宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先週、めでぃ京都メンバーで年に一度の“おいしいもの食べよう会”に行きました。
皆で1年間積み立てをし、普段行かない、少し敷居の高いお店でおいしいもの食べるという会で、入社1年目の私は、初参加でした。
そこで、今年初めての筍を食べましたが、やわらかくておいしかったです!
筍以外にもふきのとう味噌や、ほたるいかや、春の香りいっぱいのお料理で大満足でした。
スーパーでも、ふきのとうや菜の花を見かけるようになり、おいしい春がやってきているなぁ、と感じています。年中食欲旺盛です。

さて、先日事業所訪問時に、ケアマネージャー様と、ある利用者様のお話しをしました。
糖尿病を何十年も患っておられ、はーとの栄養コントロール食を利用されている方です。
配食が始まり、ヘルパー様の調理内容も変わり、全体的に今まで多すぎた食事の内容も変わりました。ヘモグロビンA1cは依然高いのですが、配食利用開始7ヶ月で8.8%から8.2%に下がりました。
もうちょっと頑張って8%以下にしたいですね、と、今のお食事内容についてお聞きし改善できそうな点を話し合い、ひと段落しました。
そろそろ失礼します、と言いかけたその時ふと、ケアマネージャー様に、
ところで、ヘモグロビンA1cってなんですかねぇ?と聞かれました。

ヘモグロビンA1cは、血液検査の結果で、血糖値とともに糖尿病の指標とされる値です。糖尿に関してある程度知識のある方でなければ、カタカナ(アルファベット)と数字だけ並べたヘモグロビン(Hb)A1cの意味はよく分からないかと思います。
 
私も最初に聞かれた時に、しっかりお答えできなかったので、調べて再度お伝えしました。
簡単にその内容を↓↓
ヘモグロビンA1cとは、ヘモグロビンが血液中のブドウ糖と結合したものです。
ヘモグロビンは、血液の赤血球に含まれているタンパク質の一種で、血液中のブドウ糖と結合するという性質を持っており、高血糖状態が長く続くと、ブドウ糖とどんどん結合していきます。
つまり、ヘモグロビンA1cの値が高ければ高いほど余分のブドウ糖が血液中にあるということになります。
また、血糖値よりも正確な過去1ヶ月~2ヶ月血糖状態を教えてくれる為、血糖コントロールの指標にされています。ちなみに正常な人であれば、ヘモグロビンA1c5.8%以下です。

そうなんですね、とこのケアマネージャー様。
利用者様にも伝え動機付けてみます、と仰ってくださいました。

ヘモグロビンA1cについて、どのくらい理解があるのか気になり、
他の事業所の方にもお聞きすると、
よく知らないわぁ、ですとか、そういえば高いって言ってる方がいたわぁ、という声が多くありました。
やはり、よく知らない方は多いようです。
そうなんですね、と事業所の方達。

ちょっとのことですが、私が持っていった情報が、事業所のケアマネージャー様、ヘルパー様、糖尿病の方に伝わり、皆の意識が高まり、少しでもヘモグロビンA1cを気にして療養していただければ、もしかして、私は出会わないけれども、誰かの病状悪化を防ぐことができるのではないでしょうか。
まわりまわって、そんなことが起きるのではないでしょうか!いや起きる!

そう信じて、これからも常に勉強し知識を得ていかねばと思います。

誰かの為になるよい情報を持って、今日も事業所の方、利用者様、たくさんの方に会いに、
バイクでいってきます★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
私がブログを担当する日は雨が多い気がします。
本日も雨でした。もう春雨といっても良い季節ですね。
こんな雨の日は訪問時には、
「風邪ひかないようにして下さいね」ですとか「気をつけて帰って下さいね」ですとか(何しろバイクですから!)など
優しい言葉をかけていただくことが多く皆様の心の温かさを感じます。

さて先日、めでぃ京都では、栄養コントロール食をご利用中の方に資料をお配りしました。
内容は以下のとおりです。

“2型糖尿病の方が、週に4回の夕食を、はーと&はあとの栄養コントロール食に代えて召し上がっていただいた結果、血糖コントロールが良くなるという効果がありました!”
これは、はーとの管理栄養士が糖尿病専門クリニックにおいて、配食を教育媒体として栄養指導を行った際に得られた結果です。教育入院をせず日々のお食事を自己管理する力を多くの方が習得されました。

この資料、はーとの食事の利用者様で、結果が出ず困っておられる方や、もっと私たちが力になれる方がいるはずと、簡単なアンケート欄も作り、ご記入後に配送員経由でお返しいただけるようにしました。アンケート欄は〇をつけていただくだけの(例えば朝食はパンかご飯かといったような)簡単なものです。どんな反応が返ってくるのか、楽しみであり不安でもありました。

配布して2週間ほどたちました。予想以上に、たくさんの声が返ってきました。
ずっと前からの利用者様で私があったことのない方もおられます。
早速お電話でフォローさせていただきました。

間食や夜食はどんなものをされていますか、との質問で、菓子パン、アイスクリーム、飴、洋菓子に〇をして下さった糖尿病の方。
お電話すると、明るい声の方でした。甘いものが大好きとのことです。低カロリーのおやつをお知らせしました。

現在の検査結果に満足されていますか、との質問で、分からない、に〇をして下さった透析中の方。
お電話すると、静かな声の方でした。リンが少し高いようだとお医者様に言われたようです。リンの多く含まれるハムを朝に召し上がっておられたので、控えてみてくださいとお伝えしました。

検査結果は配食を利用する前と比べていかがでしょうか、との質問で、満足、に〇をして下さった、境界型の糖尿病の方。
お電話すると、凛とした声の方でした。はーとの配食を見本にしてくださり量を調節して召し上がっておられるようでした。運動も心がけておられる努力家の方です。

とにかくたくさん記入して下さった方。
お電話すると、落ち着いた声の方でした。感謝の言葉や、今現在のお食事内容、検査結果等、いろいろお話し相談させていただきました。

普段こんなにたくさんの方の声を聞くことはないのでとてもうれしいです★

お電話は顔が見えない分、私の言ったことが伝わったか不安な時もあります。
でも誠意を持って対応すれば、伝わるはずです。分からないことは調べて再度お電話します。
まだ全員の方にお電話できていないので、引き続きしていこうと思っています。

雨があがるたびに暖かくなりますね。春よ来い!

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
最近雨が続いていますね。バイクで走りながら雨は視界が悪いなぁと感じます。
先日辻本もちょっとした事故に巻き込まれてしまいましたが、雨の日は特に注意して運転せねば、と感じます。
カッパの着脱に意外に時間がかかるのでいつもより早めに出て安全運転が基本です!

先日ケアマネージャー様からこんなお電話をいただきました。
「困っているんです、食事療養を続けていきたいんですけれども・・・
 ご本人も参ってしまっていて・・」
よくよく聞きますと、以前ご紹介をいただいた、
はーとの配食を昼夕毎日ご利用の利用者様のご相談でした。

この方、リウマチのお薬の副作用もありここ1年で血糖が上がるようになってしまい、血糖コントロール目的でご利用になりました。
とてもきちんとされている方で、食事療養するならとことんします、きちんとしたいんです、とのこと。
ケアマネージャー様も食事療養いっしょにがんばりましょうね、と応援されています。
私も訪問時に、朝食の分量をしっかりお伝えしました。

12月の検査では血糖は食前で134mg/dl。1日1200Kcalのお食事でスタートしました。
配食が始まり、しばらくたち電話で様子をお聞きしたところ、こんなに少ないの・・とご本人ショックを受けておられました。
しかし、検査まで頑張るわ、と以前多く召し上がっておられた間食もみかん1日2個までにし、バナナもやめておられました。

1か月後、検査結果がでました。血糖は食前で175mg/dl。
あれ?下がっていない!なんでですか、毎日あんなに頑張ったのに・・食事療養なんて辛いだけ・・
残念そうなご本人の声。
1か月で良くなるとは限りませんが、上がっているとは・・あんなに頑張っておられたのに・・。
食事療養を私はしたことはありませんが、本当にきっちりされていたので、実はとても精神的に辛かったのだと、その声から感じました。精神的なストレスの少ない、継続できる食事療養でなければ意味がありません。
ケアマネージャー様に確認しましたところ、リウマチのお薬が少し増え、それが原因では、とのことでした。

さて初めのお電話の話に戻りまして、
今後食事療養をどうしていくか、がご相談内容でした。
ご本人の希望は配食の頻度を減らして、たまには好きなものも食べ、ヘルパー様と自分で食事を準備したい。
ケアマネージャー様としましては、分量の目安が分からないのできっと食べすぎてしまわれるだろう、どうしましょう、とのこと。

相談の結果、もう一度ケアマネージャー様と私で、大体の分量や調理のコツを、分かりやすくお伝えすることになりました。
まだその日は来ていませんが、こんな風にご相談いただけたことがとてもうれしかったです。
食事の楽しみを大切にしながら、食事療養を継続していけるようお手伝いができれば、と思います。
ご本人、ケアマネージャー様の意見も取り入れながら、一番よい方法が提案できるよう案を練っています。

良い結果が出たらまた報告します★

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
2月ももう半ばですね。暖かい日が多くなってきました。
バイクに乗りながら梅の花がちらちらと目にはいり春を感じます。でもまだ寒い日はあるので、油断大敵です。もうしばらく炬燵は出しておこう。

先日、急な腰痛で食事準備が難しくなり利用をご希望されている方のお宅へ訪問しました。
M様、70代、女性、お独り暮らしの方です。
今は這って生活されており、玄関の鍵も傘を使い開けている状態です。
「腰が痛うてねぇ・・買い物に行けないの、でも食事は必要だからねぇ」ととても不自由されておられました。

さて、はーとの配食サービスには、健康バランス食と栄養コントロール食の2種類があります。
糖尿病や腎臓病を患っておられ食事療養が必要な方には、栄養コントロール食をお勧めしています。
新規訪問時には、皆さんに「お食事の制限は特にありませんか?」とお聞きしています。

M様にも同様「お食事の制限は特にありませんか?」とお聞きしました。
すると、実は糖尿でねぇ、Drからの指示は無いけどねぇ、とのお返事。
血糖値は、とお尋ねしたところ、ちょっと待ってね、と血液検査結果の用紙を見せてくださいました。
12月 血糖値194 mg/dl HbA1c8.7% 血糖値は300 mg/dlになることもあるようでインスリンも使っておられます。血糖値の変動の幅が大きいと血管に負担がかかってきます。
どのようなものを召し上がっているか簡単にお聞きしました。

1食に召し上がる量も多いようでしたが、一番の犯人はアイスと清涼飲料水した。
・・アイスが好きで3食後食べているの・・と恥ずかしそうに言われました。
そして、ほら、と冷蔵庫を見せてくださいました。冷凍庫半分がアイスです。
また清涼飲料水には砂糖がたくさん(ポ○リ500mlにスティックシュガーなら約10本!)含まれていて血糖を急激に上げてしまいます。
アイスはせめて1本に、のどが渇く場合は水やお茶で水分補給を、とお伝えしました。

食事の準備が大変であるからご利用を希望されていたのですっかり健康バランス食だと思っていましたが、M様は栄養コントロール食でご利用開始になりました。

これを機会に食事療養のサポートをしていくことができます。
こんな時、お食事の制限は特にありませんか?とお聞きしてよかった、と思います。
私からの声かけで気づき、少しでも病状の維持、改善につなげようという意識づけができたら、と願っています。

利用開始後、M様にお電話したところまだ腰は痛いようですが、アイスは食べてないわ、と頑張っておられました。
食事療養をがんばっておられるM様のサポートを私もがんばろうと思います。
一緒にがんばりましょう!

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日、八百屋で少ししなびた大根がとても安価で大量に手に入りましたので、切干大根を作りました。乾いた寒風のおかげで、すぐにできました。数日干すと5分の1程の大きさに縮こまり何倍も甘くなりました。
昔の人の知恵ってすごいですね。

さて、今回は内部業務のお話を少し。
はーとの相談員、私達管理栄養士の業務には、バイクを駆使しての利用者様や関係機関へのご訪問の他に、栄養コントロール食の“献立チェック”という業務があります。
献立については作成担当の管理栄養士がおり、メニューは数ヶ月毎のサイクルとなっています。
しかし、毎日の検食や利用者様からの意見により、変更・改善が行われます。
ですので、献立全体を見、コンピュータの入力ミスや各食種の栄養価が栄養基準内におさまっているかのチェックが必要となります。

めでぃの一員として先週より新人達(私と辻本さん)は献立チェックの練習をしています。
食種の展開方法や食材の使用量等、大変勉強になります。

例えば「鯵の梅肉あんかけ」のメニュー。
塩分・蛋白質調整食(腎臓病や透析中の方に適しています)では蛋白質と塩分を制限しなければなりません。よってカロリー調整食(糖尿病や肥満症等の方に適しています)で鯵1切れ60gのところを50gに変更します。(ちなみに2.1gも蛋白質が下がります。)
量を少なくする分エネルギー不足に気をつけねばならず、油や砂糖のエネルギーをうまく使いカロリーアップを図ります。鯵フライにしたり鯵のムニエルにしたり、副菜にさつま芋の甘煮を入れたり。

また「鶏のカレー焼き、(添)赤ピーマンのマリネ」のメニュー。
軟菜食(胃切除や潰瘍の方に適しています)では“禁”です。なぜなら、カレー粉等の香辛料や赤ピーマンの繊維が機能の低下した胃腸に負担をかけるからです。よって、「鶏の塩焼き、(添)いんげんのマリネ」等に変更します。

見過ごしは許されません。様々な疾患をお持ちの利用者様に、確かな品質のお食事を届けねばなりません。集中あるのみ!献立チェックの練習後は、先輩と復習です。

まだまだ覚えるべきことは多くありますが、どの業務の先にも利用者様の喜びが待っていて、よりたくさんのうれしい顔に出会えると日々実感しています。ひとつひとつ丁寧にやっていこうと思います。

切干大根、簡単で既製のものより、分厚くおいしくできるので、皆さんも一度お試しあれ★

 はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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