食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。
赤・黄・緑の葉がキレイな季節になりましたね。
少しずつ散っているのが残念ですが、今から街はイルミネーションが多くなる季節でしょうか♪


さて先日、いつも土曜日に栄養指導しているクリニックの会員の会に参加してきました。
会員で何度か参加している方、初めて参加される方、奥様が糖尿病で旦那様が同席される方、などなど30名ほど参加される中、私も初参加です。

その中、実は緊張のひと時でした。
参加する皆さんは糖尿病患者さんです。
通常の食事提供であれば、もちろんカロリーオーバー!今回は調節して下さるホテルでの開催だったため、ご協力を得て献立を立てました。
料理名・ある程度の材料名や分量をお聞きし、糖尿病患者さんでもしっかり食べていただける『ハレの日の食事』に調節するのは、少し難しいものがありました。
栄養価だけを気にして楽しめないものでもいけないし、頭の中で想像している分量や味付け、見栄えの華やかさがなくならないだろうかと心配になりながら当日を向かえました。

皆さんの反応はどうだろう?と緊張しながらでしたが、
『大』まではつかないようでしたが、何とか『満足』いただけたご様子でした。
反省点などもありましたが、糖尿病患者さんでも楽しめるコース料理の献立を考える、貴重な機会になりました。

患者さんから「糖尿病だし、何にも食べられない」という言葉をよく聞くことがあります。
もちろん、前後での調節は必要になりますが、糖尿病の方でも好きなものを食べたり、外食などもして良いんです!
今回はタンパク質が少し多い料理となったので、夕食のおかず量を少なめにして調節したり、いつも知らず知らずしている間食を控えていただくようにお伝えしました。
次の日にも、あっさりめの食事内容にしたり、腹八分目を心がけたりされると、更に良いです。

おいしいものを少しずつでも長く楽しむこと、そのために他の日に少しセーブすること、その『少し』の積み重ねが食事療養を無理なく長く続けられるコツなんだと思います。
特に在宅で行う療養の場合はそうなんだと!


最近特に実感しています。
管理栄養士は何もできない…、もどかしいなぁと。
行動を起こすのは患者さん本人。患者さんがどうしたいのか、どうなりたいのか、そうなるにはどうしたらよいのか…、
そんなことを一緒に考え、療養に前向きになれるようなきっかけ作りができていけれれば良いなぁと思ってます。
まだ十分にできていないので、今は『思っています』ですが、いつか『します』と言えるように★

121112_191459.jpg
先日、お休みをいただき、夢の国へ~♪
8年振りくらいにディズニーランド・シーへ行ってきました☆
ひと足先にクリスマスを楽しんできました。


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ
すっかり紅葉も進み、落ち葉の季節ですね。

先日、1ヶ月半ぶりに島の祖母の様子を見に行って来ました。
10月初めは9月に退院したものの、発熱を繰り返し、息も絶え絶え 一緒に行った母のことも分からず。寝返りのもできず、寝たきりの状態だったのですが…
恐るべし生命力、回復力(^^;
車椅子を自分でこげるまで回復していました。

母のことも分からなかったのですが、ちゃんと私のことも判別ができ
母のこともしっかり解り、筆談にも応じてくれました。

嬉しい限りです。

先日聴いた講義の中で、1970年頃の日本の食生活が長寿食だったという言葉を思い出しました。
「魚や豆腐などの大豆製品を食べていた。」
1970年は私の生まれる前の話ですし、
物心ついた頃は1980年代
きっとあの頃は、今のように揚げ物を頻繁に食べる日本人も少なかったのだと思います。

祖母も自分で作った畑の作物を食べ、漁師だったので
自分で取ってきた魚を食べていました。

やはり食べてきたものが違うのでしょう・・
お華の先生のお母様も大正生まれですが、まだまだ針を持ってお裁縫をしています。

講義の先生は食の欧米化と車社会になって、脂の摂りすぎと運動不足を指摘していました。

小さい頃から、ファーストフードのポテトや
ハンバーガーを大人と一緒に食べている今の子供たちが支える日本はどうなっているのかしら・・
と、某ファーストフードでよく見かける、ドライブスルーの渋滞を見るといつも思います。

先日、出会ったKさま。
この方も大正生まれの女性。
脳出血で倒れて8日間後に奇跡的に助かり、右半身に麻痺があるものの
元気にデイサービスでのおしゃべりを楽しみ、絵画やちぎり絵に励んでいます。

大正生まれの力強い、生命力を感じた週末でした。

はーと&はあと 管理栄養士 大都宏子

121116_0938~01.jpg

小豆島の寒霞渓の紅葉です。

121116_1007~010001.jpg

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。
急に寒くなりましたね。
こたつはもう少し待とうかと思っていましたが、がまんできず出してしまいました。
利用者さんの家でも、ストーブや暖房がついていたりと、もう冬がすぐそこまで来ているんだな、と感じます。

さて先日、新規の方の所に訪問に行ってきました。
50歳代のご夫婦と、子供さん2人の4人家族です。
お電話はご主人からありました。

「妻が糖尿と言われたので、食事を利用したい。自身も高尿酸血症があって、子供たちもちょっと体重が増えている」

さっそく翌日訪問しました。
「どうぞ、入って下さい」と、中にはいると、ご主人と奥様がこたつで座っておられました。
ご主人は身体障害があり車いすで、奥様は別の障害があるようでした。
お2人とも温厚な方で、少しぽっちゃりされています。
奥様は口数が少ないので、ご主人と話します。

お聞きすると、どうやら奥様の体調が芳しくなく、食事準備に困っており、かつ、血糖もあがっていてDrから食事制限をするように言われたとのことでした。
はーとの配送車をみて下さったのと、担当ヘルパーさんから相談にのってくれるからいいよ、と勧められたので、うちに電話を下さいました。
(ヘルパーさんは自立支援で入っていました。)

検査表は手元になく不明だったのですが、空腹時が280mg/dlの血糖のよう。
かなり高い状態です。血圧も薬を飲んでいるので、さらに合併症のリスクは高いです。

食生活を聞くと、時間が不規則。後ずれになってきて、夕食が深夜になることも。
また、お菓子はあまり食べないようですが、果物の量が多い・・
バナナ、柿、ミカン。
お惣菜の揚げものも家族4人で相当な量でした。
これでは体重が増えていきますよね。

不規則なのも、果物もダメなんでしょうね、とご主人。
奥様は苦笑い。

このままの生活を続けていたら、家族4人とも合併症になります。
起こってからでは遅いんです。

ご夫婦とも障害がありますが、食事療養は必要です。
子供さんの健康のこともとても気にかけておられますので、なおさら食事療養をしっかりしないと!

食生活の改善点は多いですが、まずは不足している野菜を3食食べるように約束してもらいました。血糖の上昇を抑制しますし、満腹感で食べすぎも防止。

「言われてみれば野菜少ないですね」と、ご主人、気づいていただきました。
大黒柱のご主人がまずその気になっていただけば、きっとうまく流れていくはず!

はーとの食事は、まずは週3で、家族皆さん分でお届けさせていただくことになりました。

その後、担当のヘルパーさんに報告に伺いました。
「よかった~、少しはやる気になって下さったんですね。食生活の問題点は多いと感じていたんですけど、私ではなかなか介入できなくて。
また相談にのってあげて下さいね」、と喜んでいただけました。

体重や血糖が下がるまで、もちろん下がってからも、食事の相談にのらせていただきます★
家族皆さん喜んでいただけるまで!


その報告のあと、事業所を出たら雨上がりで虹がかかっていました。
思わずパチリ♪
FxCam_1352878627876.JPG

はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」