食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
ここ最近気温の変化が激しかったせいか、
私は少し風邪気味です。(><)
悪化しないよう、よく食べ、よく寝て、うがい、手洗い、忘れずに
気を引き締めてまいります!!


さて、今日は先日新規訪問に伺った74歳、独居、男性0様のお話しです。
O様は、糖尿病をお持ちです。
10年前に奥様を亡くされたため、ご自身で食事の支度をされてきました。
肉じゃが、ヒジキ煮や水炊きなど煮物、炊き物系の料理が得意のお方です。

O様は1週間程前に心疾患を患い、リハビリも必要になったため、
食事支度の負担軽減のために、配食の利用をお考えでした。

O様は自立心が強くとてもしっかりしたお方。

料理ができるといっても、やはり男一人での生活なので、
だめとわかっていても、自分の好きな食生活を改善できないといっておられます。

まずはO様の食生活についてお伺いしました。


『普段の食事はどうされているのですか?』と
お伺いすると、
『自分作ったり、スーパーで買ってきたりしています。
スーパーで買うときは、きんぴらごぼう、筑前煮とか、お惣菜系とか
なるべく野菜ものを買ってきます。』

野菜を食べるよう意識されているのですね!

続けてお伺いすると、だんだんO様の偏食ぶりが明らかになってきました!!

『僕は、ずーっと昼食抜きの生活を20年も続けてきた。
朝が起きるのが遅いので、昼はおなかがすかないんです。
でも間食は一切しないんですよ。』

朝ごはんは何を召し上がっているのですか? 
と私。

『パン好きでね。メロンパンとか、アンパンとか蒸しパンが大好きで
食パンを食べた後に菓子パンを食べることが大好きなんです!
これがないと食事に満足できないんです!!』

O様はパンのほかに、豆乳を1本飲まれているとのことでした。

炭水化物に偏っているうえ、菓子パンを1個食べるのでかなり高カロリ―!

「メロンパンは1個450kcalもあるんですよ!!
うちでお届けするお食事は1食500kcal 程度。
これとほぼ同じカロリーなんです!!
メロンパンもアンパンも蒸しパンも、血糖に影響するお砂糖がたくさん入っているので
このまま続けていると、合併症にもつながりますよ~(><)」

メロンパンがそんなにカロリーがあったとはご存知なかったようで、
「え~!!」とびっくりされておりました。

『でも、これがないと、どうしても満足できない。
体のためにも、やめれないといけないことも分かっているんだけど
これが楽しみだったから…』

メロンパンやアンパンがやめられないなら1/4に切って 一回の量を減らしてみたらどうですか?
と提案してみると、

『1/4はすくないから 1/2なら行けます! (でも納得されていない様子で…)』

「物足りない分は、果物なら少し食べられますよ!」
とお伝えすると

『果物いいですか?そしたら バナナが食べたいです!僕バナナ好きなんですよ~!!
そしたら僕、メロンパンの代わりにバナナたべます!!』

バナナは果物の中でも糖質が多い果物です。
O様は、血糖値に影響のでやすいものがお好きのようです。

でも、メロンパンを食べるよりはバナナのほうがよいので
朝の菓子パンのかわりにバナナ小一本に代えることで納得されました。

本当はバナナよりもみかんやグレープフルーツいちごなとにしていただきたかったのですが
ご本人様が納得のいく方が、実行しやすいですからね!

あとは簡単に食べられるお野菜として、キュウリやミニトマトを提案すると
『キュウリなら食べれる』とのことでした。

さて、O様の新たな朝食スタイルの始まりです!

長年続けてきた習慣を変えることはとても大変なこと。

O様には改善して頂きたいことがたくさん見受けられましたが
まずは朝食から改善していけたらいいなと思っています。

O様の食生活改善のお役に立てるよう
サポートさせていただきます☆


はーと&はあと
管理栄養士 
寺田 満里子

こんにちは、めでぃはあと京都の辻本です。
2月はめずらしく、四つ葉のタクシーを3回見ました☆
私にも、皆様にも、何か良いことありますようにっ♪


さて最近、「社会的にも当社の利用者様にも、腎臓病の方が増えてきているように感じるのですが、ご担当の方で腎臓病の方っておられますか?」とご訪問した、ある事業所様。
すると、Kケアマネージャー様から、「もう透析されている人でね…」と話し出して下さいました。

この方は、糖尿病から腎臓病へ移行し、透析にいたられたようです。
現在は6ヶ月ほど入院されています。
透析導入前に1方の足を切断され、義足で過ごしておられましたが、血糖コントロールの不良が続き、ついに今回の入院でもう1方の足も切断することとなられたようでした。
しかし、ご本人様はそんな中でも全く自覚がないようで、二人三脚で支えている奥様も困っておられるとのことでした。

病院にいる間は検査数値が良くなるのは当たり前です!自宅に帰ってからが大変重要なんです!!
いくらインスリン注射や服薬により、病状が安定している傾向にあっても、やはり最後には食事が大変重要なのです★

K様より、病院側は数値が良くなったら「帰宅して良い」と判断されますが、両足を切断されている中、自宅は階段で上らないといけない場所だそうで、帰宅してからも負担が大きいようです。
今までも入退院の繰り返しばかりが続いているようで、ご家族様はこのまま入院させるか、入所されるかでお考えのようで、K様もどうしてあげるのが良いのか悩んでおられました。

ご自宅での生活を支えるという意味では、私たちも同じ気持ちです。
「ご本人の意思を確認し、もしもご自宅へ戻ることができたら、その時にはお食事が必要になると思うから、助けてもらうと思うわ」とK様からお言葉をいただき、事業所様を後にしました。


K様から話を聞き、両足を切断されていますが、病状の自覚や療養への意識もなく、入退院の繰り返しを繰り返しているばかりに、入院させておくままか、入所させるかで周りのご家族様が悩んでおられるという現状に寂しさを感じました。
病院から在宅に戻られてご自宅での食事療養を継続的に行うことで、食事療養へ意欲的になっていただけるような、入退院の繰り返しが少しでも減るようなお手伝いを、在宅食生活サポート事業部の管理栄養士として今後も努力・努力です!!


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
雨が降るたびに暖かくなってきますね。
こたつの上から冬の風景の代表ミカンも消え、だんだん春らしくなってきました。
もう3月、年度末、今年度総まとめの月です。
来年度は10周年を迎える年でもありますので、気を引き締めていかないと!!

さて、2月末に集団栄養指導を行いました。
栄養指導を受託している医院さんで、毎回違ったテーマで通院患者さんや地域の方向けに定期的にしています。

今回のテーマは、「お茶の効用について」です。
実はお茶に関して、1月にNHKためしてガッテンで、緑茶についての特集がありました。
それによると、緑茶がガンを予防したり、生活習慣病を予防するとか・・
本当?なんで?
お茶について詳しく調べたことがなく興味もあり、テーマに選びました。

集団栄養指導にいつも来てくださる方は、ほとんどが50代、60代の主婦の方です。
栄養相談時に「テレビで見たんだけどこれっていいんですか・・・?」なんて質問よく受けます。

今回も、皆さん、見た見た、とうなずいて聞いて下さいました。

内容について少しご紹介します。

水分と体の関係から。冬でも脱水は起こります。
常に暖かく乾燥した部屋にいる、寒くてトイレが近くなるのでお茶は飲まない、こんな方多くおられました。

知らないうちに水分は蒸発していますので、(自分の体重×30)mlくらいは意識してとるようにしたいものです。

そこで、何を補給しますか、ということで“お茶”の登場です。もちろんお水でもかまいません。

水分を補給することで血液の流れをよくし、脳梗塞や心筋梗塞を予防することにつながります。
さらにお茶の渋み成分、特に緑茶に含まれる、「茶カテキン」。
これは今話題のファイトケミカル(第7の栄養素とも言われています)であるポリフェノールの一種で抗酸化力を持ちます。

この「茶カテキン」が、発がん抑制作用をもつのではないかと言われているようです。血中コレステロールを低下させたり内臓脂肪を減少させてくれるのは、すでに証明済みです。
テレビでいわれていたように、静岡県掛川市ではがん死亡率が日本一低いと出ているようですが、緑茶をよく飲むことがやはり関係しているのでしょう。

ちょっと参加して下さった方には成分のあたりは難しいようでしたが、皆さん、
ふんふん、やっぱり緑茶はいいのね。
お茶云々の前に、水分とるようにしないとね。
昔は茶道をしていたのよ。
と、いろいろ反応してくださいました。

最後に医院さん併設のデイサービスの施設長が、この日のテーマにちなんで、お抹茶をたててくださいました。

ほっこり和菓子と抹茶をいただきながら、皆さんワイワイとおしゃべりを楽しまれました。

お茶の成分云々よりも、お茶を飲んでほっこりして、笑って、皆と話すことこそ、健康に良いのかなと感じました。
怒っていても、「まぁまぁお茶でも飲んで落ち着こう」って思いますもんね。お茶の効果は計りしれません。

ちなみに緑茶の香り成分にはリラックス効果もあるようです。

こんな感じで集団指導をしていますが、準備段階で調べている時には気づかないこと
で、集団指導後に気づかされることが多くあります。
次は6月に予定しています。何のテーマにしようかな。
毎回楽しみです。

この集団指導後、家のお茶もおいしい緑茶にしてみました♪
家で食事後にゆっくり飲むとリラックスできます。


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

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