宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。
京都の管理栄養士宮川です。
暑い日が続きますね。アスファルトからむんむん熱気を感じながら走る毎日です。

さて、すでに熱中症が全国で多発しているようですが、先日、高齢者の熱中症対策について、勉強会に行ってきました。FFSの柴田さんもいっしょです。
忘れている知識も多く、ちょっと反省です。

担当エリアの訪問看護ステーションで定期的に開催している勉強会で、うれしいことに、時々お声かけいただいています。

その内容を少し。
昨年の熱中症搬送者数は、39,489人で、うち高齢者(65歳以上)が44.1%も占めたようです。そして高齢者の熱中症の60%は、室内で発症していたようです。

当社の利用者様は、8割程の方が、65歳以上です。
そしてお食事のお届けは、ほぼ自宅です。特に注意が必要だと感じました。

熱中症は脱水から起こります。

高齢者が脱水に陥りやすい理由は、
①体内の総水分量が不足してくること
②のどの渇きを自覚しにくくなること
③トイレを気にして水分をとらなくなること
④腎機能が低下して、体の水分を節約しにくくなること、
の4つだそうです。

重度の脱水症状になると、食欲不振や、めまいや頭痛、倦怠感が出てきます。

食欲がない、と思ったら実は脱水症で、食べられずにさらに脱水症が進行して・・
という悪循環が起こらないようにしなければなりません。

分かってはいるけど、こういった勉強会に参加すると、意識が高まると感じました。

私たちにできることは、配達員から利用者様の様子がちょっといつもと違う、食事や水分がとれていない、等の情報があれば、ご本人に様子をお聞きしたり、ご家族や関係機関にご連絡させていただくことです。
必要であれば食種を変更したり、補助食品の提案もさせていただきます。

配達員と連携し、ちょっとしたサインを見逃さないようにしなければ、と思いました。

クーラーは嫌いで、暑い部屋でお食事の配達を待っている方も多いです。
この夏、まだまだ暑くなりそうなので、本当に気をつけないと!!


休日に、ウイスキーの工場見学に行ってきました♪
これは原材料を発酵させたものを、蒸留する機械です。
こうやってできるんですね。
試飲もできました。おいしかった~


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
先日の週末に普茶料理を食べに行ってきました。
黄檗の萬福寺です。
担当エリアなので、いつも通るたび気になっていたのですが、ついに!
中国から伝わった精進料理です。
きれいでおいしかったです♪
おいしいものを食べると、また平日がんばれます。


さて、先日、半年ほど利用して、サービスを停止された方がおられます。
O様、80歳代の女性、糖尿病の方です。

利用のきっかけは、娘さん家族のいる京都への引っ越しでした。
今まで、京都から離れた生まれ故郷で高専賃に住んでおられました。
高専賃では、食事は全て準備されたものを食べておられました。

今回の引っ越しでは、娘さん宅が近くですが、お独り暮らしになります。
食事の準備は自分でしなければいけません。

そこで娘さんが、サービス利用を申し込まれ、訪問することになりました。

「もともと自己管理ができないからここまで悪くなったので、しっかり血糖管理をしていきたいんです」と娘さん。数値は手元になく不明でしたが、脳梗塞を以前おこされているので油断できません。

O様本人は口数の少ない温厚な方です。
「そうは言ってもおやつはあまり食べてないよ」と言われましたが、娘さんの前では、しゅん・・・となっておられました。

朝食のヒアリングをし、昼は市の配食またはデイの食事、夕ははーとの栄養コントロール食で、1日の食事を調整し、O様の京都での生活がスタートしました。

その後、定期的に栄養相談をつづけ、ヘモグロビンA1cを教えてもらいました。
自宅に訪問する時は前もって娘さんから、注意点(間食している、とか、運動できていない、とか)を聞いていましたので、とてもスムーズでした。

そんなこんなで、数値の変動は6%前後で安定。
インスリン注射も、当初1日30単位だったのが20単位に、そして12単位に減ってきています。
主治医の先生もこの分ならインスリンをなしにしてもいいかも、と言われているみたいです。

ということで、数値も安定し、娘さんも調理をして、時々O様もそちらでお孫さんもいっしょに皆で食事をされるようになり、キャンセルが増えてきました。

そして先日娘さんから、「いったん停止します、ありがとうございました。数値もよくなって安定しているので、私で作ってあげようかと思うんです」とお電話がありました。

そっか、ちょっとさびしい気もしますが、安定していますし、食事療養のコツも娘さん、本人とも分かってこられましたので、よかったなぁと思います。
食事療養はやっぱり家族等、周囲の人の協力があると心強いです。
いったん卒業ということですね。
また困った時はいつでも戻ってきてくださいね。

こんな関係が、もっと多くの人とできればいいな、と思っています。
そうすれば私も利用者も利用者の家族も、うれしいです。

まだ気付いていない人に、食事療養の大切さに気付いていただけるよう、この夏も語る為に走っていこうと思います!

はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。

暑くなってきました。
梅雨ですが今週は、雨の日も少なく、走りやすいです。
でも紫外線が気になります・・
曇っている日でも、油断禁物です!

さて、今回も再開の方の話になります。
最近、なんとなく再開の方が多い気がします。

夫婦2人でお住まいだったのですが、昨年ご主人が亡くなられ、今はお1人暮らしです。

この奥様の配食の利用は、3年程前。
その後はご主人のみ利用されていたのですが、ご主人の入院とともに配食は停止し、
連絡をとることもなくなっていました。1年以上ぶりの再開のお電話でした。

実は、ご主人もそうだったのですが、奥様も腎臓が悪いです。

今回の再開の相談は、主治医の先生に「カリウムが高い」と言われた為です。

訪問して様子をお聞きしました。
「先生にそんなこと言われてなぁ、どうしようかと思って電話したんやぁ、来てもらって悪いねぇ、1人になったし娘にも迷惑かけれんしなぁ」と奥様。

ご主人が亡くなり、ご自分の時間をもてるようになりました。
娘様に迷惑をかけず、家で過ごしたい、という思いがあります。

ずっとご主人の食事療養にもお付き合いされているので、腎臓の食事療養にはかなり詳しいはずです。

が、お聞きすると、消化器系の病気もあり、胸やけして、食欲がなかった為、バナナばかり食べていたり、もらいもののピーナツを食べていたりしたそうです。

ピーナツは、成分表で、落花生(乾)で調べると、カリウムが740mg(/100g当たり)もありました。ちなみにバナナは1本だいたい360mgです。
思った以上にピーナツもカリウムが高い!

それが原因でしょう。
カリウムが5.3になっていました。
(でもその前の検査では6近くになっていたよう・・)

食事でなんとかするように言われているので、カリウムの薬は出ていません。

バナナやピーナツ(は、食べてしまった為もうないとのことです)は、やめて、食事からカロリーをもっとしっかりとるようにしてもらいました。
「バナナはせやなぁ、先生も言うてたわぁ」。

胸やけで食べれない時は、ゼリーや缶詰めの果物を使ってもらいます。
カロリー不足は、腎機能を悪化させます。

「そおかぁ、食べたらあかんと思ってたわぁ」。
ご主人の相談の時にもカロリー不足に気をつけるように、ってお伝えしましたよ。

年齢も重ねてらっしゃるので、やっぱり、その都度お伝えしないとなぁ、と感じました。

配食は、油ものも控えるように言われているので、塩分・蛋白調整食(油の使用が多くなります)ではなく、塩分調整食で再開です。

朝食でたんぱく質の量は調整してもらい、様子をみていきます。

病状を維持できるよう、食事の面からまたサポートさせていただけることを嬉しく思います。
またよろしくお願いします!


晴れ間の紫陽花もきれいですね~♪


管理栄養士
宮川曜子

こんにちは。
京都の管理栄養士宮川です。

さて先日、現在お食事は停止中のご家族から電話がありました。
利用されていたのは、娘様。今は入院中でお食事は停止しています。
電話はお父様からです。お父様と2人暮らしです。

娘様は腎・心機能が低下していて、自宅で食事療養をされていました。
食事制限も厳しく、栄養相談の際は、すぐに調べられるように、いつも交換表を持っていっていたのを覚えています。

入院してから1年ほどたっています。
時々、どうされてるか気になっていました。

こんな電話でした。
「宮川さん、娘ね・・亡くなったんですよ、食事とても助かりました。ありがとうございます」

「そうだったんですか・・。
お若かったのに、頑張っておられましたよね。」

30代でした。病気をかかえておられましたが、温厚で思いやりのある方でした。
亡くなられ寂しいですが、お父様が私あてに、またお電話を下さった事はうれしく思いました。

お父様も高齢です。食事はどうされているのかなと思い、
「今食事はどうされているんですか?」とお聞きすると、
「実はねコンビニやスーパー、外食が多いんですよ・・」と。
確か娘様が食事を利用して下さっていた時も、自分の食事はそっちのけだった気がします。

奥様も亡くなって、お一人暮らしです。
コンビニや外食ばかりでは、バランスが悪く、塩分や脂質の摂りすぎが心配・・

娘様は蛋白・塩分調整の栄養コントロール食でしたが、普通食の健康バランス食もありますよ、とお伝えし、それならと、今度はお父様が食事を利用する事になりました。

その後訪問しお父様と直接話しました。
奥さん娘さんとも同じ病気で亡くされたそうです。

現在、趣味をもって、毎日とびまわっているそうです。
趣味の会で、先生もされていたり、練習にも忙しそう。

お父様は70歳です。今度は健康に、楽しんで生活することが、
亡くなったご家族も喜んでくれるんじゃないでしょうか。

しばらく後、電話してみました。
「届けてくれるし、バランスもよくてとても助かります」と言って下さいました。

健康バランス食を利用される方には、こんな方もいます。
コンビニ・スーパー・外食を続けていたら、そのうちなにか病気がでてくるでしょう。

早く気付いていただけてよかったです。
健康は食事からです★

左京区の蓮華寺に行ってきました。
新緑がきれいすぎます!中も緑がすごいんです。癒されました~


管理栄養士
宮川曜子

こんにちは。
管理栄養士の宮川です。
今日から6月にはいりましたね。はやいものです。

さて、5月は、宇治方面に行く事が多かったです。
ヘルパーさんの勉強会や事業所の試食があった事もありますが、新規のお客様のところへも行きました。

その中の1人、K様の話です。70歳台の男性の方です。
カスタマーセンターで電話を受けた時、とっても不安そうな声でした。
「妻が亡くなったばかりで食事の準備で困っている・・」

この人大丈夫かな?!と電話を受けたカスタマーは思ったようです。

すぐ翌日の朝イチで訪問することになりました。

私の両親は健在ですし、私自身はまだ独身なので、パートナーに先立たれる気持ちは、分かりません。しかも亡くなった直後です。きっと、とても寂しくて、悲しい気持ちになるでしょう。

「おはようございます。はーと&はあとです」と、K様宅に伺いました。
「お~待ってたよ、助かるわ」と、K様、出てきて下さいました。

まあまあ座って、と、挨拶もそこそこに、「お気になさらずに」という私の言葉にも関わらず、お茶の準備をして下さいました。

「妻がねぇ、お客さんが来た時は、まずこうしろ、と言っていたもんでねぇ」とK様。

当社の事は、ケアマネージャーに紹介され、奥様が健在の時から利用を迷っておられたようでした。

奥様が亡くなり、気持ちも、気力も、落ちこんでおられるようでした。

冷凍庫の中には、奥様がきれいにお肉やお魚をラップにつつんで保存している食材がたくさん。K様の好物も入っているそうです。

訪問中は、時々涙ぐみながら、奥様の想い出話しをて下さいました。

お食事は、冷蔵庫の食材も使っていきながら、1日置きでのお届けになりました。

「助かるわ、ありがとう、来てくれてありがとう」と何度も言って下さいました。
新規訪問では、話を聞き、栄養相談があれば栄養相談にのり、その方の不安をやわらげて安心させられるように、努めています。
奥様のことを私に話して、少しは安心してくれたでしょうか。


その後ケアマネさんと、話ができました。
「今は、奥様が亡くなられたばかりなので不安でしょう、
K様は、もともと感情がとても豊かで、あふれてしまう事もある方です。
様子見てあげて下さいね」とのことでした。

お食事のお届け時に、配送員からもお声かけし見守らせていただきます。
配送員とも、良い関係が作れればよいと思います。



画像が悪いですが、シナモンティー作りました。
シナモンを煮出して作ります。砂糖なしでも甘いですよ。
部屋の中が甘い香りになります~♪


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

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