なんやわ、食事のことも聞いていなかったし・・よかったらいっしょにどうぞ」と言って下さいました。

訪問時娘様とお話できました。
7月に糖尿内科から始めて腎臓内科に行かれ、検査され、クレアチニンは2台です。
低たんぱく、減塩の指導を受けられていましたが、具体的な制限は不明。

透析はご家族にも負担がかかるので、なんとしても避けたい!
そのためには食事療養は絶対必要!

とりあえずレトルトや冷凍の腎臓の補助食品で昼夕を確保されていました。

が、ご本人、1人の時はどの商品を温めていいのか分からなかったり、商品も何品も温めすぎたり、どうもうまくいっていないようです。また家の冷凍庫もいっぱい。

配食だったら、そういったことはなかったのに・・と娘様。

ケアマネさんとも相談し、とりあえず、栄養コントロール食の腎臓の食事で配食を再開してみて、本人が食べられたら、これでいきましょう、というように話がつきました。

ということで再開です。

配食は夕食のみなので、あとは家での朝食、DSの昼食、DSのない時の昼食をどうしていくか、です。再開して1週間になり、その間に1回通院もされるので、食事の指示をきいてもらうように伝えています。

そろそろお電話してみようと思います。
緊張します。ちゃんと食べているか、Drからの指示は、今回の検査結果は・・

今回の再開ではなんとしてもサポートさせていただきたいと思っています。


先日ある事業所に訪問した時に、いただきました♪
施設で作ったようです。
500mlペットボトルの底で作った小物入れです。
ペットボトルの上の部分は、風鈴にされていました。
アイデアですね~★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の寺田です。
夏真っ盛りだというのに猛暑日は避けており
気持ち少しだけ過ごしやすい気候。
このまま続いて欲しいですね!

さて、4月に担当者会議に参加させていただいたM様のお話です。
平日はヘルパーさんが食事の用意をされ、
日曜日のみはーと&はあとの食事を利用しております。
M様は要介護4でほとんどベッド上で生活されておりますが
糖尿病性腎症のため透析回避を目指し
ケアマネージャー様、訪問看護様、ヘルパー様など介護スタッフの方々が
食事療養に力を入れておられます。

3か月がたち、フォロー訪問をさせていただきました。

今回は担当者会議ではなく単独での訪問予定でしたが、
家の中からガヤガヤと賑やかな声が…
家の中に入ると 訪問看護様、ヘルパー様が訪問中の所でした。
ご本人様はバイタルチェック中、ヘルパー様は調理中…
とても忙しい時に訪問してしまったようで
また出直そうかと思っていると、
ヘルパーさんから、
『食事のことで相談に乗ってください!』と声をかけてくださったので
そのまま様子を教えていただくことにしました。

肉の量はこのくらいでよいのですか?
カレーやハヤシライスを時々作っているのですが
ルーはどのくらい使ってよいのですか?
サラダはこんな形で毎日用意していますがどうでしょう?

M様は蛋白質制限、塩分制限が必要な方。

このヘルパー様は最近M様の担当になったばかりだったので
一食分の目安量が正しいのかどうか不安に思っておられたようです。

料理の実物を確認させていただき、
冷蔵庫、冷凍庫の中も見せていただくと
肉や魚の1食分を30g程度にわけてあったり
減塩の工夫をきちんとされている様子が伺えました。

確認させていただくことで安心されたようです。


訪問看護様にもM様のご様子をお伺いすると、
血糖値はとても安定されてきたが
体重が増えていることが今の問題点だと教えてくださいました。

食事記録を見てみると
昼ごはんが麺類など簡単なものになりがちで、バランスが崩れておりました。
ヘルパー様によると『昼は夜用に作っているおかず(煮物などが中心)の残りを少し食べる』と教えていただいたので
塩分や糖分の摂り過ぎにつながる可能性を考え、
生の野菜サラダを追加していただき、マヨネーズで食べていただくことをお伝えしました。

それぞれが思う問題点や解決策について話しあった結果
『M様は最近ようやく間食をやめることができるようになったところだから、次はバランスを改善することと塩分を引き続き控えていくことで様子を見ましょうか』
ということでまとめ、訪問を終えました。


M様宅を訪問させていただいたときは、忙しい時に訪問してしまったかなと思いましたが
結果的に、訪問看護様、ヘルパー様とお話しすることで
最近のご様子をより確実に把握でき、いろんな視点から解決策を考えることができ、とても充実した訪問になりました。


他のご利用者様のフォロー訪問をする時
ご利用者様の状況をうまく聞き出すことも多々あります。
今回の訪問は、
ケアマネージャー様はもちろん、訪問看護様やヘルパー様など
いろいろな方から情報収集をしながら
ご利用者様のフォローをしていきたいと改めて感じるきっかけとなるよい訪問になりました!
今日もまた、がんばります☆


はーと&はあと 管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。めでぃ京都の寺田です。

今日も暑いですね!
ようやく梅雨が明けたといううれしさとともに、
もうすでに厳しい真夏の訪れに少し戸惑いをかんじています。
夏の暑さに負けないよう、しっかり食べてパワーをつけようと思います☆


さて、先日に退院時カンファレンスに参加させていただいた腎疾患をお持ちの方のお話しです。
ご入院中に透析用のシャントを作られ、いつでも透析できる準備はされておりますが
とりあえず透析をしなくても大丈夫な状態までに回復されておられます。
独居で、歩行もやや困難な方なので、
ご自宅での生活に他のスタッフも心配のご様子ですが
できるだけ透析が回避できるよう
朝食はご自身でご用意していただき、
昼食は市の配食(減塩食)を利用、夕食をはーと&はあとの食事をたべていただくことで退院後の生活を過ごしていただくことになりました。

もともと欠食する傾向もあった方なので、
朝ご飯をきちんと食べれるかどうか心配でした。
毎日ヘルパーさんが入られるとのことですが、
少しだけ認知症もおありだったので、
配食時にも必ず『お薬飲んでくださいね』『ちゃんとお食事召し上がってくださいね』と声掛けをさせていだくことで
飲み忘れ、食べ忘れを防ごうということになっていました。


さて、自宅での生活が始まり、配食も始まり1日目。
『味がない、おいしくない、やめたい』
と連絡がありました。
急いで本人様に電話をかけさせていたきましたが、『こんなもの食べたくない』と一点張り。

この方は配食なしでは生活が難しいですし、腎臓に負担をかけないためにも
しっかりとお食事をとっていただかなければなりません。

翌日、本人様に会って説得するためにご自宅に訪問させていただきました。

ちょうどお昼の時間だったので、机の上には昼の他社様の配食があり、ぼんやりと眺めておられました。
『こんな味ないもの食べるくらいなら死んだ方がましだ。なんでこんなもの…。勝手に自分で調味料かけてたべてるわい。もう帰ってくれ』
ととてもご立腹。話を少しも聞いてくださいません。

とにかく、配食をやめてしまってはどうしようもないと思い、
マヨネーズやケチャップを小さいスプーン1杯までにしてくださいねと
塩分の少ない調味料の目安をお伝えをさせていただきました。

本当は塩分は極力控えていただきたいので、調味料を足すことは本当はやめていただきたいのですが、
調味料の目安をお伝えしたことで、少し気持ちが落ち着かれたようです。
お気持ちを話し始めてくださいました。

自分では何が良くて悪いのかわからんとおっしゃっていたので
おそらく気持ちが混乱されていたのかなと感じました。

ですから引き続き冷蔵庫の中を拝見させていただき、
食欲のない時に食べていただきたいもの(ゼリーがあったので、1日2個程度)や
食事に追加しても大丈夫なもの(香辛料系)
をお伝えさせていただきました。

とにかくたべてくださいねと強くお伝えし、ご自宅を後にしました。


その後きちんとたべてくださっているかなと心配だったのですが
昨日『食欲がないから食べれない』と、食事のキャンセルの連絡がありました。
配送員によると、顔も赤くされて、ベットで寝ておられ、さらに一日何も食べていない状態だとのこと。

担当のケアマネージャー様にそのご様子をご報告させていただきました。
すぐに様子を見に行くとのことだったので、
とりあえず、ゼリーだけでも口にしていただくようにとお願いいたしました。


本日、またケアマネージャー様から連絡が入る予定です。
その後、私もご本人様へご連絡させていただきたいと思っています。

腎疾患という食事制限が厳しいなか、
エネルギー不足にならないようなんとか食事をとっていただきたいです。

ご本人様を説得できるだろうか、少しでも食べていただける提案ができるだろうかと
不安な気持ちですが、
ご本人様のご体調が少しでもよくなっていただきたいという気持ちを
精一杯お伝えしようとと思っています。

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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