食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは!
ファシリティーフードサポート(FFS)事業部の柴田です☆
今日は、製造先の衛生巡回のため、福井県武生市に行ってきました。
天気がよく雲一つない青空だったこともあり、
川や山に囲まれた町並みがとてものどかでキレイでした(^_^)/

さて先日、
『とあるグループホームでは、便秘が3日間続き下剤をのんで下痢になる。
この悪循環を繰り返しているらしい。
デイサービスではいったいどうなんや?!』と宮崎社長から問いかけがありました。

在宅でも、同じように便秘で悩んでいるご利用者様がいらっしゃったのを
思い出しました。
『ずっと便秘が続いてしんどいんや。だから薬局で買った下剤を買って
飲んでみたんだけど、そしたらおなかが緩くなって・・・』

こういう場合、
勝手に自分の判断で下剤を服用するのではなく
まず主治医の先生に相談してみては?と
お答えするようにしていましたが・・・
高齢者と便秘。

よくある問題だと思います。

高齢者が便秘になる原因はいくつかあります。

まず、加齢による食欲低下です。
食事量が減ると、食物繊維摂取量も減りますし、便自体も少なくなります。

さらに、大腸の蠕動運動の力も衰え、便が大腸を通過するスピードが遅くなり
便の水分が吸収されすぎて、硬い便が出来上がります。

肛門の筋力も低下、いきむ力も低下。

よって、排便が難しくなるのです。

また、服薬による副作用も影響します。
腸内環境が悪くなり、腸の働きを弱めてしまいます。

運動不足も便秘の原因の一つです。

排泄時の環境(リラックスできるか空間か?)も関わってきます。


おむつではなく、下剤や浣腸ではなく、
自分の力で排泄すること。

人が人らしく生活するために必要な要素です。


便秘予防のために管理栄養士ができることは
パランスよく、よく噛んで食べていただくこと、
そして十分は水分補給を促すことだと思います。
(高齢者は1日1500ml程度は必要!
しかし在宅で生活する高齢者は600ml程度しか摂取できてないケースが多いようです)


高齢者が家以外で過ごす場所として利用されるデイサービス。
デイサービスのコンセプトは施設それぞれ異なりますし、
利用者様の利用目的も人それぞれ異なります。

在宅で快く過ごすためにデイサービスができること、
さらにはそこに食事を提供しているFFS事業部の管理栄養士(私!)ができること。

現状をもっと把握して、これからの施設向けの食事としてのあり方を
自分なりに考えていこうと思います☆

はーと&はあと 管理栄養士 柴田満里子

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。

少し前になりますが、ヘルパーさんを中心に『嚥下機能に低下について~口から食べる楽しみを感じるために~』をテーマに、勉強会を行いました。
デイサービスの職員さんも数名参加して下さり、 “施設向け食事提供サービス(ファシリティーフードサポート事業部)”で担当されている、柴田さん・粟田さんが同席してくれました。
身内がいると、いつも以上に緊張は倍増っ!…ちゃんと話せていたか、心配です。


まずは、嚥下機能が低下するとなぜいけないのか?
①栄養不良:脱水症、低栄養、やせ
②誤嚥:呼吸器合併症(肺炎・無気肺)、窒息
③食べる楽しみの喪失:QOLの低下
これらを防ぐために、どんな症状に注意しないといけないのかを知ることで、見るべき点がわかり、注意して観察することができます。
例えば、むせ・咳が多かったり、いつまでもモグモグしていて飲み込むことができなかったり、食後にがらがら声だったり…。
他には、食べ始める時に食事に集中できる環境がなかったり、食欲低下・体重低下が起こったり、食事時間が長くなったり…。

嚥下機能の状態は日々変化します。
ご家族やヘルパーさん・デイサービスの職員さんなど、高齢者の周りの環境にいる方が、少しの変化に注意して観察したり、ひと工夫することで、嚥下機能が低下した方でも、安心して安全に、口から食べる楽しみを損なうことなく、豊かな生活を送っていただくことに繋がります。

また、そもそも口腔の役割とは何なのでしょう?
①食べる
②話す
③呼吸する
そのため、普段からの会話もアセスメントに繋がります。
特に食事前には準備運動の1つとして、会話すると大変良いです。
よくデイサービスで食事前に歌ったりしますよね。それも1つです。

勉強会の最後には全員でトロミをつけました。
トロミをつけたキザミ食は、そのままで食べるよりも飲み込みやすいことを感じていただいたり、逆にトロミをつけ過ぎた水分を飲むことが結構しんどいことなどを、感じていただきました。
普段接する高齢者の方の気持ちに少し近づいていただけたようです。


以前に参加した講習会で、「75歳以上の高齢者は嚥下障害を伴っていると思って接すること」と聞いたことがあります。
ブログには書ききれないことがまだまだたくさんあります!
伝えたいこともたくさんあります!!
なかなか在宅でサポートしてくれる管理栄養士はいないものです。
困った時には、一度ご相談下さいませ★

来年度も気持ち一新、がんばりたいと思います!
これからもよろしくお願いします☆


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは。
管理栄養士の宮川です。

雨が降ったり、風が吹いたり、暖かくなったと思ったら、また寒くなり、
落ち着かない天気ですね。
先日、桜の花が、1つだけ咲いているのをみかけました。
不安定な天気なので、フライングして咲いてしまったのでしょうか。
とにかく春が待ち遠しい今日この頃です★

先週、1人の利用者I様の家で「食事を見直す会議」がありました。
訪問看護師の呼びかけです。参加者はケアマネージャー、ヘルパー、I様の息子様と娘様、そして、私です。

I様は、糖尿病です。女性の方で88歳になられますが、お気持ちはとてもしっかりされています。
ただ、少しわがままな方で、ご家族も甘やかしておられ、間食もされますし(聞いても本人は間食していないと言われるので分かりませんでした)、お届けしている食事も栄養コントロール食ではなくて、健康バランス食にしていました。

ところが前回の退院後からヘモグロビンエーワンシーが徐々に上がってきています。
6%だったのが今は8%になっています。足のむくみもあり、腎機能の低下も心配です。

病院だったら安定していたのに、配食も利用しながらいるのに、家ではなんでこんなに上がるの?ということで、「食事を見直す会議」が開かれた訳です。

集まったメンバーの情報と、本人の話から、
どうやら缶コーヒーを飲んでいたり、人にあげる為のお菓子を自分で食べていたりがあるようでした。近所の親戚が、和菓子をもってきてくれたりもあるようです。
また、1人でいると、全然動かずにいるので、運動不足も血糖上昇の原因になっているようでした。

「このまま血糖が上がり続けると、インスリンを打つことになるよ、1人で打つのは難しいし、ご家族も大変でしょ?」と看護師さん含め参加者皆の説得に、I様もしぶしぶ頷いてくれました。

配食は栄養コントロール食に変更し、週2回のデイの食事もカロリーを調整し、配食がない日に家族が購入してくるお惣菜も選び方を、ご家族にアドバイスさせていただきました。

デイの日のおやつだけは、OKとするかわり、
家ではおやつを食べない事をI様は約束されました。

1ヶ月、集中的にやってみて、検査結果次第でまた見直すことになりました。

I様、ちょっと不服そうな様子はありますが、こんなに大人数に言われてはもう何も言えん、という感じです。

まずは、1ヶ月、4月の末頃まで、様子をみましょう、ね。

在宅での食事療養を続けるには、こういった多職種の連携がかかせません。
食事療養ばかりでなく、在宅の生活を続けるには、絶対に連携が必要です。

I様、今回決めた事に、きちんと取り組めば、きっと改善しているはずです★
改善した事を皆で喜ぶ事ができれば良いと思います!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」