脂質異常症の食事療養のポイント

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脂質異常症とは?
脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸)が基準値より多くなった状態です。特に、コレステロール、中性脂肪が多くなっている場合は、動脈硬化を起こしやすいです。

脂質異常症に関する検査値

総コレステロール(TC) 低比重リポタンパク(LDL)
基準値:120〜220mg/dl 基準値:120mg/dl以下
トリグリセライド HDLコレステロール
基準値:30〜150mg/dl 基準値:40〜70mg/dl
脂質異常症の診断基準
高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール 140mg/dl以上
高HDLコレステロール血症 HDLコレステロール 40mg/dl未満
高トリグリセリド血症 トリグリセリド(中性脂肪) 150mg/dl以上

食事療養の基本

中性脂肪が高い場合
  1. エネルギーを制限する。糖尿病・肥満症の食事療養のポイントを参照
  2. 糖質を制限する。
    • 砂糖、果物、はちみつ、お菓子など甘いものを制限する。
    • 毎食の主食の量を一定にする。
  3. 食物繊維を十分にとる。
  4. アルコールを制限する。
コレステロールが高い場合
  1. エネルギーを制限する。
  2. コレステロールを制限する。
    1日のコレステロール量を300mg以下、1回の食事でとる量を140mg以下にする。
    • 魚の卵、内臓、レバーなどのコレステロールの多い食品を控える。←コレステロール表を参照
    • 卵は1週間に2〜3個程度にする。
    • ケーキやプリンなどの洋菓子の食べすぎにも注意する。
  3. 食物繊維を十分にとる。
  4. 脂肪摂取は質と量を考える。
    • 油料理は1日2品までにする。(植物油を利用する)
    • 魚料理と肉料理の回数を半々にする。
    • 牛乳やヨーグルトなどの乳製品の取りすぎに注意する。
    • 青背の魚を積極的にとる。
    • 大豆、大豆製品を積極的にとる。

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引用・参考文献一覧
山本みどりほか:臨床栄養ディクショナリー,メディカ出版,2002
玉川和子ほか:臨床栄養学実習書,医歯薬出版,2000
中村丁次:栄養食事療法必携,医歯薬出版,2000
足立香代子:検査値に基づいた栄養アセスメントとケアプランの実際,チーム医療,2006
科学技術庁資源調査会編:五訂日本食品標準成分表,2000

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