宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
8月も終わってしまいましたね。
こんなに暑いのに、9月になると、なぜか、8月が懐かしくなります。
本当に今年は猛暑でした(現在進行形ですが)。
先日部長が、「暑い中、バイク乗ってて気ぃ遠くならへんか??」と声をかけてくれましたが、実際、時々、なります。
利用者様に水分の声かけももちろん、自分の水分補給を忘れずに、9月の残暑も頑張るぞ!

さて、今回は、1ヶ月ほど前から、減量目的で、はーとをご利用くださっている方の話です。
M様、70代、男性の方です。ご夫婦同居です。
ダイエット目的の教育入院後、退院時の体重は112kgです。
4ヶ月で40kgも落としておられます。
ちなみに身長は170cm、BMI38.8(標準は18.5~25です)。

新規訪問時、
「宮川さん、来てくれてありがとう。なんでも、私は、食事が大事だと、思うんです。
退院後も、食事で、なんとか維持して、減量したいので、はーと&はあとさんに、御願いしたいんです」と、M様。
奥様はカロリーを考えて食事を作れないので主人を助けてもらえたらうれしいといわれました。

M様、膝が悪く現在車椅子生活です。
実は、112kgではできない膝の手術が96kgになればできるんです。
なんとか、減量に成功して、膝の手術をしていただきたい!
私宮川を、はーとを呼んで下さったからには、なんとか成功していただきたい!!

病院での食事は、1日960Kcal。
超低カロリーでびっくりしました。ご飯は50gだったようです。
M様が、退院時に病院でいただいた、はーとの食種の指示量は、1200Kcal。

朝食や昼食のだいたいの量を話して、
「一緒にがんばりましょう!
かなり少ないですが、無理しないで何か不安があったらなんでも相談してくださいね。」
と、栄養コントロール食の1200Kcalの食種で毎日の夕食のお届けが始まりました。

1週間たって、M様にお電話しました。
「どうですか…?」と私。

「物足りないけど、やせる為に食べています。
なんやかんや言っても、私のわがままです。このまま続けます。」とM様。

もともと大食家のはずですが、とっても頑張っておられます。
急に食事療養に嫌気がさしてしまわないかしら…少し心配です。

さらに、1週間たって、またM様にお電話しました。
「どうですか…?」と私。

「食べてます。なんやかんや言っても、私のわがまま…(小声です)。
宮川さん、一度来てほしいんですが…」とM様。

何か不安がおありなんだろうと思い、再度M様宅へ伺いました。
「実は、物足りなくて…、わがままと言って怒られるかもしれないんですが、
もう少しボリュームのあるものにできませんか…??」

お聞きするとM様、実は、お届けした夕食を召し上がった後、物足りなくて、甘いジュースや、冷蔵庫の作りおきのおかずをつまんでおられたようです。

ダメだと思っても、食べてしまう。
せっかく、やる気になっているのに、我慢できない自分を、どうしようもなく思っておられたようです。
相談にきた私が管理栄養士であるので、そういうことを伝えたら、怒られるかも、とも思っておられました。

大丈夫ですよ、食事療養って1人で継続するのって本当に難しいんで、何でも言ってくださいよ!
管理栄養士だからといって、何でもダメっていうわけじゃありませんよ!
ただ、量を気にして下さい、ね。

結局、ご相談の末、ご飯は50g~100gで食べていただくこと、朝昼に不足している野菜を足していただくこと、他に間食はしないこと、を約束に、健康食のおかずのみに変更してのお届けとなりました(紹介元の病院にも報告しました)。

「ありがとうございます、これで1ヶ月頑張ります。」
とM様、ほっとした様子。

ストレスは軽減され、食事療養の意欲も継続できました。良かった~。
いやいや、でも、健康食になった分、カロリーの調整がつきにくいので、私も気を付けてM様をサポートしていかないと!!!

M様、私も気を引き締めていくので、1ヶ月後結果をだしましょうね!!!


すだち酒、漬けてみました♪
1か月後が楽しみです♪♪


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
お盆も過ぎて涼しくなるかと思いきや、まだまだ残暑厳しい日が続きますね。
社会人に夏休みの宿題はないけれど、年中、勉強の日々です。
暑いけれど大好きな夏も終りだな…とさびしい気分になると、もうすぐ自分の誕生日であることを思い出します(さりげなくアピールです(笑))。
うれしいような、うれしくないような…!

さて、7月より、新規でご利用になられた、K様の話です。

K様は、お1人暮らしの女性の方で、要介護3、歩行は自立していますが認知症がすすんでおられます。娘様が近くに住んでおられ、週に何度か様子見に来られています。


食事に関しては、毎日お昼はデイサービスで食べ、夕は近所の仕出屋さんでお弁当をとるか、娘様がおかずを持って来られていました。

しかし娘様は体調があまりよくなく、週に何回もおかずを持っていくことは大変です。
でも仕出屋さんのお弁当は、味が濃い目で、毎日だと栄養が偏ってしまいます。
しかも好き嫌いがあり、食べられたり、食べられなかったり…
かといってK様がご自分で買いに行くのも、認知がある為、心配。

娘様は、困って、今回、はーとのことを、ケアマネージャー様よりお聞きくださり、知ってくださいました。

毎日デイサービスから帰ったあとに、食事が届けば、
お腹がすいてお1人で買いに出かけることもなく、野菜もたっぷりはいったバランスの良い食事を確保できます!
娘様の負担減、バランスのよい食事確保と安否確認。
これがご利用の理由です。

新規訪問は、娘様も同席でした。
「とにかく、デイから帰ってきた後に、食事をもってきてもらえれば、それでいいです」、と娘様。
「それだけで助かります、ご本人の前で細かい事は言わないで」、と。

後で娘様に話をお聞きしたところ、ご本人、食べることに関して、あまり関心がないけれど、うるさく言われたくないとのことでした。

今まで、仕出し弁当は少しだけ食べて、冷凍庫に入れたり、外のゴミ箱に捨てたりされていることもあったようです。認知症がすすむと、好きなものしか食べないようになることもあります。

K様は、うれしそうに、持って来てもらえるんやなぁ、よろしくお願いします、と笑顔でした。
「デイの後に、夕食を持っていくので、召し上がってくださいね。」と、私も笑顔で新規訪問を終えました。

その後スタートして1週間ほどたちました。娘様に、受け取りがスムーズであることをお伝えし、様子をお聞きしました。
やっぱり、好きなものしか食べておられません。

しかし、娘様は、「全部食べてくれなくても、母が食事を受け取ってくれていて安心なんです、報告もしてくれてありがとう。」と言われました。

え?全部食べてないなら、意味ないじゃん!とは思わないで下さい。
これで、娘様は喜んで下さっています。K様の、場合は、こうなんです。

食事はお昼のデイできちっとされているので、私達はーとは、帰ってからの、K様と娘様の安心剤の役目をしっかり果たさねばと思いました。

認知症がすすむと、食に対する関心がなくなること、人格が崩壊してしまうこともあります。
母を思う娘様の気持ちを考えると、なんとか、私達のできる限りのことをしたいと思います。
多くの方が、それぞれの理由でお困りです。
在宅食生活サポート事業部の名前に恥じぬよう一人一人のお客様と向き合って、助けになれればと思います★


お盆休みに阿波踊りに行ってきました。
踊る阿呆に見る阿呆になってきました。パワー充電で、残暑のりきります-!

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
8月にはいり、猛暑が続きますね。
午前中で乾く洗濯物、どこへいっても聞こえる蝉の声、家に帰るとクーラーをつけずにいられない自分、ほんとに暑い夏を感じています。
利用者様宅へ訪問すると、気を遣ってくださり、冷たい飲み物を出してくださる方もいます。
ありがたいことです。

この暑い夏、ご高齢の方は水分補給がかかせませんが、何も考えずにガブガブ飲んでしまってはいけない方もいます。それは、透析の方です。

さて、透析のクリニックさんで栄養指導をさせていただいているのですが、
水分のお話は必ずさせていただいています。

透析の方には水分制限があることは皆さんご存知だと思います。
透析を受けておられる方は、腎機能の低下により尿量が少なかったり、尿が出なかったりで、水分の調節ができません。水分を摂り過ぎてしまうと体に水が溜まり、血圧が上昇したり、心臓が大きくなったり、むくみが出たりします。
なので、体重の増加を目安に体の中の水分量を、飲水量で調節しないといけません。

クリニックの透析患者さん、N様とO様、60代、男性の方。
待合室でちょうど一緒になるときがあります。
お2人とも、糖尿病性腎症から透析療法をされて2、3年ほどです。
水分管理が必要であることは理解され、実行されています。

ただ、O様のほうが、体重変動が大きくなります。
透析前の体重は、透析後の体重より5%増加です(透析間体重増加は少ないほど長期生存に有利です。
ちなみに6年生存率では4%未満がベストです)。

「なんでやろ、飲んでへんのにな?でも暑いし喉渇くんや…」 と、O様。
小柄な方なので、水分制限は700mlです。

「俺はな、喉が渇く時は、氷をなめるんや」と、そこで、N様、
「それいいなぁ!」「それいいですね!」とO様と私。

O様の話をお聞きしていると、朝に牛乳を150ml(習慣のようです)、夜に焼酎を水割りで200ml(やめられない)、他に3食の食事中、3回の服薬の為にお茶や水で、1L を越えていました。

「ホンマや、結構飲んでんな~」とO様、気付かれました。

牛乳(リン制限もあるので)、焼酎を半分にし、N様の氷作戦を取り入れて、水分摂取に気を付けていただくことになりました。
暑い夏、つらいかと思いますが、お体の為にも水分には気を付けてください。

「俺の方法、ええやろ~」とN様。
良い案をありがとうございます!
でも次は、生果物やお漬物が大好きなN様のお食事をお聞きする番ですよ!

栄養指導の知識は、本や講習会で勉強するだけでは、頭の中にははいってきません。
はーとの利用者様や栄養指導先で患者様と話す中で、教わる事、得る事が多いと感じます。
その知識・経験を、在宅で、クリニックで、次に出会う方の助けに活かせれば良いと思います。

先日、紫蘇の束が100 円で売っており、紫蘇ジュースを作ってみました!
きれいな紫色になりました♪
結構な砂糖の量がはいっているので、これも飲み過ぎには要注意!!



はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
いつの間にやら梅雨もあけ、土用の丑の日も過ぎ、猛暑が続いております。
皆さん、夏バテになっていませんか?(夏バテは夏の体調不良も総称です。)
食欲がなくても、脱水症や熱中症予防の為に、水分はしっかり補給しましょう。

さて、食事療養は継続することがとても大切ですが、継続がとても難しいことであることは、すでに何度もブログでご紹介させていただいているかと思います。

今回は、3度目の挑戦の方のお話です。
70歳台、女性の方で、お1人暮らしです。話好きで、お友達とカラオケをするのが大好きです。
糖尿病でご入院中に、病院の管理栄養士様よりはーとをご紹介していただきました。
糖尿病は、遺伝的なもので、10年ほどになります。
血糖もずっと高い状態を示していました。
退院時のヘモグロビンA1cは11%。

食事の指示は、1200Kcal。
退院後の数値を維持したいとの理由で、相談を受けました。朝食や果物の量も相談し、このくらいから始めましょうか、と、毎日の夕食でスタートしました。

しかし、20日程後、家だと食事準備をするので、配食を利用していると、買った食材が使い切れないので、と、停止。
なんとか週に1回でも、せっかく利用を始めたんだから、とお伝えしましたが、
心に届かず停止。食事療養の継続の気持ちがゆらいでしまいました。

その後、2度程、偶然お会いすることがありました。
ご様子どうですか、とお聞きしましたところ、「あんまりやなぁ」と。
病院の集団栄養指導や、血液検査のたびの個別栄養指導には行かれているようです。

食事療養したい気持ちは継続していうようです。が、家に帰ると、できない・・・
悩んでおられました。

どうして伝えれば継続できたのだろう、と気になっていました。

半年後、ご本人からお電話がありました。
ヘモグロビンA1cがまた11%になってしまったんやわぁ。前なぁ、またいつでも声かけて、て言ってはったしなぁ、悪いんやけどぉまた相談にのってくれへんやろか~?

聞くと、カラオケのお付き合いで、外食が続いていたようです。
ご自分で食べ方の工夫はされていたようでいったんは下がったようですが、また上がってしまいました。
でも、入院は嫌!
ご家族にもカラオケに使うお金を、自分の体の為に使いなさいといわれたようです。
外食もやめ、心機一転、今度は週に3回で再開になりました。

しかし、後、やっぱりやめとくなぁとお電話が。
理由はご家族のことで、とのこと。
ううん。どう他にも理由がありそうな・・・

直接お話をと、ご本人宅へ伺いました。すると、週に3回の利用で、数値が改善するか分からないし・・・と不安がおあり。
やっぱり、食事療養の継続の気持ちがゆらいでおられます。
ヘモグロビンA1c11%、かなり危険な状態です。このまま見過ごせません。

もう少しだけ、頑張ってみましょう、週に4回利用で数値が改善されたという例があります、次の検査はいつですか??それまで、もう少しだけ!!少しでも数値を下げましょう。
カラオケも続けましょうよ!!

と、なんとか、次の検査までとの条件付きで、1日おきで、お食事のお届けが再開となりました。3回目の挑戦です。ファイト!

その後お電話で様子を伺ったところ、今は、外食も控え、次の検査に向けて、頑張っておられるようです。

私とご本人の3度目の挑戦です。今は、結果を待っている状態です。
不安であり、楽しみです。きっと良くなっていることを願います。

よかった、の声、笑顔を見たい一心です。ファイト!


先週の休みに下鴨神社のみたらし祭りにいってきました。
とても風流なお祭りです。
境内を流れる小川に足をつけ蝋燭に火を灯します。そうすると1年間無病でいられるそうです。
何をするにも健康が第一です。来年の夏にまた健康でここに来れますように!!

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日の大雨、皆さん大丈夫でしたか。カッパも傘も意味がないくらいすごかったですね。
鴨川の三角洲も小さくなっているくらいの水量でした!自然ってすごい。
こんな日は、事業所や利用者様宅で迎えていただくとほっとします。
今週末には梅雨が明けるかな。

さて、今回は、なんと1年越しの新規のお客様の話です。
T様。70歳代、男性。
1年前のちょうど7月、退院後の食事に困っているから、とご相談のお電話がありました。
まだご入院中でしたので、病院への訪問です。

疾患は慢性膵炎。入退院を繰り返されています。
今度の退院後は、再入院したくないから食事に気を付けたい!こんな思いをもっておられました。
慢性膵炎のお食事の基本は、脂質制限。
消化のよい食事です。

しかしT様の家は商店街の近くにあり、すぐに店屋物をとったり、外食ができる環境です。
また、奥様とあまりうまくいっておらず、ご自分で食事確保をしなければなりません。

どうしても脂質が多く、消化の良くない食事に偏ってしまわれていました。

私:退院後は、弊社の脂質制限食を利用しながら、他の食事の選び方にも気を付けていきましょうね!
T様:よろしく!
笑ってくださいました。
2週間ほどで退院できると言われたT様。待っていますからね!

・・・そして2週間、1か月、半年、
・・・ついに1年たちました。
なかなか退院のご連絡がなく、気になっていました。


T様、どうしているんだろう。
この1年間、時々思い出したり、ケアマネさんにどんな様子かお聞きしたり、本当に気になっていたので、お電話をいただいた時はびっくりした反面、とてもうれしかったです。
しかも、“宮川”の名も覚えていてくださいました。
いろいろ転院の末、やっと退院できたようです。あ~よかった。


T様、病院と違って家での生活だと、ご自分の食欲に勝てるか不安のようです。わかってはいるんだけど・・・と。
チョコレートやら、串かつやら、他にも食べたいものがたくさん。在宅の食事療養の大変なところはここにあると思います。病院にはない誘惑!

私:やっぱり脂肪は消化吸収が悪いので、しばらくやめておきましょう。退院後の検査結果を見ながらかんがえていきましょう。
T様:そやなあ。

1年間心配していたんです。退院本当によかった。
私たち、ここからが始まりですよ!

1年前のたった1度のご面談、1時間程度のことなのに、覚えていてくださり、本当にうれしいものです。

今回は入院しないよう、お届けするお食事をしっかり食べていただき、声かけや相談にのりながら、サポートさせていただきますから!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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