食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは、京都管理栄養士の東川です。
天気予想では、木枯らし1号が吹くと言ってました。
寒い冬ももうすぐ目の前ですね。

さて、先日、お電話にてお話しした利用者様。
80歳代、男性、要介護Ⅰ、慢性腎不全、心不全のI様。
きっちりとした食事管理がしたいとのことで、ケアマネジャー様からの紹介でご利用開始になり半年です。
ケアマネージャ-様からは、この方こそはーとさんにぴったりの方ですと。
はーとでは昼食をご利用いただいてます。
朝はご自分で、夕食は別居の娘様が準備してくださっています。
蛋白質の制限は30~35gと厳しいですが、特殊食品(蛋白調整のご飯など)も使用をされ、きっちりと守り、食事記録も付けておられます。

パソコンが得意で、注文のキャンセルや変更もメールで連絡があります。
私への質問もたまにメールでくださいます。
もちろん、検査表の管理も全てパソコンでデータ管理されています。
初めて訪問させてもらったときに、今までの数値の変化も見せていただきました。
病院の電子カルテのように分かりやすく整理されています。
よって、いつもパソコンとにらめっこしながら、数値の変化を見ておられます。

利用開始から、腎臓の血液検査は横ばいで現状維持できています。
しかし、先日お話した時は、カロリー不足が気になりました。

腎臓病の食事療養では、タンパク質を制限がこの方のように厳しい時があります。
蛋白質源となる、肉、魚など使用量を抑えなくてはならないため、摂取エネルギー量が不足してしまうことがあります。
エネルギー不足になると、体に必要なエネルギー量が足りなくなり、それを補うために、体内に蓄えられたタンパク質が消費されます。このとき、筋肉などの細胞が壊れて、血液中に老廃物が大量に増えるため、腎臓に負担をかけてしまうのです。エネルギー不足の状態が続くと、心臓にも悪影響が及びます。よって、腎臓が悪い方にとって、エネルギー確保はとても大切です。

I様にも上記のことを説明し、間食や娘様が用意される夕食時のエネルギーアップについてお話しました。(←腎臓病の食事療養のポイントを参照)
また、次の検査まで頑張りますと。

利用者様と話す時は、どこに問題点があるのかなど、いつもアンテナをめぐらし、少しでも結果がでる指導や相談ができればと思います。

はーと&はあと管理栄養士 東川千佳子

こんにちは、北摂管理栄養士の小山です。

先日糖尿病患者のM様より「食事量もわかったし自宅で用意してみます」と連絡がありました。
M様は20年前より糖尿病が発覚し、長年闘病されていました。
比較的血糖コントロールは良好だったようですが、1年前にHbA1cga6.1だったのが、今回の検査で7.2に上昇。
病院の栄養指導を受けたもののいまいち理解できず、配食を1~2カ月ほど申し込み目安を覚えるために利用となりました。
まずは血糖値が上昇した原因を一緒に探りました。
血糖値が上昇したので、散歩を1日1時間ずつ朝晩にしている。
食事は、息子夫婦より多めに食べているかも。
間食はしていない。
人と比べて早食いかも。
夕食後に家族で果物たべる。

ご自身でも食事量は多いと自覚されてましたので、配食の1回量を意識してもらうように、
通常使っているお茶碗に盛り付け直してもらい、ごはん量をわかってもらうようにしました。
早食いについては、早くたべることで次から次へと食べてしまうため、過食ぎみになりますので
ゆっくりよく噛んでたべるよう意識してもらいました。
夕食後の果物も血糖値が上がりやすく下がりにくい原因ですので、果物を食べるなら夕食前までにしていただきました。
運動と間食については意識されているようなので、上記の3点を改善目標としました。

ご利用し1か月経ち様子をうかがうと、
「体重が2Kg減り、胃袋も小さくなり少量でも満足できるようになった。果物も夕食後にとらないよう意識している。もう少し続けてみる」とうれしい感想をいただきました。

ご家族様の協力も得て、今後はご自宅で用意されるとのこと。
一食の目安を忘れてしまったら、いつでもご相談くださいませ。


朝晩の冷え込みがきびしく、日中は暑い日が続きますね。
わたしは今日、喉の痛みを感じました(+_+)。
そろそろ、風邪が流行る時期です。
みなさんもうがい・手洗いを徹底し体調崩さないように自己管理しましょう★


はーと&はあと 管理栄養士 小山祐子

こんにちは。管理栄養士の藤本です。
すっかり秋☆
ですが、朝晩は寒いくらいなのに、日中は25℃など、気温差が激しい…。
利用者様からも、風邪をひいたや、体調崩し気味といった声をよく聞きます。
季節の変わり目、皆様体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。

さて、先日お電話したS様。糖尿病の男性です。
お仕事がパン屋さんのため、朝は早く、なかなかお忙しい様子。
何よりも「菓子パン」という誘惑が目の前に!!
新規訪問の時も、間食には果物、菓子パン、ケーキ、とおっしゃっていました。
3ヶ月ごとにお電話で様子を伺っていますが、
最初の頃は、HbA1cも少し上がり気味。
なかなか菓子パンの誘惑からは逃れられないようでした。

でも、7月にお電話した時はHbA1cも6.0。
菓子パンの回数も減って、忙しい朝にもプチトマトを食べるようにしている、とのこと。
少しずつ意識をしていてくださってる様子でした。

そして、先日にお電話すると、HbA1c5.9。
お医者様からも次回の検査でも安定であれば薬を減らすと言っておられたそうです。
それはよかった☆と思いつつ、ちょっと気になることを指摘。

「S様、最近配食がキャンセル続きですが、外食が多くなっていらっしゃいますか?」
(もともと夕食週3回の方ですが、ここ2週間ほどすべてキャンセルになってました)
すると、最近同窓会やら飲み会が続いてまして…とS様。

以前から、お酒を飲む機会がたびたびあったのですが、
今月は回数が多くなっているようです。

糖尿病の方は、もちろん甘いものも気をつけていただきたいですが、
お酒の席でも要注意です。
お酒の量もそうですが、おつまみの内容も気になるところ。
S様にお聞きすると、やはり揚げ物だらけ、とのこと。
キャベツやトマトなどは注文されるか聞くと、まったく注文していない、と。

せっかくHbA1cも下がってきて、薬も減るかも、というところまできています。
お酒の席でのおつまみにも、ちょっと野菜をプラスして、
(できれば最初に注文して)
揚げ物ばかりにならないようにしてください、とお伝えしました。


糖尿病となると、いろいろと制限しなくちゃ!と考えがちですが、
時には甘いものや、飲み会だって楽しみたいもの。
大切なのは、その時その時に、これだけは守る!ということをご自身で決めておくことと思います。


私もまだまだ提案力が足りませんが、
おひとりおひとりの生活スタイルや食生活をお聞きした上で、
食事療養が長く継続できるようにサポートしていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

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