宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
原付バイクで外を走る風が毎日冷たくなっていきますが、皆さん風邪などひいていませんか?
私は先週風邪ひくことを忘れてしまうくらい、幸せな風に吹かれてきました。
友人の披露宴へ行ってきたんです。
三重県での披露宴で、遠征ついでに観光もしてきました♪


さて、先日ご訪問した方の話です。
お二人暮しのご高齢者でした。受付表では、同じ苗字の男性と女性のお名前だったので、てっきりご夫婦かと思い伺ったのですが、ご姉弟でした。
お姉様が80歳代、弟様が70歳代。ケアマネージャー様からのご紹介であった為、ケアマネージャー様も同席で、ご相談をしました。
ケアマネージャー様からは、お二人とも認知症があり、食事が不規則になり、バランスが悪くなっている為、バランスの良い食事を確保したい、また安否確認の為にも配食を利用したいとお聞きしていました。

「こんにちは~」とケアマネ様と私がお部屋へ入っていくと、お二人とも、「あぁ、待っていたよ」と温かいお茶を用意して迎えてくださいました。
あれ、認知症ってお聞きしていたけれど・・と思うくらい、お食事の話もすんなりと始まりました。
ご相談中は、お姉様が主に話され、弟様は物静かにうんうんと頷いておられました。

認知症があるということは、分かる場合もありますが、分からない場合もあります。
このお二人の場合、さらっと挨拶程度の会話をするだけでは、認知症がおありだと分かりませんでした。しかし、お姉様の話の中に、“いつも奥の部屋で眠っていて仕事せえへん”第三者が登場し、認知症がおありなんだな、と確信しました。

弟様は週に3回、透析へ行っておられます。
現在のお二人のお食事は、スーパーのお寿司やパン、元病院の管理栄養士であるお姉様の料理です。
お姉様に、どんなものを作られるんですか、とお聞きすると、透析のカリウムのことも分かっているし、気にしてくれなくても大丈夫、と仰いました。
(が、ケアマネージャー様は、横で首を振っておられました。実際には、お食事は、大量のニラ炒めや、少し傷みかけた冷蔵庫の中の納豆やらになっているようでした。)

お二人は、バランス良く食べておられるつもりです。

まず、食事の準備負担を減らす為にも利用しましょう、とケアマネージャー様と私とでお話しし、弟様は透析食、お姉様は健康食で利用と、話がまとまりました。

ケアマネージャー様によると、お二人の世界には、同じ第三者がおり、お姉様と弟様の絆はとても強い為、離れて暮らすことはできないとのことでした。
介護サービスの受け入れも、まだできていないようで、ヘルパーの利用もされていません。心配です。
しかし、配食を受け入れてくださったことで、少し安心したわ、とケアマネージャー様は言ってくださいました。

はーとの食事は、お二人に、ケアマネージャー様含め関係機関の方々に安心をお届け致しますので、大丈夫です。

配送員とも協力して、お二人の世界を見守っていきたいと思います。
事前訪問では、本当に多くのことを学ばせていただいています。

三重県でうなぎ食べてきました。三重県津市はうなぎの消費量日本一らしいです。
知らなかった!おいしかったです★

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日、はーとの配送員を対象に、救命隊の方に出張していただき、普通救命講習が実施されました。私も参加させていただきました。以前、山村マネージャーがブログでも紹介されていた講習です。

はーと&はあとの配食を利用してくださっている方々は、高齢の方が多いので、配送員が配達に伺った時に、緊急の場面に遭遇する場合があります。
そういった時、また普段の生活でもそういった場面に遭遇した時、何もできないより、何かできた方がよいに決まっています。
ということで、仕事後に3時間みっちり、皆で応急手当について学びました。

一番初めに、救命隊の方が、体験談をされました。
海で溺れ、呼吸を失っていた6歳の男の子の話です。
救命隊の方は、その日、休日でたまたま海水浴へ行かれていたそうです。
そのうち遠くで人が集まっているのに気付きました。
真ん中には横たわった男の子と、心肺蘇生法を行っている20歳くらいの若い男性がいました。救命隊の方もすぐに一緒に心肺蘇生法を行いました。その後、ドクターヘリが来て、その場で手術が行われ、男の子は一命を取り留めたそうです。
もし私がその場にいたら、何かできたでしょうか。何もできなかったのではないかと思います。でも、何もできないなんて嫌です。

救命隊の方は、初めに心肺蘇生法を行っていた、あの若い男性がいなかったら、男の子は助からなかった、と断言されました。

実際の死に直面しておられる救命隊の方の話は、胸にずっしりときました。
そして、これから行われる救命講習で身につける応急処置は、人の命を救う為に、とても重大なことであると感じました。

救命のリレーは、早い通報と応急処置、早い救急処置、早い救急医療です。
私たちにできるのは、助けを呼ぶこと、人工呼吸、胸骨圧迫(心臓マッサージ)、AED装着。
講義、実技、講義、実技、最後にテストです。
免許を取る時にも習っていたはずなのですが、だいぶ忘れていました。
配送員さんと一緒に、実技を交え必死になって、講習を受けました。
人工呼吸も胸骨圧迫も体力を使います!しかし命がかかっているので必死です!

講習の最後に、救命隊の方から言葉をいただきました。
この講習を受けた私たちに、自分さえよければいいという気持ちにならないでほしい、と。

自分さえよければ、周りの人が泣いていようと、怒っていようと、どうでもいいの??
よくないです!困っている人を助けること、思いやりをもつこと。人間として基本です。
この基本をもって行動しようと思います。

夜遅くに、講習をしてくださった救命隊の方々、また機会をつくってくれたはーとに、本当に感謝です。

AEDの装置はこんな感じです。スイッチを押したり、カバーをあけると、自動的に音声が流れます。

救急車が到着するまで、京都市の平均は約6分。年間の出動数はなんと7万台。
実は先日、私の担当のエリアの利用者様が2人、救急搬送されました。
お2人とも独り暮らしです。呼吸はあったようでよかったです。

もしもの場面に遭遇した時は、何かができるように、今回の講習をしっかり胸に刻んでおきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
皆さんは中秋の名月見られましたか?
当日は少し曇っていましたが、翌日はよく晴れてとても明るくきれいでした。立ち止まって見とれてしまいました。

ところで先日、こんなことがありました。中秋の名月のように、きれいな話ばかりではありません・・。
仕事を終えて家に帰ったら“あなたは訴えられています”といった内容の葉書が届いていたんです。
びっくりして記載してあったところへ連絡したら、手遅れです、もう裁判が始まってしまいます、と言われ、訴えられるようなことをした覚えもないのに・・と疑問を感じ、葉書を交番に持って行きました。

結局お巡りさんの「こんな葉書はほっといていいですよ、こういった大切な通知は封書で来ます」、の一言で、解決しました。
この葉書の送り主と、世間知らずの自分に少し腹が立ちました。
皆さんも気をつけて下さい!!

さて、気を取り直して。
先週、初めて栄養指導先の医院さんで、集団栄養指導をさせていただきました。
テーマは「もの忘れ予防の食生活」です。医院さんに通院されている方や、ご近所の方が25名程来てくださいました。

内容の一部をご紹介します。

・“もの忘れ”と“認知症”は異なること。
・認知症には、アルツハイマー型と脳血管性型があること。
・老化を予防する食生活は、塩分や脂肪を控え、青魚や野菜を摂り入れたバランスのよい
食事をすること。
・老化を予防する有効な栄養成分には、青魚に多く含まれるDHAやEPA(血中の脂質を下げたり脳を活性化したりします)、野菜や果物に多く含まれるビタミンDやE、またポリフェノール(抗酸化パワーで活性酸素を撃退します)等があること。
・食生活以外では、適度な昼寝や運動、知的トレーニング(テレビを見たり友達と話したり)が予防につながること。

結局は、バランスの良い食事をし、適度な趣味をもち、休養をとり、規則正しい生活を送ることが大切なんですね。

私自身知らなかったことが多く、集団指導をするにあたり、とても勉強になりました。
実際に、大勢の方の前で話すのは、緊張しましたが、参加者の方は、おしゃべりや質問を交えつつ、真剣に聞いてくださいました。

「もの忘れ予防の食生活」というテーマでしたが、高齢化が進むにつれて、今後、認知症の方や、認知症のご家族を介護する方は、増えると思います。
配食の利用者様にも、認知症の方は多くおられます。

そういった方をサポートできるように、配食を利用してくださっている方はもちろん、普段の生活の中で困っておられる方を見かけたら、できるだけ力になれるよう行動できればと思います。

利用者様や、今回の集団栄養指導に来てくださった方の声をお聞きしたり、また話したりしていると、人と人とのつながりは大切だなぁ、と感じます。意識して耳を傾けようと思います。



集団栄養指導時に、野菜1日350gを実際に作ってみました。
老化防止の為にもお野菜を食べねば。案外少なく見えませんか?!

 ・ 緑黄色野菜120g トマト1/2個、人参1/3本、ピーマン1個
 ・淡色野菜 230g 玉葱小1/2個、キャベツ1/8個、ナス1/8個

  


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
すっかり秋らしくなりました。
今年は秋にも大型連休がある、とずっと騒がれていましたが、そのシルバーウィークもあっいう間に過ぎてしまいました。時は金なり、です。
皆さんはシルバーウィーク、どう過ごされましたか?
私は、友人の披露宴に出席してきました。友人の幸せそうな顔に、幸せをいっぱい分けてもらいました。
結婚した友人は、栄養士仲間で、ご主人は調理師さんだったので、披露宴の料理にもこだわっており、とてもおいしかったです♪

さて、私達の業務は、外に出て関係機関の事業所や利用者様のご自宅を訪問すること以外にも、いろいろあります。
献立のチェック、調理現場の工場巡回、利用者様へのフォローのお電話、会議、等々。

今回は、その中の1つ、症例検討会について取り上げます。
症例検討会は、業務の1つですが、相談員(管理栄養士)としての1人1人のレベルアップの為に、毎月1回、相談員全員が集まって行う勉強会のようなものです。
メンバーは、交替で、担当の利用者様の症例を挙げ、その症例に対し、もっとよい相談の仕方はなかったか、今後どのように働きかけていけばよいかを、皆で話し合います。

新規の訪問や、栄養指導等で、利用者様とお話する時は、1対1です。
症例検討会では、自分が症例発表の当番の時は、自分1人では気付けなかった事を指摘してもらったりアドバイスをもらったりでき、他のメンバーが発表の時は、こんな対応の仕方もあるのだ、自分なら違う対応をしていたかもしれない、と参考にできます。

先日の症例発表は、私の順番でした。
糖尿病で、カロリー調整食を召し上がっておられるのですが、ヘモグロビンA1cの数値が上がってきている方の症例を挙げました。

そして、ヘモグロビンA1cの数値の改善の為、食間で摂られている蜂蜜入り紅茶や、芋類の煮物を控えていただくようアドバイスをしていくことは、もちろん大切なのですが、
相手の訴えを聞き、どうしたらその訴えを少しでも満たせるのか、考えることが先で最も大切であると、他のメンバーである先輩方に教わりました。

なぜ、その人が食べてしまうのか、空腹なのか。
なんでも原因、理由を考えることが大切なのです!

ということで、その症例に関しては、もう一度、食事の指示カロリーの設定を見直していただくよう、担当のケアマネージャー様を通じて主治医の先生に相談しています。

その方に合った方法を常に探しながら食事療養は進めていくべきなのだと感じました。

症例検討会は、自分の相談業務を改めて確認することができる、とても貴重な見直しの時間です★

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
9月も半ば、昼夕涼しくなってきましたね。
利用者様の服装も長袖を見かけるようになってきました。日中バイクで走っていても汗をかかなくなってきました。
利用者様の食事のお話をお聞きしていると、イチジクやブドウの話が出てくるようになりました。そんなところから秋を感じます。
おいしいものがたくさんの実りの秋(食欲の秋?!)ですが、食べすぎには気をつけないと!

さて、お芋もおいしい実りの秋つながりです。
先日、利用者様のお宅にご訪問してきました。
80代、女性、独居の方です。糖尿病をお持ちで、食事療養をご自宅で頑張っておられます。横乗りの時に少しお話したのですが、お腹がすいてたまらないの、と困っているご様子でしたので、ゆっくりお話をお聞きする為、改めて伺いました。

とても真面目な方で、決めたことはとことんやる性格の方です。
昨年末より利用をスタートされ、すっと血糖やヘモグロビンA1c等の糖尿病の数値は安定していました。

訪問時、ちょうど9月の検査表があったので、見せていただきました。少し8月より数値が上がっていました。

「なんでかねぇ、少ししか食べていないのに、こんなにお腹がすいているのに・・」

はーとの配食は、昼と夕と2食で利用していただいています。朝のお食事の量はちょうどの量。
他に思い当たることは・・・確か、お腹がすく時は、野菜を出汁で茹でたものを付けたして食べておられると言っていたような・・。

もしかして・・と思い、野菜の種類は何でしょうか?とお聞きしてみました。
「野菜は、どれだけ食べてもいいんでしょ。」とご本人。
そうなんですが・・。
「かぼちゃに、じゃが芋に、時々さつま芋、ニンジンや玉ねぎをよく食べるわ。菜っ葉はもたないでしょ。」

数値が上がってしまったのは、芋、これが原因でした。
お腹もちが良いように芋類を食べておられたのです。

芋類は、野菜の仲間ではなくご飯やパン等主食の仲間になる為、血糖を上げてしまうことをお伝えしました。
とても驚かれ、ニンジンや玉ねぎやブロッコリー等を主に使っていただくようにしました。

また、果物の量も増えていました。
スーパーの店頭にならんでいる秋の実り、イチジクやブドウです。
リンゴやバナナの分量は知っておられるのですが、イチジクは一度に3個、ブドウは半房を食べておられました。分量をお伝えしました。

「その量なら食べていいのね、また、がんばってみるわ!」とご本人。

何の野菜を使っておられるか、もっと早く気づいてアドバイスできていたら・・と、
思います。この仕事は、細かな気配りが絶対に必要だと、改めて感じました。

同じ後悔はしないよう、気配りを忘れないように努めます。
まだまだと思うことだらけですが、頑張ります!

次回の検査結果で下がっていることを願います。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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