宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
雨が降るたびに暖かくなってきますね。
こたつの上から冬の風景の代表ミカンも消え、だんだん春らしくなってきました。
もう3月、年度末、今年度総まとめの月です。
来年度は10周年を迎える年でもありますので、気を引き締めていかないと!!

さて、2月末に集団栄養指導を行いました。
栄養指導を受託している医院さんで、毎回違ったテーマで通院患者さんや地域の方向けに定期的にしています。

今回のテーマは、「お茶の効用について」です。
実はお茶に関して、1月にNHKためしてガッテンで、緑茶についての特集がありました。
それによると、緑茶がガンを予防したり、生活習慣病を予防するとか・・
本当?なんで?
お茶について詳しく調べたことがなく興味もあり、テーマに選びました。

集団栄養指導にいつも来てくださる方は、ほとんどが50代、60代の主婦の方です。
栄養相談時に「テレビで見たんだけどこれっていいんですか・・・?」なんて質問よく受けます。

今回も、皆さん、見た見た、とうなずいて聞いて下さいました。

内容について少しご紹介します。

水分と体の関係から。冬でも脱水は起こります。
常に暖かく乾燥した部屋にいる、寒くてトイレが近くなるのでお茶は飲まない、こんな方多くおられました。

知らないうちに水分は蒸発していますので、(自分の体重×30)mlくらいは意識してとるようにしたいものです。

そこで、何を補給しますか、ということで“お茶”の登場です。もちろんお水でもかまいません。

水分を補給することで血液の流れをよくし、脳梗塞や心筋梗塞を予防することにつながります。
さらにお茶の渋み成分、特に緑茶に含まれる、「茶カテキン」。
これは今話題のファイトケミカル(第7の栄養素とも言われています)であるポリフェノールの一種で抗酸化力を持ちます。

この「茶カテキン」が、発がん抑制作用をもつのではないかと言われているようです。血中コレステロールを低下させたり内臓脂肪を減少させてくれるのは、すでに証明済みです。
テレビでいわれていたように、静岡県掛川市ではがん死亡率が日本一低いと出ているようですが、緑茶をよく飲むことがやはり関係しているのでしょう。

ちょっと参加して下さった方には成分のあたりは難しいようでしたが、皆さん、
ふんふん、やっぱり緑茶はいいのね。
お茶云々の前に、水分とるようにしないとね。
昔は茶道をしていたのよ。
と、いろいろ反応してくださいました。

最後に医院さん併設のデイサービスの施設長が、この日のテーマにちなんで、お抹茶をたててくださいました。

ほっこり和菓子と抹茶をいただきながら、皆さんワイワイとおしゃべりを楽しまれました。

お茶の成分云々よりも、お茶を飲んでほっこりして、笑って、皆と話すことこそ、健康に良いのかなと感じました。
怒っていても、「まぁまぁお茶でも飲んで落ち着こう」って思いますもんね。お茶の効果は計りしれません。

ちなみに緑茶の香り成分にはリラックス効果もあるようです。

こんな感じで集団指導をしていますが、準備段階で調べている時には気づかないこと
で、集団指導後に気づかされることが多くあります。
次は6月に予定しています。何のテーマにしようかな。
毎回楽しみです。

この集団指導後、家のお茶もおいしい緑茶にしてみました♪
家で食事後にゆっくり飲むとリラックスできます。


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日のバレンタインデーは、女子からチョコをたくさんもらいました。
欧米では、バレンタインデーには、チョコに限らず、男女関係なく親しい人に贈り物をする日のようです。
チョコを渡すのは、日本だけの習慣のよう。でもプレゼントってうれしいものです。
食べ過ぎで健康診断の結果が心配ですが・・・

さて、今回は、カリウムの数値が安定しない利用者様の話です。
70代の男性の方。
配食は週に3回で2年ほど前から利用していただいています。
慢性腎不全で、奥様と二人三脚で食事療養をされています。

以前から、カリウムが上がったり下がったりと安定しませんでした。
去年も5.6まで上がったり、2.8まで下がったりと、かなり不安定。
お2人ともかなり敏感になっておられます。
クレアチニンは安定していますので、いつもカリウムの相談が主です。

そして今年、1月に4.8mg/dl。
2月に3.2mg/dl。カリウムの正常範囲は3.5~5.0mg/dlです。

また下がりすぎておられました。
栄養不足や下痢の症状もなし。
カリウムの摂取不足が原因かと考えられます。

配送員から検査表を受取り、奥様にお電話をしました。
「気をつけていたのに、また下がったわ。
以前も下がりすぎて・・・でも食事に気をつけたら、その後上がってしまって・・・もう怖いわ、
どうしたらいいかしら・・?」
主治医の先生から、心臓に負担がかかると言われています。

一般に腎疾患のある方でカリウムの高い方は、カリウムは1500mgに制限するように指示が出されています。この方の場合は、当初制限の指示があったので、野菜はしっかりゆでこぼし、果物は缶詰を守っておられました。

以前カリウムが2.8になった時は、缶ではなくて生果物にしたり、トマトをつけたりされていて改善しています。
ゆでこぼしは習慣になっているので全くやめるとかえって怖いといわれましたので、
今回も、バナナやトマト、野菜ジュースをたしてみて様子を見ていただくことにしました。

バナナ1本や野菜ジュース100mlでカリウムは約360mg。
これで3月の検査結果が改善されていればいいと思います。

また不安なことがあれば配送員にことづけて下さいね。

「そうねしばらく様子を見てみますね」と奥様。

在宅の食事療養は手探りのところもありますが、こうやって、2か月に1回くらいのペースで電話で相談にのりながら、食事療養を続けていただいています。
相談員として、管理栄養士として本当にうれしいことです★

安心して下さい!!
配送員、カスタマーセンター、相談員と連携して、在宅食事療養の応援を続けていきますから!!


ちなみに板チョコ1枚(70g)のカリウムは308mgです。
カロリーも気になりますが。


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
少しづつですが暖かくなっていますね。
梅の花がちらほら咲いてきています。
立春もすぎ、ちょっとだけ、春の気配です。
大都さんと同じく、自然に感心します。
寒いのも、もうひと踏ん張り!!だったらいいな。

今回は先日参加した腎臓病のセミナーの話です。

年が明けて、私の担当の新規の方で5,6人ほど、腎臓病の方がおられました。
多いなあと感じています。皆透析になりたくないと、食事療養に取り組みたいという方です。

腎臓の方の食事は、たんぱくの制限がはいってくるので、
在宅で実行して継続していただくのは、慣れるまではなかなか大変です。
はーとに声をかけてくださったからには、出会ってよかったと感じていただきたいと思っています。
なので、もっともっと知識をつけて経験をつんで、いいサポートをしなければ。

他のメンバーも何人かで参加してきました。
50人くらいは参加しておられました。
大きなスーツケースを持った方も多かったので、遠くからも着ていたのかな。

東京で現役でお仕事をされているドクターと管理栄養士の方が講師です。

さて、慢性腎臓病「CKD」という病気が年々増えてきていることは、社会的にも課題になっていることではあります。
CKDより透析導入をなった方は、2009年12月で290,675人、約30万人、日本人の439人に1人とのことでした。
うち原疾患が糖尿病性腎症であるのが4割以上、導入年齢は70歳以上が約半数です。
そのうち毎年10%くらいの方が亡くなっていきます。

血液透析治療は1か月に40~50万円ほどですが、公費負担があり、
自己負担は1か月1万円ですので、医療経済の圧迫の原因にもなっています。
若い人の税金がこういったところに使われていくのです。

なんとなく知ってはいることですが、セミナーでえらい先生から講義していただくと、腎臓病って怖いとあらためて感じ、
本人のADLやQOLも低下し、医療費もかかる、透析はどうにかして減らしていかないといけないと思いました。

実際食事療養が重要になってくるのは、CKDステージ4,5くらいであるようです。
うまくいけば、クレアチニンが4でも1~2年くらいは透析を延ばせると言われていました。
ステージ4,5というと腎機能は30%以下です。出会うと、慎重になります。
そうなんだ、と驚きでした。

結果は、継続しないと出てきません。

どうしたら食事療養を継続してもらえるのか!?
栄養指導でも、普段の業務のなかでの栄養相談でも、私の課題です。

コツは信頼関係。
管理栄養士の講師の方も言われていました。

この患者さん、利用者様が思うできることはなんなのか。
どうしたいのか、何が食べたいのか。

自ら方向を決めていただくのがミソのようです。

なるほど!!!
と思い、帰ってきました。

腎臓治療の最新情報、知らなかった事、これから取り入れていこう。
自分の栄養指導や相談、押しつけになっていなかったか見直していこう。

為になるセミナーでした★
毎日の業務に活かしていこうと思います!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
あっという間に1月も末になってしまいました。早いものです。
まだ冬は続きますが、スーパーに春キャベツや伊予かんを見かけるようになってきました。春が待ち遠しいです。
ところで春キャベツは柔らかいので芯ごと使えます。コンソメで煮込んで、スープにすると、とても甘くてお勧めです♪

今回は少し悲しい話です。
先日私の担当の利用者様が、お亡くなりになりました。
50歳代の男性の方で、まだお仕事もされている方でした。
12月末から、健康食を夕食にご利用いただいていました。

糖尿病がおありですが、カロリー計算等され、すでに食事療養に取り組んでおられました。ヘモグロビンA1cは、安定されていましたが、仕事後の食事の準備が負担になっており、利用が始まりました。

はーとのことは5年ほど前、糖尿病がわかった時にご利用いただいていましたので、今回は再開での訪問でした。

「こんにちは、今回はまたお声かけくださりありがとうございます。
何にお困りなんですか?」

とてもしっかりされていて、私とは事務的な手続きをさっさとしたいといった様子でした。しかし、はーとの管理栄養士は相談員です。
少しずつ、お食事や生活のことをお聞きしていると、お話して下さいました。

「妻が入院して見舞に行かないといけない」
「医者はストレスが原因で血糖が上がっていると言う」
「食事のことは分かっているので大丈夫、
「とにかくバランスのいいものを持ってきてくれればいいんだ」
「宮川さん、管理栄養士さんなんですね」

今はお一人でお住まいで、どんなものを食べておられるか、冷蔵庫から出してこられ、一緒にこのくらいで大丈夫ですね、と確認させていただきました。
見せていただいた量で血糖が上がるとは考えられないので、やはりお医者様の言われるように、ストレスで上がっている可能性が高いです。

スタート後、1度お電話でご様子をお聞きしていました。
「あぁ大丈夫、食べてる。助かる。
何かあればこっちから相談の電話するし」と、言って下さいました。
食事のことも少し聞かれお答えしました。
気持ちの負担が軽くなっているならよかった!

それから1か月でした。とても驚きました。
ご自分から命を絶たれたようです。
ストレスだったんでしょうか。

私に相談にのれることがもっとあったのか、
他に助けを求めるところはなかったのか、どんな気持ちで過ごされていたのか、
考えてしまいます。

はーとに来られる方は何らかの疾患があったり、お食事の悩みを抱えている方が多いです。
少しでも助けになれればと思っています。


初回訪問の後は、場合によってはご訪問しますが、お電話でのフォローが多いです。
だからこそ最初、訪問した時に、どれだけその方と、向き合って話し、何に困っているのかご相談にのることが重要です。

悲しい事もありますが、利用者様が喜んで下さったりとその分嬉しい事もたくさんあります。
めげずに明日からもがんばります!!

やっと初詣いってきました。
伏見稲荷です。鳥居の向こうに、山があるんですね。
1時間ほどしっかり歩いて消費してきました★
その分食べましたが・・・


はーと&はあと
管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
寒い風が吹く日が続きますね。雪もちらちらしています。
年末から、一気に寒くなりましたが、利用者様をあったかい気持ちにできるよう、今日も走ります!

さて、新年初の栄養コントロール食の新規利用者様のご訪問に行ってきました。
奥様よりご相談のお電話がありました。
ご利用をお考えなのは、ご主人。60歳台です。ご病気は糖尿病性腎症。
ご面談は、奥様とでした。

ご主人はもともと糖尿病がおありだったのですが、特に栄養指導は受けていませんでした。
今回、20kg以上体重が増加し、病院にいったら、腎臓が悪くなっていると診断を受けられました。
クレアチニンは3を超えています。あぶない域です。
主治医の先生から、透析の話も聞かれています。

退院にあたり、栄養指導を受け、たんぱく質の制限、塩分の制限、カリウムの制限を聞かれてきました。

なんで、もっと早く始めていなかったのかしら、、、
今まで私、悪いものばっかり食べさせていたのね、、、
透析のことも言われたわ、、、
奥様はとてもとてもとても反省をされていました。

だから、今回はしっかり管理して、腎機能維持させたい!
というお気持ちがとてもとてもとても強いよう。

私も、糖尿の段階で腎機能の低下になんで気付けなかったのか、
もっと早くに食事療養に取り組む機会はなかったのか、
はーとにもっと早く電話をかけてくれていたら!と、辛い気持ちになりました。
でもそうばっかり言ってられません。

これからが肝心です。

奥様と2人で、朝食はご飯に、茹で野菜に・・・
間食はこれを食べて・・・
低蛋白のご飯を使うときはこうして・・・

と、はーとの食事も組み合わせて、ご主人の食生活計画をたてました。

よし、これでやってみます、と奥様。
少し安心していただけたようです。

これから毎月検査に行かれる結果もみながら、がんばりましょう、と訪問を終えました。

あとでご紹介いただいた管理栄養士さんに挨拶に伺ったところ、
糖尿病の食事療養に対して、今まで間違った認識をされていたようで、
この退院で腎臓の食事療養についての話を聞かれ、いろいろ分かり見直していきたいという気持ちがとても強いようでした。

病院の管理栄養士さんも、心配されていました。
なんとか、結果がでるように、どうにかして食事療養の継続をサポートしたいと思います!!


年末に出雲大社にいってきました。
縁結びの神様らしいです。期待★


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

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