食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。めでぃ京都の寺田です。
夏真っ盛りだというのに猛暑日は避けており
気持ち少しだけ過ごしやすい気候。
このまま続いて欲しいですね!

さて、4月に担当者会議に参加させていただいたM様のお話です。
平日はヘルパーさんが食事の用意をされ、
日曜日のみはーと&はあとの食事を利用しております。
M様は要介護4でほとんどベッド上で生活されておりますが
糖尿病性腎症のため透析回避を目指し
ケアマネージャー様、訪問看護様、ヘルパー様など介護スタッフの方々が
食事療養に力を入れておられます。

3か月がたち、フォロー訪問をさせていただきました。

今回は担当者会議ではなく単独での訪問予定でしたが、
家の中からガヤガヤと賑やかな声が…
家の中に入ると 訪問看護様、ヘルパー様が訪問中の所でした。
ご本人様はバイタルチェック中、ヘルパー様は調理中…
とても忙しい時に訪問してしまったようで
また出直そうかと思っていると、
ヘルパーさんから、
『食事のことで相談に乗ってください!』と声をかけてくださったので
そのまま様子を教えていただくことにしました。

肉の量はこのくらいでよいのですか?
カレーやハヤシライスを時々作っているのですが
ルーはどのくらい使ってよいのですか?
サラダはこんな形で毎日用意していますがどうでしょう?

M様は蛋白質制限、塩分制限が必要な方。

このヘルパー様は最近M様の担当になったばかりだったので
一食分の目安量が正しいのかどうか不安に思っておられたようです。

料理の実物を確認させていただき、
冷蔵庫、冷凍庫の中も見せていただくと
肉や魚の1食分を30g程度にわけてあったり
減塩の工夫をきちんとされている様子が伺えました。

確認させていただくことで安心されたようです。


訪問看護様にもM様のご様子をお伺いすると、
血糖値はとても安定されてきたが
体重が増えていることが今の問題点だと教えてくださいました。

食事記録を見てみると
昼ごはんが麺類など簡単なものになりがちで、バランスが崩れておりました。
ヘルパー様によると『昼は夜用に作っているおかず(煮物などが中心)の残りを少し食べる』と教えていただいたので
塩分や糖分の摂り過ぎにつながる可能性を考え、
生の野菜サラダを追加していただき、マヨネーズで食べていただくことをお伝えしました。

それぞれが思う問題点や解決策について話しあった結果
『M様は最近ようやく間食をやめることができるようになったところだから、次はバランスを改善することと塩分を引き続き控えていくことで様子を見ましょうか』
ということでまとめ、訪問を終えました。


M様宅を訪問させていただいたときは、忙しい時に訪問してしまったかなと思いましたが
結果的に、訪問看護様、ヘルパー様とお話しすることで
最近のご様子をより確実に把握でき、いろんな視点から解決策を考えることができ、とても充実した訪問になりました。


他のご利用者様のフォロー訪問をする時
ご利用者様の状況をうまく聞き出すことも多々あります。
今回の訪問は、
ケアマネージャー様はもちろん、訪問看護様やヘルパー様など
いろいろな方から情報収集をしながら
ご利用者様のフォローをしていきたいと改めて感じるきっかけとなるよい訪問になりました!
今日もまた、がんばります☆


はーと&はあと 管理栄養士 寺田満里子

こんにちは、めでぃはあと京都の辻本です。
めずらしく久しぶりにほんのちょ~っと包丁を握りましたよ♪
ヘルシーブログを担当したからですがっ。暑い夏を乗り切りましょう!!


さてさて、土日に体重増加してしまうのは、土曜日に栄養指導をしているクリニックの患者様のT様。
T様が来院されたのは、4ヶ月前。糖尿病・脂肪肝との診断でした。

体重の変化をグラフに記入していただき、日々の体重変化を見ていきます。
几帳面なT様は、いつもわかりやすく見やすい、記録をつけていて楽しいと思えるようなグラフにして、見せて下さっています。
そこで気付いたのが、栄養指導に来られる1ヶ月ごとで見ると体重の変化はほとんどないのですが、1週間ごとに見るといつも土日に体重が増加し、平日に体重が減少するというリズムがありました。

T様も「なんでだろう??」と。
外食した時や、ちょっと高カロリーの食事をした時には何を食べたか記入していただくことを提案し、次回に確認してみると…。

外食や高カロリーの食事が土日に結構偏っていることを発見!
今度は土日の食事のみ具体的に記入していただくことを提案し、次回に確認してみると…。

ラーメンなどの外食が多く、お寿司などを購入して食べたり、そうめんだけになっていたり…。それが、昼と夜に重なっていたり…。
平日はしっかりとバランスの良い食事を心がけておられるT様。なんで、土日だけ??

ふと、調理者の奥様も土日はお休みかと質問してみました。
「そうなんです、そういえば土日は一緒に出かけてそのまま外で食べることが多いなぁ。
帰ってから食事を作らせるのもなぁ、ゆっくりしたいだろうしなぁって思うと、出来ているものを買って帰ることも多くなってるなぁ。」
っと思い出してお話して下さいました。
土日の体重増加は、T様のその優しさが原因だったのですね!

土日の偏りは大変気になるところですが、逆に平日にしっかりと療養できているのは奥様のおかげですよね。
土日もお昼か夜か、どちらかだけ食事準備をがんばっていただきたいことを提案し、今月の栄養指導を終えました。
来月の体重変化グラフはどうなっているでしょう?楽しみにしています★


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台風も過ぎ去り、また暑い日が続きそうですね。晴天の鴨川でのんびりと…♪
花火にプールに、暑さの中にも夏を満喫していきたいものです♪


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日の台風は驚きました。
こんな時期に台風?!ホントに来るの?!と思っている間に、雨がバラバラ振って、その後風も強くなり、バイクも飛ばされるかと思いました。
利用者様も怖かった、といっておられる方がありました。
特に1人暮らしだと家がガタガタなって心細いことだと思います。
でもそんな時でも休まずにお食事と安心をお届けに伺います★

さて、嚥下咀嚼サポートサービスが始まって、3ヶ月ほどたちました。
少しずつご相談が増えてきています。
私も、2名の方を担当させていただいています。
今回はそのうち1名の方の話です。

80代の男性で奥様と2人暮らしです。
最初は奥様からのお電話でした。
奥様、腰を痛め食事準備が負担になってこられ、食の細い主人の分だけでも、と配食の試食を申し込まれました。
健康食の試食を1食持って初めてお伺いしたのが5月です。

奥様が迎えてくださいました。
ご主人は奥様に呼ばれて私がお持ちした試食を見に来られました。

見たご様子、かなりのやせ型の方。
ご主人は、試食をチラッと見られ、「多いなぁ、食べられへん」と一言。
「しんどい」と言って、すぐに奥に戻られてしまいました。
奥様も試食のご飯の量(普通盛りで200g、中茶碗1杯)を見て、
「これならお父さんの1日分ねぇ・・」と。

え?!普段の食事量、どれだけ少ないんですか?!と思い、お聞きしてみると、
1食あたり、ご飯は小鉢(お浸しを盛るような)に1杯、お芋の煮物やゴマ豆腐等の惣菜1人前以下、スキムミルク入りフルーツジュース1杯程度。
これを1日3食と、間食にどら焼きを時々。
おそらく1000Kcalとれているかとれていないか・・

ご主人は好き嫌いも多く、奥様も困りきって、半分諦めも入っている様子です。
配食もこれなら食べれないし、いらない、と言うに決まっている、と。

身長約170cmに体重約40kgと、BMI13台と、やっぱり「やせ」です。
介護保険は申請中で、まだサービスは受けておられずです。
病院は嫌いで全然行っていないようです。
が、先日久しぶりに行って、エンシュアリキッド1日2缶処方されていました。
でも味が合わず飲んでいない状況。

このままだと、栄養不良で命も危険と思いなんとか相談に乗りたいとお伝えし、低栄養の方への補助食品を利用してみたらいかがか、とサポートサービスの提案をしました。
奥様「そうねぇ、それが食べれたらいいものね」とサポートサービスの会員になられました。

それから、何回かお電話や訪問をさせていただき、本人の嗜好をお聞きし、奥様と相談し、いろいろサンプルの補助食品を試していただきました。
が、冷たいもの嫌い、ゼリー嫌い、レトルトおかずもまずい、ジュースも味が普通のと違ってまずい、甘いものもあまり好きな方ではない。

あれもこれも嫌。
ということで、提案した補助食品は尽くお口に合いませんでした。

ご本人に何が何でも聞かねばと思い、もうじゃあ、何が食べたいですか?と聞くと、
「好物のウナギかな。あとはスキムミルクを入れて自分で作っているジュースはおいしい」と。
でも好物のウナギ味の高カロリーの補助食品は口に合わずでした。

ウナギはウナギで買ってきて時々食べてもらうことにし、
普段の食事をもう少しなにかプラスしていただけないものなのか・・

原因がなんのか、をつきとめるのが一番と助言をいただきましたが、この方の原因は、いまひとつ分からずです。

7月になり、再度訪問し、ご本人にとにかくいろいろ食品名を挙げて、これなら食べれそうですか?と片っ端からお聞きしてみました。

すると、「カロリーメートなら前食べてたし食べれるかな」という回答。

よかった食べられそうなものがあった!
ご自分で近所のコンビニには行かれているので、カロリーメートを買ってきて1日に食事の時に1本ずつ食べていただくように約束しました。

これでしばらくおいてまたお電話しようと思います。
このご主人は結局補助食品の利用はなしですが、相談サポートは継続してさせていただきます。

サポートサービスのメインは補助食品を利用していただくことではなく、食生活の相談です。
相談の結果、その方に合った方法で、食生活が豊かになり、健康状態が維持できれば、これほどうれしいことはありません。

この方のように“食べない”方への相談は、配食サービスのご利用の方では、途中でサービスが停止してしまうので、あまりありませんでした。なので戸惑いました。

もっともっといろいろな方のそれぞれに異なる相談を重ね、経験を積みたいと感じています。

関係機関の方へもまだまだ十分に周知はできていないので、徐々にしていくつもりです★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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