食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは、めでぃ京都東川です。
今週の天気は悪いようですね。少しムシムシもするので、一足早く梅雨気分!?ですね。

さて、先日ある利用者様宅にケアマネージャー様と訪問してきました。
腎不全があり、去年の夏からご利用いただいています。
80歳代、男性です。
奥様の負担の軽減もあり、利用当初から利用の回数は色々と変化し、今は週に4回ご利用中です。
今までは、数値は安定していたのですが、4月末に受診された時にDr指示が変わり、食種が変更になり、今回訪問してきました。
訪問日が少し先になってしまったので、訪問の前に奥様とお電話でお話ししました。
その時に、まず検査値の確認。
クレアチニンが少し上がったと言われたのと、カリウムが高いと言われましたと。
「詳しい数値は分かりますか?」と尋ねると、「検査表はあるけど、どれがどれだかわからない。」と。
ということで、当日のお食事の配達時に、配送員が検査表をお預かりすることになりました。

「カリウムが高い場合は、生の果物や生野菜に気をつけてもらわないといけません。」とお伝えしていたのですが、翌日、実際、手元に届いた検査表を見るとカリウムは高いというより、低いぐらいでした。
再度、奥様にご連絡して、説明すると「あら、そうなんですか。高いと言われたような気がしたんだけどね。」と。
確かにクレアチニンは、1.9→2.2に上昇がみられました。
低いと言われたのを高いと勘違いされたのか、他の数値との勘違いだったのかもしれません。
他の数値などの結果も確認して、おそらく、今回のクレアチニンの上昇は、蛋白源(肉・魚、豆腐など)の摂りすぎが原因だと思われます。
また、この方、他のご病気もあり、たくさんの薬を服薬されています。その影響もあるかもしれません。
訪問時に、蛋白質の摂り方と、その他、塩分についても、塩分の多いハム、チーズ、汁物の摂取が多くみられたので注意してもらうよう伝えました。

食事療養でご利用されている方の多くは、定期的に受診され、検査を受けておられる方が多いです。
詳しい検査結果はもらってきていないや、手元にない場合は、口頭での確認も多いです。
しかし、今回のように本人様の認識と実際の数値は違うケースもよくあります。
話しを聞いていて、その数値は、この数値のことかな!?と予想できることもありますが、予想できない場合もあります。
病状を直接的に評価するためにも血液検査のデータは必要です。
しかし、アルファベットばかりが並んでいるや、読み方が分からないとおっしゃることも多いです。
確かに、検査数値を解読するのは難しいです。
そのため、私達がしっかりと確認しないといけないなと思います。
また、理解力のある人には、ちゃんと教育もしていかないといけないと思いました。
検査結果が上がったか下がったかをちゃんと理解できると、食事療養への取り組み方も変わってくると思います。


はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

こんにちは、めでぃ京都の藤本です。

ゴールデンウィーク、終わってしまいましたね。
いつも思うことですが、あっという間です(^_^;)
1週間ほど実家に帰っていましたが、ゆっくりできて、地元の友達ともたくさん会えて、楽しく過ごせました。
ただ…仕事モードに戻すのがちょっと辛いところです。

さて、そんなGW前に訪問したT様ご夫婦の話を少ししたいと思います。
脂質異常症の旦那様、最近のご様子を伺うため訪問しました。
最近の血液検査の結果を見せていただくと、コレステロールと中性脂肪が高いご様子。
お届けしているのは夕食ですが、
朝食・昼食ともに食事のバランスなどを考えて用意されていました。
薬もしっかり飲んでおられる様子。
いろいろと話を聞いていると、食後に果物を欠かさないとのこと。
少しずつの量にはされていましたが、1日全体を見ると多すぎました。
目安量を示し、その範囲内にしていただくようお伝えしました。

では、今度は奥様の最近はどうですか?と聞いてみると、最近ちょっと体調を崩されていたとのこと。
3月のあの大震災のあと、ひっきりなしに続く災害を伝えるニュースにずっと心が塞ぎがちでしんどかったと、少しずつ話してくださいました。
言葉にできないほどの悲惨な状況がテレビや新聞で報道され、
奥様もできる限りのことを、と募金をしたり、いろいろと考えておられました。
ただ、あまりにもショッキングな報道内容に、だんだんと心がついていけなくなって、
奥様自身がしんどくなってしまわれていました。
…気持ちがよくわかりました。
私自身も、あの震災のあと、ニュースを見るのも話を聞くのもしんどくなっていました。
こんな事を言うのは本当に申し訳ないですが、
できるだけニュースを見たくない、と避けていました。
そうでなければ、私の気持ちが折れてしまいそうだったからです。

こうやって、私と同じ気持ちの人がいるんだな、と少しほっとしました。
震災の被害に遭われている方のことを思うと、本当に心苦しいですが、
でも自分の体調、自分の気持ちだって大切だと私は思います。
だから、しんどいときはしんどいと言ってくださいね。
辛かったら少し目を背けてもいいと思うんです。
そして、気持ちが落ち着いてきてから、周りのことを考えたらいいと思うんです。
奥様も同じ気持ちでいてくださりました。

帰るときに、奥様からこんなことを言っていただきました。
「あなたも、頑張りすぎたらあかんよ。無理せんといてね。」

私ははーと&はあとの管理栄養士なので、メインはもちろん食事の話です。
でも、それだけでなくて、利用者様の今の気持ちをちゃんと顔を見てお話しすることって、大切だなと感じました。

これからも利用者様とお会いして、お身体のこと、食事のこと、愚痴でもなんでも、
時間の許す限り、たくさんお話しして、絆を深められたらな~と思っています。
せっかく縁があって、配食を通して出会えたんです。
出会えて良かったと思っていただけるよう、精一杯頑張ります☆


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

こんにちは!
めでぃ京都の寺田です。

GWも終わってしまいましたね。
皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は鳥取砂丘へ行ってきました♪
広い砂丘を裸足で走り回り、リフレッシュしてきました~☆

これからまた気持ちを入れ直して毎日を過ごしたいと思います!(^^)!

さて、先日お会いしたご利用者のお話しです。
82歳、男性、独居、腎不全を持ちのS様。
足腰もしっかりされており、理解力も高いお方です。
約2年前に病院の管理栄養士様から、
男性の一人暮らしは食事療養の継続は難しいので…
ということではーと&はあとを紹介されたのがきっかけでした。

『一時透析になるかもしれないと医師から言われていたんですが…
おかげ様で体調がこれ以上は悪化せず、落ち着いています。
まあ、相変わらずよくはないですがね…』とS様。

約2年前の新規訪問時の食事の指示は1800kcal、たんぱく質40g 塩分制限6g以下でした。
はーと&はあとの食事で腎疾患の方にお勧めしている塩分・蛋白質調整食では
1800kcalのものだと蛋白質が55gになってしまうため、
1400kcalで蛋白質40gの食事をお届けし
間食で低蛋白質・高カロリーのものをとっていただくことになっておりました。
(残念ながらS様はこのことをすっかり忘れておられました。)

2年前とご病状が変わっているかもしれないと思い、
最近の病院の先生や管理栄養士から指示をお伺いすると、覚えていないようで。
さらには血液検査データも見当たらなく、確認することができませんでした。
次回病院の先生や管理栄養士から食事に関する指示がでたら教えていただくようお願いし、
前回の指示と変わっていないことを前提にお話しをお伺いさせていただきました。


朝はパン食、牛乳1本程度、昼は市の配食を、
そして晩ご飯に毎日はーとの食事を食べておられます。

朝食で食べているパンはアンパンやクリームパンなど菓子パンが多い様子。
2年前の時点で蛋白質40gと制限が出ていたので
(通常1800kcalの指示ならば蛋白質75g程度)
朝食では出来る限り蛋白質を控えていただかなければなりません。
(薬を確認する限りでは糖尿病は発症していないようでした)
あんやクリームには食パンに比べて蛋白質が多いので、
食パンやクロワッサンやバターロールがおすすめです!
カロリーもとっていただきたいので、無塩バターやマーガリンをたっぷり塗ってはちみつをかけて食べていただくとよいですよ!
牛乳も蛋白質を多く含むので、できれば紅茶で薄めてミルクティーにしてはいかがですか?
など、朝食のアドバイスをさせていただきました。

『なるほどなるほど~。全然気にしていなかったですわぁ~』とS様。
そのくらいなら出来ると頷いてくださいました。

とその時、S様がいつも昼食で頼んでおられる配食弁当が届きました。
S様から『この弁当の中身もちょっと見てくださいな』と、
1か月分の献立も一緒にみせてくださいました。
カロリーは550~650kcal、塩分は2.0~4.0g、蛋白質も20~35gと日によって様々だったので、
まず第一に塩分に注意すること。
塩分が3g以上ある日は汁物を残していただくようお伝え致しました。
また、蛋白質もとりすぎると体に負担がかかるので、
肉や魚や大豆製品など蛋白質が多い日はメインのおかずを2/3程度残すことをお伝えしました。
いつも残すのではなくで、あくまでも献立を見て、塩分、蛋白質が低い日は全部たべてくださいね~!!

最後に、カロリー不足にならないよう、カロリーアップにお勧めのゼリーもご紹介させていただきました。

今回の訪問では、S様が実際食べている他社の配食弁当を拝見することができたので、
それに合わせて今後の食事の話ができました。

こういうところが『訪問』の良さですよね☆

S様はとても理解力ある方なので、
ところどころ『なるほどね~』頷きながら話はよく聞いてくださいました。
でも、どこまでちゃんとできるか… と不安気な様子。

一度にたくさんのことをお伝えしても、
ご利用者様が一度にいろんなことを改善することはなかなか難しいことです。
ましてや長年培ってきた食生活を変えるのは本当に難しい…

だからこそ、困った時、不安な時に相談に応じることができる存在でありたいと思っております!
そして実際に行動を変えられるアドバイスができるよう、サポートしていきたいと思っています!

食事療養は、はーと&はあとの食事がすべてではなく、
それ以外で何をどのくらい食べるのか、大切になりますからね~!!


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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