食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは、めでぃはあと京都の辻本です。


今年度は、何だか担当の利用者様がご逝去されることが多い1年であったように感じます。
私が入社する前からご利用いただいており、長くご利用下さっていたO様や、担当として食事をご利用いただくにあたっての事前訪問からお会いしていたN様。
お食事をご利用いただくにあたって、皆様と出会うことができました。大変ありがとうございました★

1番辛いのは、最後の集金で家族様にお会いすることです。
ご利用いただいていた期間のお食事代金は、担当相談員が集金に伺うのですが、もう何とも涙が出そうになることが多々ありました。
しかし、それは辛さと一緒に、嬉しさ・やりがいを感じる瞬間でもあります。

先日も、ご逝去されたU様の娘様の所へ集金に伺いました。
U様はお一人暮らしで、自宅内で息をひきとられていました。
いつも通り配送員が夕食をお届けに伺うと、不在にされることなど今までなかったのに、この日はチャイムにも電話にも応答がありません。
コレは何だかいつもと違う!!と配送員さんから連絡があり、何とかケアマネージャー様を通じて娘様と連絡をとることができました。
確認に行っていただくと、お亡くなりになられていたとのことです。

いろいろあってU様とは接点のなかった娘様、そのため当社でも連絡先が把握できていなかったのですが、ケアマネージャー様を通じて連絡をもらえて大変よかったと感謝して下さっていました。
要介護認定を受けていたU様ですが、他のサービスを利用されることはなかったため、安否確認としても、外との繋がりとしても、当社との関わりを大切にして下さっていました。

娘様やケアマネージャー様と話すと、U様への愛情がたくさん伝わってきます。
U様の健康をサポートしていた仲間として、私も同じ気持ちになり、熱くなりました。


配送員さんが食事を届けてくれるのを心待ちにして下さっていたU様を思うと、改めて当社の配食サービスの役割とは、人と人との心を繋ぐ、まさに『はーと&はあと』なのだと感じました。
娘様から「こんなに良いお弁当屋さんがあるなんて!食事で困っている方がいたら、ぜひはーとさんを進めたい!!」と言っていただきました。

この気持ちを忘れずに、涙を強さ・熱い想いに変えて、これからの出会いも大切にしていきたい!と改めて思える機会となりました★


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは。
めでぃ京都の宮川です。

だんだん暖かくなってきましたね。雨の日も少し前のように凍りつきそうな日はなくなってきました。花の香りもします。春が来る時ってなんとなくうきうきします。

さて利用者様の中には、認知症がおありの方もたくさんおられ、ご家族の方と会って話すことも多々あります。
たまたま続けて何人かご訪問させていただきました。

F様、女性、80代の方。
新規で息子様がお母様の為に、配食をご希望されています。
訪問では、配食をご利用されるご本人にはお会いできず(外出中でした)、息子様とケアマネージャー様とお話ししました。
ちなみに、はーとの配食サービスは、ご利用前に訪問相談させていただいていますが、ご本人でなくてご家族とのご面談でも可能です。

息子様は同居なのですが、生活時間が違う為、食事は別でされています。
今までは、本人が自分で食事準備されていたのですが、惣菜や好きなものに偏っているので、とりあえずバランスの良いものを食べて欲しい、という息子様のご要望でした。

ご本人、認知が進み、鍵の閉め方が分からなくなったり、レンジの使い方が分からなかったり、部屋の中の家具の位置がおかしかったりといった症状が増えてきているようです。
買い物に行くこともあるようですが、基本的にはご自分の部屋で過ごされているよう。

デイサービスも受け入れに時間がかかり、今のところは週1回だけの利用なので、配送員とも会話して、少し刺激になればいいとケアマネージャー様。

だんだんと、自分の親が壊れていくのを見るのは、つらい・・と、息子様。

配食を利用していただくことで、息子様の心の負担を軽くするお手伝いができるよう、サポートします!

もうひと方、M様、この方も女性、80代の方。
1月より利用していただいている方で、サービス担当者会議に参加させていただきました。

この方も認知が大分進行しているようです。
徘徊がちょこちょこあり、警察に保護されたりもしています。
以前なかった失禁もあり、デイサービスへ行っても拒否があり、早退することも多くあります。
はーとの配食も拒否されることがあります。

会議に参加しているデイのスタッフやヘルパーさんからの報告に、
遠方に住んでるご家族は、少し困惑し、少し驚いて、少し悲しそうなご様子。

本人は、家にいたいと希望されているのですが、出かけて帰ってこられなくなることも、可能性として考えられるので、ゆくゆくは施設も検討しないといけません。

ここでのはーとの配食の役割は、M様が、元気に配食を受け取って下さるか、安否確認をすることです。
M様の様子や部屋の中の様子で、ふだんと変わったことはないか、あれば、関係機関の方へ伝えることです。

在宅での生活を、少しでも安心して長く続けていただけるよう、しっかり役目を果たしていきます!

はーとの相談員は、管理栄養士であるので、栄養相談ももちろんします。
でもその前に相談員でもあります。

相談員として、本人の思い、ご家族の思い、ケアマネージャー様の思い、周囲の人の思いを感じ、
今私にできることを精一杯やりたいと思います★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは☆北摂の大都です(^^)ノ

『2月は逃げる』とはよく言ったものです。
本当に2月はバタバタ過ぎ去ってしまいました(^^;

すっかり春らしい陽気になりましたが
また来週から『寒の戻り』があるそうです。
体調崩されないようお過ごし下さい。

さて雨の中、ある利用者さま宅へ伺ってきました。
高槻市在住、47歳男性、Hさま。
お母様と二人暮らしです。

糖尿病があると聞いて伺ったのですが、すでに病院からは糖尿性腎症の食事が必要と
言われて退院されてきました。

これまでの病歴を確認すると・・
糖尿病と診断されたのは39歳。しかも脳内出血で倒れ緊急搬送され
そこで初めて糖尿病が発覚。

糖尿病の恐ろしさは合併症があること。
特に自覚症状がないまま糖尿病が進行すると
毛細血管での障害が糖尿性腎症や糖尿性網膜症を引き起こし、
大きい血管での障害が心筋梗塞、脳梗塞を引き起こします。
このHさま、脳内出血で倒れてから命は取り留めたものの、右半身麻痺が残りました。
少し言語障害も・・
39歳の若さで麻痺(><)
最近は50歳代、60歳前半で
脳梗塞が原因で半身麻痺になられた方に出会います。
39歳、私が出会った最年少・・
まだまだ、これから働かないといけない年代なのに。残念です。
39歳からずーっと目の悪いお母様がお世話をしておられます。

この度、糖尿性腎症の食事療養が必要になたわけですが
普段の食事をヒアリングすると
スナック菓子や、牛乳が大好きで、水分補給といえば牛乳をゴクゴク・・

糖尿性腎症の食事療養で一番困るのが
『必要エネルギーの確保と蛋白質の制限との兼ね合い』
です。
今まではエネルギーを摂り過ぎないよう努力してもらっていた考えを
180°ひっくり返して蛋白質制限をし、糖類や油を使ってエネルギー確保をして頂くという考えに
切りえていただかないといけないのです。

幸か不幸か?Hさまは意識して血糖コントロールをしていたわけでなく
好きなものを好きなように召し上がっていたので、
初めから、「蛋白質制限と必要エネルギーの確保」の食事療養を始めてもらうので
少し導入しやすかったかもしれません。

しかし、高齢のお母様が食事の用意をされるので
塩分の多い食材は使わないように・・
主菜の魚、肉類は手のひらに乗るくらいの量で・・
朝食は・・
間食は・・の説明をすること1時間弱
その間に
「カルピスは飲んでも良いかしら?牛乳はコップに何杯までならいいの?」
と言った同じ質問が何度か入り(^^;

とりあえず、その日の指導を終えHさま宅をあとにしました。

39歳・・若いですよねぇ。
まだまだ長い人生。少しでもコントロールして頂きたいものです。
改めて、食習慣の重要性と糖尿病の恐ろしさを再認識した
訪問でした。

あれからまもなく1週間。
「牛乳をコップ半分までに・・」の私の言葉に
言葉を失っていたHさま。
ちゃんと守ってくれているかしら?

はーと&はあと  管理栄養士 大都宏子

北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。こちらも覗いてみてくださいね~!

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」