宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
先週末、日本栄養食糧学会で、島田さんと腎プロジェクトの取り組みを発表してきました!
場所は宮城県仙台市の東北大学です。晴天!

人前で話すことが苦手な私ですが、今回代表で発表させてもらいました。
緊張はあまりしない方ですが、緊張しました。
必死で、なんとか時間内に話すことができ、質問にも、なんとか答える事ができました。
内容に関して、こうした方がよかったんじゃないか、とアドバイスもいただきました。

必死で話していたので、周りを見る余裕がなく、聞いてくれた方の反応をみれなかったのが残念で反省点です。

学会は、私たちのしている事を、知ってもらうのに、またこの方法でよいのか、アドバイスをもらうのにとてもいい機会です。
今後もはーと&はあとで発表できればいいと思います。


他の先生の発表もたくさん聞けました。
コーヒーポリフェノールが、美肌にいい!朝食抜きは、将来の年収を左右する!等々、
管理栄養士の先生ばかりでなく、脳科学者や、スポーツ分野の先生も講演をしていて、おもしろい話がたくさん聞けました★

いい経験でした。
協力してくれた皆さんに感謝です。ありがとうございます。

さて、私、人生ではじめて東北に行きました。
震災後ですが、町の人たちはみな明るい顔でした。
ちょうど青葉祭りという祭りもあった為、町には活気があり、こちらが元気をもらえました。
東北のものを購入する等小さな事かもしれませんが、できる事で応援しようと思います。

松島、きれいなところでした。
海の幸もおいしかった・・!



はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。
京都管理栄養士の宮川です。
新緑がきれいな季節ですね。ツツジも咲き乱れて、きれいな季節です♪
バイクで走るのも気持ちがいいです。
この調子だとあっという間に夏になってしまいそうです!


さて、先日行った新規の方。
病院への訪問でした。

M様、70才台の男性。奥さんと一緒に面談です。
5か月ほど入院されていて、やっと退院です。
糖尿の血糖管理の為、というのが利用理由です。奥さんは、別居中なので、食事準備はすべてご自分です。

でも、面談中、終始お元気なさそうな顔、「いやいや、帰ったら自分でできるよ」と、私の話にもあまり乗り気でない・・

お届けは夕食だけなので、朝昼の食事内容もお聞きしたのですが、「う~ん、ふうん」と、奥さんもごめんねぇ~という感じになり、話しが進みませんでした。

入院中、HbA1cは6%台に下がっていますが、在宅に戻ってから8%台に戻らないように食事相談にのらないと、と思いつつもどかしい気持ちでした。


そして、退院のその日。
紹介元のケアマネさんに、担当者会議に呼んでもらいました。

M様、病院にいた時と、ぜんぜん違いました。
表情も明るく、話もはきはき。
退院でばたばたして、ちょっとお疲れの様子もあったのですが、服装もしゃきっとして、なんとなく顔色も良くなっているように見えました。

食事の話も、ケアマネさん、奥さんといっしょに、「また病院に戻らない為に、栄養士さんに指導してもらうんだよ!!朝は何食べるの?昼は?!」とうるさく(?!)言ったところ、ぽつぽつと、聞く事ができました。

おかげで、『朝食の味噌汁の味噌は、インスタントの1袋だと塩分が多いので、半分に!』『野菜なければせめて野菜ジュースを先にとって!果汁入っているのは血糖上がるので、野菜100%で!』とアドバイスすることができました。

奥さんによると、人に言わずに、昔からご自身で自由に出かけたり、勝手に物事をすすめていたり、という性格のようです。
M様は、こちらから、病状や食生活を把握するようにしないといけない方だなと感じました。

「検査表もちゃんと私たちには見せてね!」「通院は月1ね!」と、しっかり皆で確認しました。
よかった、これでケアマネさん、奥さんとも、しっかちタッグが組めました。

自宅でくつろぐ、M様の明るい顔を見て、再入院させたくないと思いました。
入院中の顔より、今の顔の方が、素敵です★
やっぱり自分の家が一番。
これからしっかりサポートさせていただきます!!


ゴールデンウィークに、高槻ジャズストリートに行ってきました♪
プロの方以外も、すごい熱演で、感動の嵐でした。
パワーをいっぱいもらいました!

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管理栄養士
宮川曜子

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
先週まで満開だった桜、あっというまに散ってしまいました。
これからは新緑です。高野川沿いの通勤がまだまだ楽しみな季節です。


さて、先日から、サービスをご利用いただいている糖尿病の方の話。
60歳代の女性の方でご主人とお2人でお住まいです。
糖尿の合併症で、視力低下、以前脳梗塞を起こされ、車椅子での生活をされています。

京都に引っ越してこられるまでは、毎日レストランでお食事されていました。
血糖値は300、400はザラ。
ヘモグロビンエーワンシーに至っては10%台を推移という状況です。
インスリンの打ち忘れもありました。
病識は、お2人とも、かなり低いです。

今回、引っ越しの為、レストランが近くになくなり食事の確保ができなくなるので、ケアマネージャーに紹介され配食を利用になられました。
「主人は料理できないの、だから配食を使いたい」と、ご本人。

今までレストランで食べていたお料理からすると、薄味で量も少なくなりますよ、とお伝えすると、「いい、大丈夫」と言われ、お届けがスタートしました。

レストランで食べていたのが、すっかり配食に切り替わる事になったんです。
朝食や、間食のアドバイスもしましたが、それだけでも血糖値は絶対下がるはず、と思い、次回の検査結果を待っていました。


その後しばらくして様子を聞きました。
すると、ご主人より、「残してるねぇ・・」と。

急いで訪問しました。ご本人、「お腹すかないの」と。

話を伺うと、朝ごはんをかなりしっかり食べるようです。
その量は食パン2枚にバター、ジュースを300~400ml。
野菜は、食べるように伝えていたのですが、食べていません。
シリコンスチーマーまで用意してくれていたのに!

なので、昼はお腹がすかず残し、夕も少し残しているよう。
夕食後、朝まで何も食べないので、お腹がすき、また朝ごはんをしっかり食べてしまう状況。

糖尿病や肥満症の方に、朝はしっかり、夕は軽めに食べましょう、と指導しますが、度が過ぎては、高血糖の原因になります。

お2人に、夕食を全部食べて、朝までお腹がすかないようにして、朝のジュースはお茶にかえるよう、伝えました。
が・・

「でも、朝はしっかり食べる方なの。ジュースも飲みたいの」とご本人、聞いてくださいません。

話していると、少し精神的な疾患もおありなのでは、と感じますが、診断はされていないようです。

ケアマネージャーに相談していた時に、
「“透析は絶対嫌!”って言ってるので、そのあたり伝えてあげて」と言われた事を思い出しました。

そこで、「でも、朝はしっかり食べる方なの。ジュースも飲みたいの」と、繰り返す本人に、
「血糖が上がると、腎臓が悪くなって、透析になりますよ、
そうなると、週に3回も病院に通わないといけないですよ!」と、伝えました。

すると、「透析は絶対嫌!それならジュースやめてお茶にする」と、ようやく約束してくださいました。

透析の一言が効きました。
ケアマネさん、ありがとう。
ケアマネさんに連絡しておいてよかった。

この方にとってのささる言葉はこれだったんですね。

今後の関わりをどうしていくか少し不安です。
ケアマネージャーやその他関係機関と情報を共有して、協力しながら、ご本人とご主人に、意識をもってもらうよう言い聞かせていくしかないのかと思います。

あれを食べるな、これをやめろ、とばっかり言う管理栄養士と思われていると思います。
そうじゃないんです、量の問題なんですよ。
血糖が安定するまで、サポートさせてください。


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
春だというのに、寒いですね。
週末の鴨川は、寒さに負けずお花見をしている人でいっぱいでした。
今週あたり暖かくなりそうなので、見頃ですね。楽しみです。

高野川沿いを走ってみました。
8部咲きですね。

さて、先日、あるケアマネさんと話していると、
「在宅ではこれからもっと多職種との連携が必要になってくると感じている」と言われました。ケアマネ、訪問看護、ヘルパー、往診の先生、これ以外にも、やっぱり専門家の知識が必要なのだと。

「だから在宅でまわっている、看護師や往診の先生以外にも、管理栄養士さん、薬剤師さんといっしょに仕事がしたいのよ」と。

できるだけ長く在宅で過ごすには、栄養や薬の管理も必要です。
栄養状態のモニタリング、正しい服薬ができているか、専門職の目からのアドバイスがあり、それを共有できれば、もっと良いケアができます。

このケアマネさんもそう感じておられました。
「そうですよね!!私もそう思います!!」と、話が盛り上がりました。
意気投合しました。

知識が豊富で、経験もある方です。勉強させていただく事も多いです。
「力になれるケースがあれば、いつでもなります!」とお伝えして帰ってきました。
このケアマネさんより、経験年数は少ないですが、在宅での食事相談にのっている回数は多いですよ。


事業所に訪問して、ケアマネさんと話しますが、忙しい時は、こんな深い話まですることはできません。

実は、同じように考えておられるケアマネさんは、多いのかも、と思いました。
でも少ないのかもしれません。話さないと分からないですね。


私たちの力で助けられるケースがあるんです。

もっとたくさんの方とちゃんと話をして、在宅の栄養管理の必要性、私たち管理栄養士の役割を伝えていかねば、と思います。


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。
管理栄養士の宮川です。

雨が降ったり、風が吹いたり、暖かくなったと思ったら、また寒くなり、
落ち着かない天気ですね。
先日、桜の花が、1つだけ咲いているのをみかけました。
不安定な天気なので、フライングして咲いてしまったのでしょうか。
とにかく春が待ち遠しい今日この頃です★

先週、1人の利用者I様の家で「食事を見直す会議」がありました。
訪問看護師の呼びかけです。参加者はケアマネージャー、ヘルパー、I様の息子様と娘様、そして、私です。

I様は、糖尿病です。女性の方で88歳になられますが、お気持ちはとてもしっかりされています。
ただ、少しわがままな方で、ご家族も甘やかしておられ、間食もされますし(聞いても本人は間食していないと言われるので分かりませんでした)、お届けしている食事も栄養コントロール食ではなくて、健康バランス食にしていました。

ところが前回の退院後からヘモグロビンエーワンシーが徐々に上がってきています。
6%だったのが今は8%になっています。足のむくみもあり、腎機能の低下も心配です。

病院だったら安定していたのに、配食も利用しながらいるのに、家ではなんでこんなに上がるの?ということで、「食事を見直す会議」が開かれた訳です。

集まったメンバーの情報と、本人の話から、
どうやら缶コーヒーを飲んでいたり、人にあげる為のお菓子を自分で食べていたりがあるようでした。近所の親戚が、和菓子をもってきてくれたりもあるようです。
また、1人でいると、全然動かずにいるので、運動不足も血糖上昇の原因になっているようでした。

「このまま血糖が上がり続けると、インスリンを打つことになるよ、1人で打つのは難しいし、ご家族も大変でしょ?」と看護師さん含め参加者皆の説得に、I様もしぶしぶ頷いてくれました。

配食は栄養コントロール食に変更し、週2回のデイの食事もカロリーを調整し、配食がない日に家族が購入してくるお惣菜も選び方を、ご家族にアドバイスさせていただきました。

デイの日のおやつだけは、OKとするかわり、
家ではおやつを食べない事をI様は約束されました。

1ヶ月、集中的にやってみて、検査結果次第でまた見直すことになりました。

I様、ちょっと不服そうな様子はありますが、こんなに大人数に言われてはもう何も言えん、という感じです。

まずは、1ヶ月、4月の末頃まで、様子をみましょう、ね。

在宅での食事療養を続けるには、こういった多職種の連携がかかせません。
食事療養ばかりでなく、在宅の生活を続けるには、絶対に連携が必要です。

I様、今回決めた事に、きちんと取り組めば、きっと改善しているはずです★
改善した事を皆で喜ぶ事ができれば良いと思います!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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