宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
寒くなってきましたね。
今週、手袋とマフラーがとうとう登場しました。
日中は暖かいんですが、朝夕がちょっと冷えますね。
部屋にもそろそろコタツかな・・と思いつつ、今からコタツを出したら冬がこせまい!と、まだ我慢しています。
でも利用者様の家では、もうコタツが出ていました!

さて、先日、あるご夫婦のところに伺ってきました。
こちらのおうちも、コタツが出ていました!
新規の方です。試食をご希望され、一緒にお届けしました。

お2人とも80歳代です。
「あぁ、待っていたよ~」とご主人が迎えてくださいました。
実家の祖父と同じ歳です。なんかうれしくなります。

実は、奥様が、夏から体調を崩し、家の事ができなくなり、配食で食事をまかなおうということになったようです。

奥様は、奥におられ、座ったままですが、私の訪問に、
とても丁寧に、ありがとうといって下さいました。
元気のない声です。気になります。

試食の説明をしつつ話を伺いました。
奥様は、体調を崩し家の事ができなくなったのをきっかけに、
自信もなくし、食欲もなくされたようです。
お2人の会話の様子だと、どうやら奥様は、かなりきっちりと主婦業をされていたようです。とても、几帳面。

今は食事の準備もできず、インスタント等に偏っているよう。
ご自分ができないことにとても心細くなっておられます。

夏から体重は、マイナス5kg。
今日の朝は果物だけ。昼はご主人の食べている焼きそばをちょっとだけ。
あと、かかりつけの先生にすすめられた栄養補助食品のゼリーを1個。
ご主人は食欲あるんですが・・

とにかく、食事の量を増やさないと、栄養状態が悪くなって、もっと悪い状態になってしまいます。気持ちももっと落ち込んでしまうと思います。
血液検査でも総たんぱくが下がってきています。

朝もパンにシーチキンマヨや卵をはさんだり、昼も主食を必ず、あと補助食品も食べて下さいね、夕の配食も、食べられるだけでいいので、食べて下さいね、と奥様に伝えました。
あまり言い過ぎても、負担に感じられるかもしれないと思いましたが、なんとか栄養をとってほしいと思ったので、言いました。

「そやな」「おまえ、それくらいは食べなあかんで」とご夫婦の会話。
お2人とも、私の話を、「そおか、そおか」と、真剣に聞いてくださいました。

配食は、特にご制限はないので、
健康バランス食で、夕食で利用していただくことになりました。
奥様の食事準備の負担も軽減できます。


「ありがとう、また来てな」と、見送ってくださいました。
配食は明日からスタートです。
奥様のお食事量が増えるか心配です。

ケアマネージャーにも報告しました。
この後は、配送員にひとまず託します。
おりをみてまた様子を聞こうと思います。

このご夫婦のケースのように、疾患があって食事制限が必要な方ばかりでなく、
食生活に不安を抱えている方がおられます。

私や、配送員や、電話を受けるカスタマーが、安心を与えられる存在であるようにいたいと思います。

利用者様からの、ありがとう、や、嬉しそうな笑顔が、私の励みです!
もっとその言葉をいただけるよう、がんばろうと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
もう10月も半ばですね。
最近、色々なところでかぼちゃをよく見かけます。
10月はハロウィーンです★
学生のころ、給食実習でハロウィーンのかぼちゃ料理を作ったのを思い出して、思わず買って、作ってしまいました。
かぼちゃって、おいしいのに当たると、おいしいですよね!
でも糖分も高いので、つい食べすぎないように気を付けましょう。

さてさて、前回の私のブログ劇的ビフォーアフターのケースに引き続き、
今回も同じように劇的改善された方の話です。
が、前回のように、単純に喜んでいいものか、ちょっとわからないケースでした。

栄養指導で、7月に出会いました。
糖尿病、40歳台、男性。
バリバリお仕事されています。月の半分はほぼ出張。

10年前検診で血糖が高いのを指摘され、自分なりの食事療法でいったん正常値に下げ、安心しておられました。

ところが今回、急激な体重減少、体調不良で、病院で検査したところ、血糖が上昇していました。6月のヘモグロビンエーワンシーは7.9%。
栄養指導を受けなさい、と先生に言われ、来られました。

指示量は1800キロカロリー。
若い方ですので、理解も早く、糖尿病の怖さも知っておられます。
自分なりに食事療養をして、改善したことばがあるので、がんばればすぐに下がると言う事も分かっておられます。
栄養指導もやりやすく感じました。

ところが、1ヵ月後の8月栄養指導時、指示量が2080キロカロリーに増えました。
数値も高いのになんで?と驚きましたが、先生に確認すると、理由は、急激に血糖を下げると、眼底出血のおそれがある為。
合併症の網膜症が実は進んでいたのです。

ゆっくり数値を下げていくように指導をしたことは初めてです。
忙しかったり、食べ過ぎたと感じると、自分で調節して主食を抜く事があったので、
絶対に抜かないようにし、主食の量も増やすよう指導しました。
その分野菜をしっかり食べてくださいね。

そして、先日の、3回目の栄養指導時です。
ヘモグロビンエーワンシーはなんと、9月、5.5%まで下がっていました。
薬も出てない、主食は5単位しっかり食べている、総カロリーも2000キロカロリー以上とっておられます。なんで?!野菜の量が増えると、カロリーが増えてもこんなにも変わるのでしょうか。私がヒアリングできていない部分があるのでしょうか・・

先生も、なんで?と首を傾げておられました。
やはり目にも負担はかかっているとのことでした。

正常値に戻ってはいるのですが、複雑です。
この方も複雑な気持ちでおられました。
が、数値が下がったのはとてもうれしいと言われました。
この数値を維持できるように、また継続してくださいね、と3回目を終えました。

難しいです。

はーとの利用者様や栄養指導の患者様、同じ疾患で、同じように最終的に“数値を下げる・維持する”ことが目的でだとしても、同じように型にはめて指導はできません。
その人の体質や性格もあります。
主治医の先生とも連携をとりながら、相談にあたらねばならない、と感じました。
まだまだです!が、めげずに、がんばります!

はーと&はあと 
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
朝夕めっきり涼しくなってきました。
季節の変わり目で、風邪をひいている方も多いです。
昨日訪問した方も風邪気味でした。
高齢の方は風邪が悪化して入院、何てこともありうるので、私自身も体調管理して風邪菌をうつさないようにせねば!と思います。

さて、栄養コントロール食を利用してくださっている方の中には、ゆっくり数値が改善する方、なかなか改善しない方、維持期の方、様々おられます。
その中で、この3ヶ月で、劇的にご病状が改善した方がおられます。

N様、40歳台、男性、糖尿病。
今年6月、のどの渇き、体重減少、ストレスで、病院を久しぶりに受診した時に、『糖尿病』と診断を受け、即教育入院をされました。その退院後です。

本人は仕事の為、奥様との面談でした。
お部屋の中にはおもちゃや落書き帳。
昼間なのでシンとしていますが、夕方はお子さんが帰ってきて賑やかになるんだろうな・・と想像されました。お聞きするとお子さんは幼稚園から小学校までなんと4人!

奥様は、私じゃ糖尿病の食事なんて作れないから・・と、勉強の為はーとを利用したいとのことでした。
でも子供もいて金銭的にも不安なので、配食の継続はちょっと・・、本人も食べるか分からないし・・と迷っておられました。
ちなみにヘモグロビンエーワンシーをお聞きすると、
“え?何ですか?ただ血糖は400とかいってたような気がします”とのこと。
かなりコントロールが悪いけれど、まったく病識が薄いと感じられました。

そんなこと言ってる場合じゃないですよ!年齢もお若いですし、子供も小さい、一家の大黒柱のN様に合併症が出たら、生活できなくなってしまいます。

奥様に、合併症の怖さを説明し、配食は夕に週5回、なんとか1ヶ月は継続して様子を見るようにお願いしました。そして仕事のストレスから飲んでいた清涼飲料水や、お子さんといっしょに食べるお菓子をやめるように伝えました(病院でも言われているので、多分大丈夫と思いました)。

その後1度訪問し、時々お電話をしていくうちに、奥様も合併症の怖さを理解され、病状を気にかけるようになってきました。ヘモグロビンエーワンシーも気にされるようになりました。

そして3ヶ月。
入院時ヘモグロビンエーワンシー14%(めちゃくちゃ高いです)だったのが、8月9%→9月6%に。
劇的に減少しました!
配食以外の部分(清涼飲料水やお菓子)でも、もちろん気を付けられたおかげです。  

お薬の効果もあると思います。
が、正直こんなに下がるとは・・!!とおどろきです。
奥様もとても喜んでくださいました。
私もうれしいです★

結果で配食の頻度は減らす事にしましたが、油断は禁物です。
もうちょっといっしょに食事療養のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

この方の例で、意識して行動にうつせば、効果は絶対にでる、と確信しました。
意識するだけでは効果は出ないので、その行動を起こせるよう、プランをたてて導くのが私の役目と感じます。

もっともっと喜んでもらえる人を増やしていけるよう精進せねば!

はーと&はあと 
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
9月というのに暑い日が続きますね。
30℃を超えています。外に停めたバイクのシートがとっても熱い!
今更ですが「日焼けしたね~」と友人に言われました。
9月と思って紫外線対策、油断してました・・・。

さて、今回は、栄養指導の患者さんのお話しです。
60代の男性の方で、去年、お仕事を引退されています。

月に1回のペースで来ていただき、半年くらい栄養指導を担当させていただいています。

なぜ、栄養指導へ?

診断名は、肥満、高血圧です。

実は、お仕事引退後1年間で10kgも太ってしまったんです。
Drも、このままでは、もともとの高血圧で血圧もあがるし、他の疾患も心配、もっと体重が増える可能性もある、と懸念されて、栄養指導の予約が入りました。

初回、来られた時は、170㎝、体重は74kg。
BMIは25.6と、25を少し超えて、“肥満”の域にはいっています。
ひとまず25以下にしていきましょ、72kg目標です!

何か思い当たることは・・?の私の質問に、「間食やろな、わかっとるんや」と。

今までお仕事で動いていたのですが(職人仕事をされていました)まったくしなくなり、
家でテレビを見ながら、おやつをポリポリ・・夕食後にアイスをパクパク・・

運動がマイナス、おやつがプラス。

これでは太ってしまいます。
ご本人も分かっています。

このまま体重が増え、血圧も上がっていくと、腎臓が悪くなったり、脳梗塞になったりの危険が高くなります。お孫さんの成長も楽しみですよね?!

「そや。わかっとるしな、もう間食はやめる」と言われ、『間食やめる』を次回までの目標にして、初回は終了しました。

そして2回目の栄養指導。
間食、どうでした・・?とお聞きすると、きれいさっぱりやめておられました。
ストレスは・・?全くないとのことです!

すごい。職人さんだったからか、とても意思が強いです。
体重はあまり変わりませんが、もう少し様子をみていくことになりました。

次は運動、ウォーキングを目標にいれました。

そんな感じて、毎回目標をこなし、半年、体重は71kg台までに!!
マイナス3kg成功です!!

ゆっくりの減量ペースなので、ご本人、「いつになったら減るんや、減らへんなぁ・・」と、
こぼしてられましたが、72kgの壁を超えて、“肥満”の域を脱却されました。

本当にすごいですね。
今は、週に3回、自転車で1時間程のサイクリングも取り入れておられます。

70kg台まで、もう半年くらいで落とすのを目標に頑張っておられます。

一度目標に届くと、やる気が増します。
今、この方はとても良い方向に向かれています。

配食利用者様でも、栄養指導の方でも、なかなかうまくいかない方もいます。
私の力不足もあるかと思います。

この方のような成功ケース(この先山あり谷ありかもしれませんが!)が増やせるよう、
個々に合わせて提案し、導いていける管理栄養士になりたいです。
成功ケースが増えると、本人も、家族も、私もうれしいです。もちろん医療費も減ります!
毎日の仕事、毎日の出会いを大切にし、経験をつんで、できる管理栄養士を目指します!


ちょっと暗い写真ですが、先日、上の写真のエンシュアリキッドを試飲させてもらいました。
低栄養や、食欲不振の利用者様が処方されていることがあり、
よく、「まずくて飲めへん・・」と聞いていて、気になっていました。

飲んでみると、意外にサラッとしていたんですが、後味が甘ったるい、油っぽい感じでした。
ゼリーにしたり、コーヒーや牛乳とわったりしたら、まだ飲みやすいかもと思いました。
利用者様でこれを1本飲むのは確かにきついかも・・。
でもいい経験になりました。

はーと&はあと
管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
週末の台風はすごかったですね。
強い風でマンションがガタガタふるえていました。
大きな被害のあった地域も多く、自然の災害は侮ったらいけないと、地震以来感じます。
いよいよ秋ですね!

さて、先日よりお食事の再開をされている方の話です。
T様80歳台、認知症があります。2年ほど前から利用してくださっていましたが、7月停止されました。

糖尿病ですが、ご家族がお仕事で不在のお昼間に、1人で出かけてはジュースや菓子パン等を買って来られ、血糖も高いままで推移していました。
配食は当初栄養コントロール食でお届けしていたのですが、
味が薄くて全然食べない、ということで、健康バランス食に変更してお届けしていました。

認知症がすすみ言ってもきかれない、勝手に食べてしまう、ということで、ご家族もしょうがない・・
という気落ちで見守っておられました。

糖尿病で高血糖が続いているので、合併症が心配されたのですが、やはり7月にご家族の娘様に電話した時に、「腎機能が低下して・・」ということをお聞きしました。

Drからは食事療養するように、と言われ、外来の栄養指導も受けておられました。
低たんぱく食品のカタログをもらってこられ、どうしよう・・といった状で混乱されていました。

配食を腎臓食に切り替えて、栄養相談に訪問したいと伝えたのですが、娘様は昼間は仕事で忙しいので遅くなってしまうし、栄養コントロール食は本人が食べないんじゃないか、と心配。

どっちにしても相談にはのりたい、と伝えたのですが、カタログから買ってみる!と言われ配食は停止となってしまいました。

食事療養のサポートができていなかったのか、
なぜ気付けなかったのか、合併症を防ぐよい提案がもっとあったのか、何とかできなかったのか
と落ち込みました。

でもこれからのT様とその後家族のゆくえが心配です。

その後、担当のケアマネージャー様にお願いして、月1回のサービス計画の見直しの為の訪問時に同席させていただくことにしました。
ケアマネさんは「実は忙しいご家族と時間を合わせるのは毎回大変なんやわ、食事のことも聞いていなかったし・・よかったらいっしょにどうぞ」と言って下さいました。

訪問時娘様とお話できました。
7月に糖尿内科から始めて腎臓内科に行かれ、検査され、クレアチニンは2台です。
低たんぱく、減塩の指導を受けられていましたが、具体的な制限は不明。

透析はご家族にも負担がかかるので、なんとしても避けたい!
そのためには食事療養は絶対必要!

とりあえずレトルトや冷凍の腎臓の補助食品で昼夕を確保されていました。

が、ご本人、1人の時はどの商品を温めていいのか分からなかったり、商品も何品も温めすぎたり、どうもうまくいっていないようです。また家の冷凍庫もいっぱい。

配食だったら、そういったことはなかったのに・・と娘様。

ケアマネさんとも相談し、とりあえず、栄養コントロール食の腎臓の食事で配食を再開してみて、本人が食べられたら、これでいきましょう、というように話がつきました。

ということで再開です。

配食は夕食のみなので、あとは家での朝食、DSの昼食、DSのない時の昼食をどうしていくか、です。再開して1週間になり、その間に1回通院もされるので、食事の指示をきいてもらうように伝えています。

そろそろお電話してみようと思います。
緊張します。ちゃんと食べているか、Drからの指示は、今回の検査結果は・・

今回の再開ではなんとしてもサポートさせていただきたいと思っています。


先日ある事業所に訪問した時に、いただきました♪
施設で作ったようです。
500mlペットボトルの底で作った小物入れです。
ペットボトルの上の部分は、風鈴にされていました。
アイデアですね~★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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