食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは、めでぃ京都の藤本です。
この間までちょっと寒さが和らいでいたのに、また冬に戻ってしまいましたね。
2月もあと半分。
2月は逃げる。あっという間に過ぎていっていますが、
春はもう少し先みたいです。

さて、今日は配送員さんの話を少ししたいと思います。
めでぃ京都では月に1回、配送員さんとのミーティングがあり、様々なテーマでグループディスカッションをしています。
先日のミーティングでは、配食を停止してしまわれた方にもう少し何か出来ることはなかったのか、というようなテーマで話し合いました。

1月の停止の方を個別に追い、
なぜ停止になってしまったのか、
停止になる前に何か働きかけられなかったか、
様々な意見が交わされました。

その中で私の心に残ったのは、あまり食べられなくなり、配食が余ってしまうようになったために停止になった方。
毎日の昼と夕に食事を取っていただいてました。
配送員さんからの食事は食べられていますか?の声かけには食べられていると答えておられたそうですが、実は冷蔵庫の中に食事がたまってしまっていたそうです。
停止になる前には体調を崩しておられたとのこと。
すかさず、その方の担当ではない配送員さんからの意見が出てきます。

体調不良と言っておられたなら、尚更食事は食べられているのか、残食はないか、もっと声かけしたり、食事量を把握しておくべきだったのではないか。
体調不良はサイン。食べておられないようなら、家族様やケアマネさんにお伝えするべき。
毎日昼夕のお届けで食事が余ってくるなら、昼だけや夕だけ、月・水・金など、利用頻度を少なくする提案をしてみてもよかったのではないか。

他にも色々と意見はでてきました。

私たち以上に利用者様に近い存在の配送員さん。
日々の様子や利用者様の声を直接見たり聞いたりでき、信頼関係も生まれ、
楽しくお話ししたり、時には悩みや困り事なども聞いておられるのだと思います。

利用者様の生活を知り、
利用者様のちょっとした変化を敏感に感じ取ること。
それが出来るのが配送員さんの強みです。

そんな配送員さんだからこそ、
停止になってしまう前になんとか出来たかも知れない。
停止になってしまったあの方は今どうしていらっしゃるだろう、大丈夫かな。
今からでも何か手伝えるかもしれない。
もしかしたら停止になってからまた困っておられるかも知れない。
など、いろんな思いを持っておられるのだと感じました。

今回のディスカッションでは配送員さんの熱い想いや、細やかな気遣いを感じられて、
私も、もっともっと利用者様のことを知って、サインに気付いていける相談員でなくちゃ!!と気合いが入りました。
利用者様が困っておられるならなんとかしたい。
その思いは、はーとのメンバーも、配送員さんも、みんな同じなんですよね。
みんなで利用者様を少しでもサポートしていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
少しずつ暖かくなってきましたが、インフルエンザや風邪が流行っているようですね。
北摂の配送員も1名風邪をひいてしまったようで…心配です。
私も風邪をひかないように、うがい、手洗いをしっかり行い気を付けようと思います。

さて、今日は“チームワーク”で塩分制限食をご利用いただくことになったY様のお話しです。

ご相談者様は、ケアマネージャーのF様。

Y様は認知症をお持ちです。
もともと自分の意志が強いお方なので、ご家族とケンカをされることもしばしば。
機嫌を損ねて、ヘルパーや訪問看護のサービスもいらない!とおっしゃることもしばしば…
とても気性の激しい方なので、配食を受け入れてくれるかわからないけれど
Y様の心臓の状態を悪化させないために、
塩分を控えたお食事をお届けしたいとご相談をいただきました。

私もY様の担当者会議に合わせて、試食をもってご訪問させていただくことになったのですが
Y様の機嫌を壊さないように、流れはすべてケアマネ―ジャー様にお任せすることになっていました。

担当者会議にはほかに弟様、ヘルパー様、訪問看護の看護師様が参加されました。

ケアマネージャー様から
『はーと&はあとの食事は、病院から指示されたものということにしてください!』
との指示。
 
まずはスタッフみんなでY様をその気にさせようと盛り上げる♪♪

『病院の先生から、Y様のお体に合わせて、カロリーや塩分をきちんと計算して届けてくださったんですよ』
『へ~、Yさん、すごいですね!これで安心ですね!』
『Yさんの名前入りだし、Yさんのために作ってくださるみたいですよ』
『よかったですね~Yさん!』
『おいしそうじゃないですか!Yさん。どうですか?』

すると、

「あら、毎日届けてくれるの?それは助かりますねえ。うれしいわあ」とY様。

(スタッフみんなで「よし!!」と心の中で頷く)

『みんなYさんにずっと元気でいてほしいと思っているんですよ~』

「ありがとうねえ」

『じゃあ、お食事は決まりですね!』
『じゃあ次!ヘルパーさんの入る時間なんですけど・・・』

テンポよくお食事の事が決まり、次の議題に進み、そして更に次の話題に進み・・・


最後はYさんの好きな卓球のお話や、お化粧のお話をして、
Y様の若いころの話を聞かせていただいて・・・


終始上機嫌で、ケアマネージャー様の意向通り話をして会議を終えることが出来たようです。

認知がある方は、
10分前に「イエス」だったことが、急に「ノー」になったりと、
新たなサービスを導入したり、変更することに手を焼くケースが多いようです。

ですから、その方の気持ちを上手にのせるために
スタッフ皆で雰囲気を作って、会議を進めていくことが大切なんですね!

私はY様の担当者会議に出席するのは初めてだったのですが、
スタッフ全員のチームワークは素晴しく、私自身教えていただくことが多い場となりました。
そして、自分も、ご利用者様を支える介護スタッフの一員であることを再認識することができました。


Y様のお食事は今日からスタート。
Y様と、Y様のスタッフの方々とはーと&はあととのお付き合いはこれからが始まりです!
"チームワーク"意識して今日も1日頑張ります!

はーと&はあと
管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
少しづつですが暖かくなっていますね。
梅の花がちらほら咲いてきています。
立春もすぎ、ちょっとだけ、春の気配です。
大都さんと同じく、自然に感心します。
寒いのも、もうひと踏ん張り!!だったらいいな。

今回は先日参加した腎臓病のセミナーの話です。

年が明けて、私の担当の新規の方で5,6人ほど、腎臓病の方がおられました。
多いなあと感じています。皆透析になりたくないと、食事療養に取り組みたいという方です。

腎臓の方の食事は、たんぱくの制限がはいってくるので、
在宅で実行して継続していただくのは、慣れるまではなかなか大変です。
はーとに声をかけてくださったからには、出会ってよかったと感じていただきたいと思っています。
なので、もっともっと知識をつけて経験をつんで、いいサポートをしなければ。

他のメンバーも何人かで参加してきました。
50人くらいは参加しておられました。
大きなスーツケースを持った方も多かったので、遠くからも着ていたのかな。

東京で現役でお仕事をされているドクターと管理栄養士の方が講師です。

さて、慢性腎臓病「CKD」という病気が年々増えてきていることは、社会的にも課題になっていることではあります。
CKDより透析導入をなった方は、2009年12月で290,675人、約30万人、日本人の439人に1人とのことでした。
うち原疾患が糖尿病性腎症であるのが4割以上、導入年齢は70歳以上が約半数です。
そのうち毎年10%くらいの方が亡くなっていきます。

血液透析治療は1か月に40~50万円ほどですが、公費負担があり、
自己負担は1か月1万円ですので、医療経済の圧迫の原因にもなっています。
若い人の税金がこういったところに使われていくのです。

なんとなく知ってはいることですが、セミナーでえらい先生から講義していただくと、腎臓病って怖いとあらためて感じ、
本人のADLやQOLも低下し、医療費もかかる、透析はどうにかして減らしていかないといけないと思いました。

実際食事療養が重要になってくるのは、CKDステージ4,5くらいであるようです。
うまくいけば、クレアチニンが4でも1~2年くらいは透析を延ばせると言われていました。
ステージ4,5というと腎機能は30%以下です。出会うと、慎重になります。
そうなんだ、と驚きでした。

結果は、継続しないと出てきません。

どうしたら食事療養を継続してもらえるのか!?
栄養指導でも、普段の業務のなかでの栄養相談でも、私の課題です。

コツは信頼関係。
管理栄養士の講師の方も言われていました。

この患者さん、利用者様が思うできることはなんなのか。
どうしたいのか、何が食べたいのか。

自ら方向を決めていただくのがミソのようです。

なるほど!!!
と思い、帰ってきました。

腎臓治療の最新情報、知らなかった事、これから取り入れていこう。
自分の栄養指導や相談、押しつけになっていなかったか見直していこう。

為になるセミナーでした★
毎日の業務に活かしていこうと思います!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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