食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。めでぃ京都の藤本です。
7月になりましたね。2011年も半分が過ぎました。
6月末から急に暑くなって、熱中症のことを毎日のようにテレビで聞くようになりましたが、
これから夏本番なのに、すでにこの気温と湿度!!
8月はどうなるんでしょうか(^_^;)

さて、先月に引き続き、ヘルパーさんへの勉強会をしました。
今回は嚥下食と高血圧の話をしました。
嚥下食をテーマに話すのは初めてで、具体的な話や自分の経験などを踏まえた話がなかなかできず、勉強不足と経験不足を痛感しました…。
それはさておき(置いておいてはいけないのでこれからもっと勉強しなきゃですが)
勉強会が終わってから、参加されていたケアマネージャー様からこんな話をうかがいました。

「高齢者ってだんだん味覚が衰えるじゃないですか。甘味・塩味・酸味・苦味・うま味のうち、早く感じにくくなるもの、最後まで感じやすいもの、とかあるんですかね。
食べられなくなってきた方や、ターミナルの方などに、なんとか口から食べてほしい、と思ったときに、例えば初めにうま味を感じるものを食べてもらったら食欲がわいてくるとか、
そういう工夫ってできるものでしょうか。」

食形態での工夫や、口腔ケア、食べる前の準備体操などの話は少し勉強していましたが、
味覚のことなどの生理学的な部分から食べられない方へのアプローチができるのか、
という発想は私にはありませんでした。

上記のケアマネージャー様からの質問には答えられなかったのですが、
食べられない、けどなんどか口から食べてほしい、という思いは、
きっと本人様も、家族様も、ケアマネージャー様も、みんなが同じのはず。
食べ物、栄養学、生理学、食べる姿勢、食器、環境…
今思い浮かばない、そのほかの要因もあるとは思いますが、
いろいろな観点から「食べる」ということを考える必要があるな、と改めて思いました。

うまく言葉には言い表せないのですが、
管理栄養士として、様々なことに関心を持って、もっともっと勉強しなきゃ、と感じています。
食を通して、在宅での生活をサポートできるよう、
いろんなことにアンテナを張り巡らせていきたいと思います。


ここ数日、実家に帰っています。
とっても田舎ですが、自然が豊かで、もちろん家族がいて、仲良しの友達がいて、
やっぱり地元は最高です☆
頑張ることは大切ですが、うまく息抜きしながら、マイペースに!!
と自分に言い聞かせています(*^_^*)


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

こんにちは!めでぃ京都の寺田です。
毎日暑いですね~!
今日バイクに乗っていると『四葉のクローバのヤサカタクシー』を見かけました♪
これに乗ると幸せが訪れる…というジンクスがあるらしいですね!
見かけたのも初めてだったので、なんだか幸せな気分になりました☆

さて、今回は、フォロー訪問に伺った56歳の男性、Ⅱ型糖尿病の方のお話しです。

約20年程前に糖尿病が発覚してたのですが放置。
約4年ほど前に別の病気で通院したとき、
主治医の先生からのすすめではーとをご利用しておられます。
4年前はHbA1c7.0.しかし、現在は10.2!!
状態は悪くなってられました。
なんといっても、この方はまだ56歳とまだお若い。
合併症にならないかが心配になります。
合併症についてご理解されているのかどうかお伺いしてみると、
『合併症って怖いっていいますよね。でもなんだかぴんと来なくって…。今は何ともないですしね』
と、まるで他人事のよう。

糖尿病の合併症は、発症から10年ほどたったころから発症するといわれています。
この方は、HbA1cも高く、糖尿病と診断されてから約20年経過。
「このままの食生活を続けると、透析、失明、足切断・・・」などと、合併症についてお話しをさせていただきました.

『う~ん、やっぱり怖いですね、でもどうしたらよいのか、間食もなかなかやめられないし…』と難しい表情。

食生活についてお伺いすると、どうやらあま~い菓子パン、ポテトチップスなどが好き。
さらに夕食の後におなかがすくと、近くの外食店に行くこともよくあるとのことでした(昔よりは減ったかなと)。
さらには野菜はあまり食べない、朝はパンとコーヒーだけ。
いかにも糖尿病になりそうな食生活。
改善の余地、大有りでした。

ご自身では、何が変えられそうですかとお伺いしてみると、
『間食が多いのは悪いとはわかっているので・・・、
これから間食を減らしてみます!・・・できるだけ。』と宣言してくださいました。

最後に小さな声で『できるだけ』とつけ加えた発言に、自信のなさを感じてしまいましたが、ご自身でも間食が問題だとご理解はされているようでした。

「せめて夕食後の夜食を控えるだけで、カロリーを抑えることができますし、体重減少にもつながりますよ」とお伝えさせていただき、なるべく体重も細目に量るようお伝えしました。

最後に
『食事のこといろいろ話したけど、これを踏まえて配食の内容が何かかわるんですか?』と質問がありました。

いえ違うんです!
はーとのお食事は、この方にあったカロリー量とバランスの目安として35食種から選ばせていただきお届けしています。
こうしてお話しをお伺いすることで、配食以外でのお食事について、あなたに合ったアドバイスをさせていただいて、ご自身の力で食生活全般を見直していただくお手伝いができればとおもっているんですよ☆

このようには何度かお伝えしたつもりではあったのですが、心に刺さっていなかったようで反省です。

しかし、糖尿病を改善していくためには、
配食に頼るだけではなく自分が努力しなければならない
ということを改めて確認していただけたようでした。

まだまだ説明の仕方がへたくそです(><)
説明だけでなく、話を聞く力も、提案する力もまだまだです。
もっと良いアドバイス、伝え方を日々模索中です!
頑張ります☆

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは、めでぃはあと京都の辻本です。
最近、社内のレイアウトを変更しました。
社長・部長の目の前の席となり、少し緊張しながら仕事に取り組むことになりましたが、以前と場所が変わると景色が違って、少し新鮮な気分です★


さて、今回は『プロジェクト』の話を少し。
社長のブログにもありますが、はーとの管理栄養士は様々なプロジェクトに携わっています。
私は先日まで『腎臓病プロジェクト』にも携わっていて、日本食糧・栄養学会の発表を終え、卒業しました。
少しの期間かけもちしていましたが、今は『嚥下プロジェクト』1本です!
以前に大都さんのブログでもありました【嚥下・咀嚼サポートサービス】の中心機関となっています。

この『嚥下』ですが、なかなか奥が深いんですよね。
勉強しても勉強しても、今1つ…。難しく感じてしまいます。
きっと未知な世界だからでしょうか。取り扱い商品の試食などをしても、嚥下・咀嚼がしっかりしている中で食べても実感が涌きにくい部分もあります。
でも、自分にとって新しいことを知ること、知識が浅いものを深めることは大変楽しいと感じています♪


先日、プロジェクトメンバーの藤本さんと一緒に、嚥下食ピラミッドに区分される嚥下レベルが3と言われる「ペースト状」や「ミキサー状」のもの、レベルが4と言われる「食材の形はあるが、歯ぐきや舌で潰せるくらいの軟らかさ」のものを中心に1週間の献立を立ててみました。
形があるのとないのとで、見た目の美味しさは違うものだなぁ…と。
やっぱり、食事は楽しむものですから、見た目の美味しさも大事です!

そしてもちろん、利用者様によってニーズは異なると考えられるため、食事準備される際に1品プラスされる商品が必要なのか、または食卓全てを揃える必要があるのか、の見極め・アドバイスも必要です。
それらも含めて商品の選定アドバイスをさせていただくため、調理ができない方が食卓全てを揃える場合を推定して献立作成しました。

嚥下の状態は日々変化していくため、お届け希望の商品の注文があったタイミングで嚥下レベルの見直しなども行います。
嚥下のレベルに変化はないか?
いつもと発注の単位が違うのは生活背景に変化があるのではないか?
なども含めて確認し、その方に応じたアドバイスをさせていただきます!

まだまだ始まったばかりの【嚥下・咀嚼サポートサービス】
私の担当者様では事前面談はさせていただいたものの、まだサービスの利用が開始されていません。
配食と同様で、担当の管理栄養士が利用者様の食生活に少しでも介入させていただく機会を持つことで、食生活を豊かにし、QOLの向上に繋がるお手伝いができれば、と思っています☆
今後も日々勉強です!!


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」