宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
梅雨真っ只中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私たちは、雨にも負けず風にも負けず、カッパを着て走り回っています。雨よけのビニール袋と、水をふき取るタオルは必須です。
事業所や利用者様宅の訪問を終えて、雨の降る通りを見ながら、「車ですか」と聞かれることがあります。
違います、バイクです!

さて、先日よりお食事が再開となった方の話です。

H様、80代、男性、糖尿病を患っておられます。
血糖コントロールはあまり良くなく、それが原因で入退院を繰り返しておられます。
担当のケアマネージャーより、なんとか血糖値を安定させ、入院しないように食事で管理したい,
また食事準備をされる奥様の負担を軽減したいと、ご紹介をいただきました。

最初のご面談は3月。奥様のみでした。
H様は奥の部屋でテレビを見ておられます。食事に関しては奥様におまかせ、といった様子です。奥様は糖尿病の食事の知識はあるのですが、なかなか実行ができていません。
しかし糖尿病の教育入院後で、また入院はかなわんと、配食以外のお食事、朝食や間食を退院後の今からどのように召し上がるか、熱心に相談されました。
ちなみに今回のご入院でのヘモグロビンA1cは9.5%。

が、H様、とにかく大食のようです。奥様も、ご本人がお昼は外食で何を食べているか分からないし、おやつにはあんパンを毎日。さらに家でのお食事は、お惣菜中心で濃い味がお好きなようです。まずは、配食を毎日の夕食にご利用開始になりました。

退院後で病院食の味に慣れているところなので、薬と思って召し上がってください!と私。
あの人に続けられるか・・・と、不安を残しながら仰る奥様。
ご報告に伺った時のこれで大丈夫ね、後は続けるだけね、と、安心した顔のケアマネージャー様。

H様の思いはよそに、配食がスタートし、1週間。
ご様子をお聞きしようと思っていたところに、奥様よりお電話がかかりました。
「本人が強く拒否しますんやわぁ、何を言ってもだめですわ・・」
奥様が、ケアマネージャー様が、私が、何を言っても、無駄なようで全然食事を召し上がっておられないようです。
周りの気持ちをよそに、配食は停止となってしまいました。

その、さらに1週間後、ケアマネージャー様より、またH様が入院となったことをお聞きしました。力不足が残念でなりません。

そして3ヶ月程たちました。

久しぶりに奥様よりお電話がかかってきました。
「退院するから今度こそ食事でしっかり管理したいんやわぁ、また配食以外の食事をどうしたらよいか聞きたいんやわぁ」と奥様。

今回こそ食事療養する!と奥様の気持ちが伝わってきました。H様も、配食を利用して食事療養をしたい、という気持ちがあるようです。

お電話で食事の内容をお聞きしたところ、食種は腎臓食に変更していました。
当初も腎臓は少しお悪かったのですが、カロリー制限優先でした。
食種も変わっている為、早速お食事の相談に、ご自宅に訪問しました。今回も奥様とのみのご面談です。

検査数値は不明ですが、定期的に通院はあるので、変動があればDrより言われるでしょうと奥様。今回こそ、朝食、間食、徹底的に管理されるつもりです。
具体的な分量を、奥様と2人で計算し、しばらくこれで続けてみましょう!と訪問を終えました。

現在配食が再スタートし2週間、今回は本人、召し上がっておられるようです。
家の周りのお散歩も初められたようで、意識も変わっておられます。

今回こそ!!!と私もやる気です。
続けられるよう、精一杯応援させていただきます。


梅雨の季節、今年も梅酒を漬けました。
氷砂糖が溶けてきて、早く飲み頃にならないかな、と今からほくそえんでいます。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
梅雨だというのにお天気で暑い日が続きますね。
・・と油断していたら、先日、突然雹混じりの夕立にあってしまいました。
ちょうど事業所に訪問していたので雹にはあたらなかったのですが、事業所を出ると道路が川のようになっていました。
その日は川の中をそろそろと運転して帰社しました。

その夕立にあった日の前日。
新規の相談で、あるご高齢のご夫婦を訪問しました。奥様が配食をご希望されています。

「こんにちは!はーと&はあとの宮川です。」
ご主人が迎えてくださいました。

「おうおう、ありがとう、待ってました、聞こうと思ってたんやわぁ、
実はなぁ、足が本当にむくんできてしまってなぁ、やっぱり食事が問題かと思ってなぁ、
これはどや、あれはどや、・・云々」
と、早速奥の冷蔵庫や戸棚から食品を持ってこられました。

展開が速く少々面食らってしまいましたが、ゆっくりお話を伺いました。

奥様は退院されてから1週間。よく話される気さくなご主人に対し、物静かな方で、少し認知もあるようです。
奥様の診断名はネフローゼ症候群。
多量の蛋白質尿がある為、血液中の蛋白濃度が下がり、血管内の水分が血管外にしみ出て浮腫が起こります。
食事は、腎臓に負担をかけないよう、蛋白質や塩分を控えたものが基本になります。

退院後、お食事の準備はすべてご主人がされています。
といってもご主人、家事全般苦手なようで、食事の準備はできあいのお惣菜や、レトルトを買ってきて温めるくらいのようです。おかず好きな奥様は、ご主人の準備したものは全て召し上がっておられます。
そうこうしているうちに、入院中はほっそりしていた奥様の足がみるみるうちにむくんできてしまいました。
ご主人これはなんとかしなければと思い、はーとに相談してくださいました。病院で栄養指導は受けておられませんでした。

さて、出てきます。ボンカレー、インスタント味噌汁、お惣菜盛り合わせ、鯖の塩焼き等等。全て塩分のきついものばかりです。
お魚やお肉の量も多く、蛋白質も多く摂っておられます。

ご夫婦と一緒に、塩分の表記を見て、ひとつひとつ確認していきます。
「こんなにも塩分があったんやなぁ」「そやなぁ」「鯖一切れ食べてまうなぁ、これも多いんですなぁ」とご夫婦。
ちなみにインスタント味噌汁は減塩表記があったにも関わらず、1人分で1.6gも塩分がありました。
通常の味噌汁でも1人前1.8g程度です。

はーとの配食は、夕食にご利用してくださることになりました。
ご主人が調理するのは難しい為、朝食はパン、昼食は今召し上がっているおかずをご夫婦で半分にし、インスタント味噌汁は控えていただくよう、ご飯はエネルギー確保の為にしっかり食べていただくよう、お伝えしました。

この調子で継続されれば、むくみはひくはずです。
ご主人、「そうかそうかそうか、わかった、やってみよう」と言われました。

奥様の為にご主人やる気です。頼りにしています。でも無理しないで下さいね。

ご訪問中、奥様の笑顔は一度もなかったので、
次私が伺った時は、ぜひ笑顔を見せていただけるよう、力いっぱい応援させていただきます。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
毎日がめまぐるしく過ぎていきます。先日より、医院さんでの栄養指導も始めさせていただきました。先輩の栄養指導を引き継いで頑張ろうと思います。どんな方に会えるかな。

さて、先日、T様ご夫婦宅を訪問しました。ご夫婦2人暮らしです。
ご主人は腎臓を悪くされており塩分・蛋白質調整食を、奥様はご自身のみの食事を用意するのも手間ということで健康食をご利用して下さっています。

去年の12月に新規訪問をしてから、配送員と配達時に伺ったりお電話で話したりしたことはありますが、ご自宅へ伺うのは半年ぶりです。
ご体調や食事についてお話を伺いました。

ご主人はとても真面目な方で、食事療養についても熱心に勉強しておられます。
奥様は耳がお悪い為、ご主人とは手話や身振り、私とは身振りと口の動きで会話します。

ご夫婦とも私の訪問を喜んで下さいました。
腎臓の血液検査の数値は12月とほとんど変わらず、維持されています。

朝食は奥さまが準備されるのですが、低蛋白質の主食を使用し、酢の物や焼き魚には塩分カットの塩を利用されています。
野菜類はすべてカリウムカットの為に、水さらしや湯でこぼしをし、お食事内容は、新規訪問時とほぼ同じでした。
お医者様の食事の指示通りの栄養をお食事で摂取されています。驚きました。

・・・苦しいのは自分だからねぇ、とご主人。
・・・透析は避けたいからねぇ、と奥様。

この言葉にハッとしました。
だから、このような結果がでているんです。

相手の気持ちになって考えなさい、という言葉は小学校の頃から言われていましたが、ようやく最近になって気付けている気がします。

ご主人、血液検査でカリウムの値が少しだけ高くなっておられました。
果物のカリウム値を知りたいと言われたので、またお手紙でお知らせしました★

いつも利用者様の姿に、声に励まされます。今後も力いっぱいサポートしていきます!


いよいよ梅雨本番ですね。安全運転で “転倒注意!” です。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
6月ですね。梅雨の季節です。バイクに乗る時に、カッパが大活躍する季節です。
私のカッパはとても目立つ黄色なのですが、利用者様宅から出るときに着込んでいたら、
利用者様に、いいカッパねぇ、どこで売ってるの?娘に買ってやりたいわぁ、と言われました。
ホームセンターに売っています◎
この方の娘様は、おそらく40~50歳代で、お孫様もいる方なのですが、いくつになっても子供を思う親の気持ちは変わらないのだなぁと感じました。

さて、2ヶ月前、こんな電話がありました。
「お食事、申し訳ないんだけど・・明日からやめてもらってもいい・・?」
O様、70歳代、女性、糖尿病で血糖が上がってしまい、血糖コントロールの為に利用開始されました。
3年前から、昼夕、週に5日、ずっと利用してくださっています。
最近の血糖値は安定しておられ、HbA1c(検査の1~2ヶ月前の平均血糖値を反映する値で基準値は4.3~5.8%)も利用当初8.7%だったのが、今は5.4%に下がっています。

お電話口で、理由を聞かせていただいたところ、
「もらい物が多くてねぇ。
あと、私家族の食事も作るでしょ、作りすぎてこれも冷蔵庫に余ってくるのよねぇ。
配食もくるでしょ、これも全部食べなきゃってストレスになってしまって・・。」
食べ物が余ってくるのがストレスになってしまって、結局、余り物をつまんで食べてしまうようです。
「でも、週5日利用していた配食を止めてしまったら急に血糖が上がってしまうかも・・」
と不安もあるようです。

とにかくお話を伺いにO様をご訪問しました。お店をやっておられるのでお仕事の合間にお話を伺います。

O様、大柄で、とても明るい方で、話していて私のほうが元気をもらえるような、素敵な方です。
食事に対するストレスがピークに達しているようです。
「食べなきゃ、食べなきゃって思うのよぉ、
血糖も下がったし大丈夫だとは思うんだけどねぇ・・」

配食を利用してから努力してHbA1cを順調におとしておられます。
服薬の量も順調に減っています。体重はいったん下がりましたが、最近3kg程増えているようです。
朝食や間食の量もちょうどよい量を召し上がっておられるので、おそらく配食にプラスして食べてしまう冷蔵庫内の食べ物が犯人です。

とりあえず、配食は昼のみにして、夕はご家族と同じメニューで召し上がることになりました。
ご飯の量やおかずの量は配食を参考にされます。
体重はこれ以上増えないようにしましょうとお約束されました。
しばらくこのペースでやってみよう、とほっとした顔をされました。

1ヵ月後、様子を伺いにお店をのぞきました。
ストレス溜めておられないかな、体重維持されているかな。

O様、にこにこと、
「今のところうまくいってるわぁ、配食もきちんと食べてるし冷蔵庫の余り物も減ってるし、体重も増えてないわ。」と言われました。
あぁ良かった。血液検査は6月にされるようなので、また寄りますとお伝えしその場を離れました。
HbA1cがあがっていないことを祈ります。

食事療養を頑張っておられるたくさんの利用者様の病状を悪化させたくないと思います。
管理栄養士は、その方のペースで食事療養を継続できる方法を提案しなければなりません。
O様のストレスが少し解消され良かったと思います。
まだまだ修行の毎日です★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
5月も早、半ばを過ぎました。新緑の季節ですね。
宇治市の利用者様宅や事業所を訪問すると、新茶の葉の緑に目が覚めます。お茶畑をしておられる利用者様宅もありますが、とても忙しくされているようです。
不思議と緑を見ると頑張るぞ、と元気がわいてきます。

さて先日、配送員の横に乗り利用者様宅にお食事をお届けしてきました。
以前もブログに書きましたが、私たち相談員も、普段は社にて受発注やお食事についての問い合わせの電話対応をしているカスタマーセンターの社員も、年に何度か配送員の横に乗り、お客様にご挨拶します。

今回乗った、茶畑の広がるコースは、入社以前より利用して下さっている方や、初めの訪問は別の相談員が担当した方も居られ(新年度より各相談員の担当区域が一部変更になった為です)、初めてお会いする方がたくさん居られました。
もちろん、私が初めに訪問した方や、何度かお電話で相談させていただいている方も居られます。

たくさんの利用者様に会えるのはとてもうれしいことです。この日は半日で33人の方にお会いできました!

そのうちのお一人についてです。初めてご挨拶のK様、男性、70歳台。昨年10月から利用してくださっています。

私:「いつもありがとうございます。宮川と申します、担当の管理栄養士になります。」
K様:「あぁ、ありがとう・・・」

腎不全で蛋白質と塩分を控えたお食事を召し上がっておられます。
少し元気のないお顔でした。他の配送もありゆっくりとお話できなかった為、後日お電話にて様子をお聞きしました。
元気のないお顔の原因は、配食以外のメニューについてでした。

K様のように蛋白制限がある場合、おかずの肉や魚の分量を減らさねばなりません。なので、その分のエネルギーが不足しないよう、油や砂糖をうまく使い調理します。

K様は、家族様も協力され食事管理されているのですが、甘いものやマヨネーズでエネルギーアップしたメニューばかりで、糖尿病ではないのですが血糖値も上がってしまうかも、と不安に思っておられたようです。

さっそく春雨やくずきりを使った料理のレシピをお伝えしたところ、とても喜んでくださり、参考にします、と言ってくださいました。横乗りのお届け時の元気のないお顔ではなくなっていると良いなぁと思います。

声や表情や雰囲気で気づくことは、たくさんあります。
自分から訴えてくださる方も居られますが、そうでない方も居られます。
K様の件で、細かな心遣いを大切にしなければと感じました。

利用者の皆様、私が配送員の横に乗ってお伺いした時は、なんでも気軽に相談してくださいね★



1日の配達を終えた配送車です!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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