胃潰瘍・十二指腸潰瘍の食事療養のポイント

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潰瘍とは?
潰瘍とは、胃液中の塩酸、ペプシンのたんぱく消化作用によって、粘膜、粘膜下層、筋層などに傷ができた状態です。

食事療養の基本

  1. たんぱく質は良質のものを十分にとる。
    • 卵、乳製品、白身魚、脂肪の少ない肉、豆腐などをとる。
  2. 胃内滞留時間の短いものをとる。
    • 牛、豚などの脂身、脂肪の多い魚、ハム、ベーコン、天ぷらなどは胃内滞留時間が長い。
  3. 繊維の多いものや、硬いものは避ける。
    • たけのこ、ごぼう、れんこん、ひじき、椎茸など繊維の多い野菜を控える。
    • いか、たこ、貝類、硬い豆類などの硬い食品を控える。
  4. 糖質はエネルギー源の中心になるので、消化吸収の良い形のものを選らぶ。
    • 主食をしっかり食べる。白米、食パン、うどんなどがよい。玄米、赤飯、ラーメンは控える。
  5. 良質の脂質を適量とる。量が多いと長時間胃に滞留する。
    • バター、マヨネーズ、卵黄などがよい。
  6. 香辛料や香辛食品などの刺激物は避ける。
    • カレー粉、唐辛子、わさび、アルコール、炭酸飲料などは避ける。
  7. 熱いもの、冷たいものは避ける。
  8. 酢を多く含む料理は避ける。
  9. よくかんで胃腸の負担を軽減する。

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引用・参考文献一覧
山本みどりほか:臨床栄養ディクショナリー,メディカ出版,2002
玉川和子ほか:臨床栄養学実習書,医歯薬出版,2000
中村丁次:栄養食事療法必携,医歯薬出版,2000
足立香代子:検査値に基づいた栄養アセスメントとケアプランの実際,チーム医療,2006
科学技術庁資源調査会編:五訂日本食品標準成分表,2000

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